サラ☆の物語な毎日とハル文庫

「オズの魔法使い」シリーズ15巻の新訳が出た

「オズの魔法使い」以外は、これまで早川書房の文庫でしか読めなかったし、その文庫も14巻出ているはずなのに、全巻を手に入れるなんてできなかった。

ところが、ここにきて、復刊ドットコムが新シリーズとして、これまでの14巻+短編集の全15巻を新しい翻訳、イラストで出版してくれた。

 

翻訳に関しては、訳し手の力量もあると、これまでの苦い経験から尻込みしてみたけれど、考えてみたら、もともと『オズの魔法使い』は文学全集でしか読んだことがなかった。

例えば『赤毛のアン』の村岡花子さんや、『フロスト警部』シリーズの芹澤恵さん、『大地の子エイラ』の中村妙子さんといった、この人でなくっちゃというこだわりがあるわけじゃない。

ましてや、英語で原書を読めるわけでもない。

それならば、なかなか素敵なイラストと、中堅の女性3人がタッグを組んで取り組んだという新訳で読めるなんて幸せじゃないか…!

ありがたい、ありがたい、と思うのだ。

 

じつは日曜日(30日)に、

「オズの魔法使い」シリーズ完結記念~子どもの本の翻訳を考える~「オズと英米文学」という講演会が、千葉ハーモニープラザというところであった。

60人定員というこじんまりとした講演会だけど、ゲストに作家の金原瑞人さん、英米児童文学者の鈴木宏枝さん、翻訳に携わった宮坂宏美さん、ないとうふみこさん、田中亜希子さんの3人、

(おまけに表紙と挿絵を描いたイラストレーターの方、復刊ドットコムの社長さん、担当編集者、印刷を担当した会社の人たちと、そのまま打ち上げに行くのかなという賑やかさだった。)

…とにかく講演内容も充実。

(金原瑞人さんは、はじめて拝見したけれど、若い! 作家金原ひとみのお父上だというから、もっとゲジゲジのオジサンかと思ったら…認識不足。)

主催は千葉市にある子どもの本専門店「会留府」。

 

千葉在住の友人が講演会のことを教えてくれたのだけど、活き活きした翻訳本作りの現場を覗いたようで面白かったし、福島県在住でこの本の編集コーディネイトをした方もいたし、みんな頑張ってるなーと心底感心したのだった。

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