一昨日の日曜日に、作家の村上春樹さんのDJによるラジオ番組が
放送された。
初めての試みだそうだ。
テーマは「僕が走るときに訊いている音楽」
なんでも1台のipodiに1000~2000曲入っており、
それを7台持っているのだとか。
その膨大な曲の中から、何曲かをセレクトして、
おしゃべりとともに、届けてくれる。
もちろん、スタンバイして聞きました。
楽しかった。
内容については、TOKYO FMのホームページや
村上春樹原理主義! さんのブログにくわしく紹介されているので
ご参照ください。
印象深かったのは、村上春樹さんの声。
わたしはてっきり、フランツカフカ賞のときのスピーチの声が
村上春樹の声とばっかり。
ずっとそう思いつづけてきた。
あるいは、スペインで行われて記者会見のこんな声。
でも、ラジオから流れたのは、違う人のような気もする低い声だった。
もっともラジオのDJは普段とは少し違うだろうから、
そんなチャンスはないでしょうが
対面して話すと、またまたびっくり、イメージとは違うのかもしれません。
活字から受け取るイメージと
声から受けるイメージと、
実際に対面して受けるイメージは違う。
そしてきっと、対面してイメージを得たとしても、
リアル本人とは、ズレがあるのだろう。
そういうズレの存在が面白かった。
とはいえ、村上春樹さんの語り口は人間味があり、
繰り出されるエピソードは、どれも 短いけれど、
これまでの人生から抽出された逸品。
心から音楽を愛している様子がうかがえて、またまたファンになる。
次回があるといいな。