監督のギレルモ・デル・トロが幼少期に観た
「大アマゾンの半魚人」をベースとするファンタジー&恋愛映画。
「大アマゾンの半魚人」は子供心に悲しい終わりかただった。
だから、今回の監督作品では、
その映画のなかのギルマンとジュリー・アダムスが
もし結ばれていたら、という考えをベースにしているのだとか。
実際ギレルモ・デル・トロは子供のころ、
ギルマン(半魚人)とジュリー・アダムスが
公園にいっしょに遊びに行くシーンを想像するなど
繰り返し、この映画を心にイメージしていたらしい。
心の映画だったのだ。
そういう映画って誰にでもあるよね。
「水の形」というタイトル。
映像はとても美しい。
主人公の女性は「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いている。
耳は聞こえるけれど口がきけない。
親はなく、児童養護施設で育ったという設定だ。
その彼女が、研究のために運び込まれたアマゾンで捕獲された半魚人と恋をする。
拷問や暴力、エロチックなシーンがあり、
けっしておとぎ話では終わらない。
作品賞、監督賞など、アカデミー賞4部門を受賞。
ゴールデングローブ賞も監督、作曲部門で受賞している。
いろんな映画賞を総ナメにした感がある、その向きには高評価の作品だけど、
TOHOシネマズシャンテでは、もう上映が終わってしまった。
もしかして日本ではヒットしなかったのかな?