↑ ウィノダ・ライダーがジョーの役をやった、1994年の映画(日本公開は1995年)。
「物語は彼女達のときめき、戸惑い、夢に生きる毎日、そしてやがてそれぞれの人生に翻弄されてゆく姿を、
叙情的に、かつ新鮮に描いてゆく。」
というのは、公開当時のオールシネマというデータベースでの紹介記事の一文。
7月に『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を見て、
前に見たこちらの映画も、もう一度見たくなった。大好きだったのだ。
Netflixで配信されていた。ありがたい!
ウィノダ・ライダーの『若草物語』は、母親役はスーザン・サランドン、
ベスの役は、これが映画デビューというクレア・ディンズ。
クレア・ディンズの演技は印象的で、
引っ込み思案で優しいベスを、本当にうまく演じていた。
亡くなるシーンは、涙なくしては見られない。
(ちなみに、この映画の2年後、ディカプリオが出た『ロミオ+ジュリエット』で
ジュリエットの役に抜擢されている。見た、見た。)
2つの『若草物語』の映画はどちらも
独立心の強い作家志望のジョーが自分の人生と向き合い
夢を追いかけていく姿を力強く描いているが
1994年の『若草物語』は、どちらかというと、ジョーの恋を中心に取り上げている。
今回の2019年の『若草物語』は、ジョーが作家になるまでの道のりが中心になっていると思う。
作者のルイザ・メイ・オルコット自身の物語が、色濃く反映されているという。
『若草物語』はテレビ用も含めると6度目の映画がだそうだ。
わたしはウィノナ・ライダーの映画がベストだと思っていたけれど、
今回のグレタ・ガーウィグ版『若草物語』は女性の自立という面にもう一歩踏み込み、
新しい物語に仕上がっていておもしろい。
どの角度から光を当てるかで、同じ物語でも風合いが違ってくるのが楽しい。
きっとそのうち、また映画化されるかな。
20年後に映画になるとしたら、どんなに映像になるんだろう。
それも見てみたい。