↑ オルコット女史
相変わらず『八人のいとこ』の話だけど、
本の中に、ロビンソン・クルーソーやアラビアンナイトの話が登場する。
島にキャンプにいったときの話…。
「あたしたちはロビンソン・クルーソーと召使のフライデーで野蛮人がきたかどうか見に行くところなのよ」
ベルトと箱の章では…。
「あたし、アラビアン・ナイトの中の女の子で、魔法のカーペットか、不思議なお守りを探してるような気がするわ」
小説に登場させるくらいだから、オルコットの愛読書だったらしい。
そりゃそうだ。
思い出したけど、オルコットはディケンズの愛読者。
(『若草物語』にはディケンズ関連の話もいろいろ出てくる。)
そしてディケンズの『クリスマス・カロル』には、
スクルージが「ロビンソン・クルーソー」や「「アリババ」を夢想するシーンが出てくる。
どちらも19世紀の読書人にとって、きっと大ベストセラーの必読書だったのかなーと、思うのだ。
ロビンソン・クルーソーとフライデー、強し!!
文学史上最強のキャラクターといってもいいかもしれない。
そんな気がしてくる、という話でした。