9月からNHKで『アンという名の少女』が始まっている。
昔いっしょにカナダのプリンスエドワード島に行った遠方の友人が
「始まるらしいよ」と連絡してきたので、
旅行のことを思い出しながら同じ時間に見るのもいいかな、
懐かしい、と思って見始めた。
でもさ…
エピソードははしょられたりしているけど、
ちゃんとあれもあれも出て来る、「楽しいー」と思ってみていたけれど、
心臓が弱っているはずのマシューが馬を鞭打って、疾駆するのだ。
しかも長時間。
それ、無理でしょう!
なんて余計なことを考えるものだから、
次週は見るのをやめてしまった。
変だよ、絶対!!
でもよ…
見るって友人にいったのだから
もうすこし見てみようよ。
というわけで、見損なった分はネットフリックスで見た。
じつは、ネットフリックスでは3シリーズまで制作されており、
いつでも見ることができる。
2話め。
マシューが馬車にぶつかって倒れるなんて。
ノヴァスコシアの孤児院まで、アンを迎えにいくなんて。
(というのも、プローチ事件でマリラはアンを孤児院に送り返したのだ)
(これ、ネタバレ?)
でも孤児院にアンはいなかったりして。
いったいアンはどこにいるの?
ほら、ハラハラしてきます。
それでつい、次の回も見ることに。
アンが学校に行き始めると、さっそく例の石盤事件。
マリラはアンに無理矢理学校に行かせようとするけれど、
登校拒否のアンは、森の隠れ家に引きこもり。
こういう話はなかったわ!
同意しがたいけれど、木でつくった隠れ家、案外ステキ。
違う違う、そういう反抗的な態度、アンじゃない…
↑ ギルバート
そうこうするうちにルビー・ギリスの家が火事になり
アンの優れた判断と勇気で、火事の被害は最小限にとどめられる。
そうよ、その勇気ある行動、まさしくアンよ。
(どっちなんだ、いったい!)
そんなこんなで、アンのドラマを見る喜びと、
「違うよ、そんなの」と違和感に腰が引ける自分と
ドラマを見るのに、行ったり来たり。
もう見るのはやめようと思うと、
この先どういう展開にするつもりなんだろう、
という興味が湧いたりして。
いまちょうど、次の大きな違和感につまずいている。
(ついついネットフリックスで先まで見てしまった…)
邪悪さはモンゴメリの物語と無縁なのに、
こちらのアンの物語には
ヘビがちょろちょろ舌を出すように
邪悪さがテーマの中に入り込んでくるのだ。
そんなのアリ!!!
とまたもや、頓挫しています。
でもきっと、
やっぱり続きを見ることになりそう。
3シリーズの最後まで見届けることになるんだろうな。
好奇心のほうが、またムクムクわいてくるにちがいない。
そのあと、ゲッと思うのか、これはこれですごく面白かったよと思うのか。
なんにしても、モンゴメリのアンの物語とは別物と思ったほうがいい。
ネットフリックスはアンの物語のキャラクターと設定と自然描写を借りて
面白おかしく別物にしてしまったズルイやつらなのか。
TikTokのように15秒の短い動画で成立するエンタメがあふれる時代
アンの物語を若い人たちに見てもらうためには、こんな仕掛けは必然なのか??
どっちでしょう?
“BASED ON ANNE OF GREEN GABLES”と最初に断っているから、
まあ、よしとするかな…。