サラ☆の物語な毎日とハル文庫

映画「ドリーム」──NASAで活躍した天才黒人女性たち

友人が月にウィーンにいった際に、

飛行機の中で見て面白かったという映画が、

日本ではいま頃上映されている。

 

映画の題名は「ドリーム」

アメリカでは2016年12月25日に全米25館で限定公開され

2016年の1月6日から拡大公開がはじまった。

するとたちまち2280万ドルを稼ぎ、

全米興行収入ランキング1位となったヒット作品。

(Wikipediaによる。ランキング1位のベースがよくわからない。)

 

原題は「Hidden Figures」

日本語に訳すと「暗数」という意味らしい。

たとえば犯罪件数のデータの中には含まれていないものの

実際起きている、数値化されない数々の事件

というような意味で使われる

 

この映画の場合だと、

アメリカ史から見落とされ人々に知られてはいないけれど、

NASAにおいて宇宙開発に貢献した天才黒人女性たちがいた」

そんな意味のタイトルなんだろう。

 

何しろものすごいのだ。

主人公のキャサリンは数学の天才。

計算能力では誰も叶わない。

IBMのコンピュータですら、キャサリンをしのげなかった。

 

リーダー格のドロシーは、図書館で借りた本を読んだだけで、

当時導入されたばかりで、

NASAではだれも使いこなせなかったIBMのコンピュータを、

ちょいちょいと動かして、

使い方をマスターしてしまう。

 

メアリーは工学の学位を修得し、

NASAで女性としてはじめてエンジニアの職を得ている。

 

1961年当時、キャサリンが配属された宇宙特別研究本部には、

有色人種が使えるトイレがなかった。

キャサリンは800メートルも離れた別の建物の有色人種用トイレまで

走り通す日々だ。

劣悪なオフィス環境。

3人の女性たちはそれぞれ子持ちで、家庭と仕事を両立させないといけない。

 

それでも彼女達は持てる才能を遺憾なく発揮し、ひたむきに闘い、

国家の威信をかけたNASAのマーキュリー計画に貢献した。

その業績は知る人ぞ知るすばらしいもの。

 

素晴らしいのは3人ともが実在の人物だということ。

高齢になった今も生きている。

 

映画の原作となったのは、

マーゴット・リー・シェタリーという人が書いた

『Hidden Figures:The True Story of Four Black Women and the Space race』

というノンフィクション。

実話なのだ。

それが凄い。

 

あれ? 4人の黒人女性とある。

ということは、本当は4人の女性がいただろう。

たぶんストーリーが煩雑になるのを避け

凄い3人に絞り込んだのかも。

 

とにかく真摯に仕事に取り組み、

仕事と家庭を両立させ、

ひたすら自分の夢を追いかける女性達の姿は小気味よく

勇気付けられる。

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