拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

先生美女

2024-09-21 18:55:28 | 音楽

今日の午後は、H美女がゲストで出演するチャリティーコンサートを聴きに白井に行ってきた。

日頃、テレビ番組のワイプを見て苦々しく思っている私だが、このワイプ(のような丸写真)は大歓迎である。もっとでかくても良かった。そのH美女は、司会者からH先生と紹介されていた。そうなのだ、Hさんは先生であった。軽々しく美女などと言ってはいけなかった。だが、出番になって舞台に現れたその姿は花が咲いたようで(名前通り)、やはり美女であった。が、歌い出すと、それがあまりにも素晴らしいから(そんなことは百も承知のはずだけど)、やはり先生だと思った。そうだ、両方くっつければいいんだ、ということで、以下「H先生美女」とお呼びする。

H先生美女の歌は、とにかく優しくて優雅でそれは高音に行けばいくほど顕著である。聴いてると、このまま魂が抜けて天国に行ってしまいそうな感覚に襲われる。そうやってぽっくり逝ったらそれは大層幸せなことだと思う(○○○するより遥かに幸せである(全部伏せ字にさせたのはかろうじて残っている私の理性である))。

他の方達も素晴らしかった。コンサート名にその名を冠してらっしゃるソプラノ様は「リジョイス」を聴いたことのないような高速メリスマで歌い切られてびっくりしたし、ピアニスト様が弾いたラヴェルのソロは曲名通り水がキラキラ光る様子が見えるようだった。鍵盤ハーモニカも色を添えていた。最後は、ステージに全員が集結し、客席も一緒になって「赤とんぼ」を歌った。まっこと、心の洗濯になったコンサートでありました。

その「赤とんぼ」だが、歌詞について今さらのように思ったことがいくつかある。まず、1番の「おわれてみたのは」は、「おんぶされて見たのは」の意味だと思うが、「村人みんなから石もて追われて失意のうちに見たのは」という解釈も決してあり得ないことではない、と黄昏の好夫は思うのである(申し遅れましたが、書いているのは横野好夫です)。

それから3番の「15でねえやは嫁に行き」の「15」は数えだろうから満年齢で13,4か。若いなぁ。でも、光源氏が婿入りしたのは12歳だしな。そう言えば、源氏物語の若紫(10歳くらい)の祖母の尼は40歳ちょっとということで、これも随分若い祖母だなぁと思ったが、仮に15歳で子を産み、その子が15歳で子を産んだとすると、その子が10歳のとき祖母は40歳だから計算は合う。

ところで、白井があるのは下総の国である。私は「今後、川を渡って下総の国に行くことはない」と宣言した身。なのに下総の国の白井に居たのはどういうことか、と検察官が机を叩く。私は、川を渡らなくても下総の国に行ける、と言う。すると、検察官は下手な絵を書いて、下手なくせに自信たっぷりに、

「お前の住んでる武蔵国の綾瀬から下総国に行こうと思ったらまず江戸川を渡らなければならない。江戸川を渡らないで済まそうとずっと北に回り込んでも利根川が蓋をしてるからこれを渡らなければならない。だから川を渡らずに下総国に行くことはできないはずだ。お前は禁を犯した」と司法役人らしく高圧的にくる。私は落ち着いて言う。「へへへ。だんなー。そりゃ陸続きで行こうと思ったらそうですけどね、今はアクアラインがあるんでさ。フェリーだってある。それで東京湾を渡れるんですぜ。そうやって房総半島に渡ったらこっちのもんだい。白井だってどこだって行けまさー」。検察官は顔を真っ赤にするが二の句をつげない。私は無罪放免である。

これが空となれば、尚更である。白井の空で見た飛行機は成田空港に行く便だと思われるが、

綾瀬の空を飛んでる飛行機も、

離発着先は成田である。

 



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