知り合いがコロナのせいで時間をもてあまし
何か楽しいことを
と考えて、子供のころに習っていたピアノをまた練習し始めた。
きっとそんな理由で趣味の習い事を始めた人も多いんじゃないかと思う。
自分の時間に何か打ち込めることを!
ちょうどジャズピアニストの小曽根真さんが、自粛期間中、
毎晩自宅ライブをfacebookで発信していたこともあって、
知り合いはすっかりピアノにハマってしまったみたい。
ただ、いいかげん大人になって始めても、
そんなにすぐには弾けるようにはならない。
自分のイメージと、実際の出来に、すこしガッカリしたりして。
そこで思い出したのが三津田冨左子さんの言葉。
88歳のときに著者デビューをし、何冊もエッセイ集を出した女性だ。
そのケレン味のない力強い言葉に、ときどき勇気づけられるのだ。
三津田さんはこんなふうなことを語っている。
(『50歳からの楽しい楽しい「ひとり時間」』/三笠書房)
習い事でもなんでも、やりたいことが見つかったら、
その道では一流になるつもりで始めるのがいい。
お楽しみなのだから、これくらいのレベルで十分だと
最初から目標を低く設定して取り組んでも、大して面白くない。
いいかげんに物事に取り組んでもつまらない。
真剣に一流を目指して取り組むから、より面白く、夢中にもなれる。
すると、時間がいくらあっても足りないくらいだ。
なので知り合いにも、「一流をめざそうよ」と伝えた。
無責任とか、調子いいとかではない。
きっと、その気になって取り組まないと、面白くない。
ひたむきさのあるところ、幸せもある。(迷いがないから、心が元気)
これ、クスリだと思う。