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こんばんは!中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。
皆さんは後輩が悩みを抱えているとき・・・・。
その悩みを相談されたとき、どんな風に相談にのってあげますか?
「メールで相談に乗る?」
「ラインで?」
「飲みながら?」
「仕事の場面で?」
どれも僕も良く使います。
しかし、時々は違う場面で話をするときもあります。
僕がサラリーマン時代のことです。
僕が人事部の時に採用した人材で、海外事業部で大変活躍していた人材がいました。
僕も強く提案して、関西地区の大学で説明会を強化した中での採用枠で採用した人材で、留学経験も1年ほど学生時代からあって、語学力もそこそこ高かったのですが、人が非常にいいせいか、いい会社を受けても受けても部長面接や最終面接までいくのだが、なかなか内定が取れないといっていました。
SPIやYG検査などの性格特性分析でもそう出ていました。
学生時代、僕が3つ目の選考である一次面接を通すときに、こう伝えました。
「〇〇君の穏やかなところ、人を思いやるところはとても素晴らしいところ。周りをよく見るところも本当に素晴らしいところだよ。
だけど、ビジネスマン、いや、男はここというときには、それを成功させるために強く前にでたり、主張したり、魅力を伝える強さと決断力を見せる必要がある。
採用活動は人生の決断であり、そして、まさに人生のここというときではないかな。だからそういう強さを部長面接でも最終面接でも、そして人生でも出してほしい。」と・・・・。
彼はその後、すべて合格しました。
もちろん、そのことはすぐに忘れたと思うので、そのことで合格したとは全く思いません。
彼は海外事業部を希望していました。
海外事業部は僕のサラリーマン時代にはその会社でまさにぐいぐい売上を上げていた花形の部署で人気は非常にありました。
僕は彼は海外事業部にいったら絶対伸びると思っていたので強く、会社内で推薦しましたし、彼の魅力を伝えまくりました。
語学力のスペックもあり、彼は海外事業部に入部。
すぐ海外子会社派遣の対象にもなり、素晴らしく成長し、海外事業部で期待される若手のホープでした。
そんな彼が日本に帰ってきて、ちょっとたったころ、僕はすでに人事ではない部署にいましたが、彼がちょっといろいろ考え込んでいるようなのを大勢で飲みに行った時などや会社で会った時などに気になっていました。
だから聞いてあげたかったのですが、まあ、相手から言ってきてもいないのに、そんな話を切り出すのもおかしいし、仮に仕事場でも普通に飲みに誘ってもそういう話にはならないだろうなと思っていました。
なにも言ってこないのに相談なんてやぼだし、彼は本来、他に相談できる人だっているはずなのです。
だからこう声をかけてみました。「〇〇(彼の名前)!今度。ちょっと、玉突きに行かない?」
彼は ビリヤードが好きだし、僕も大学時代はプールバーでバイトをしていました。
そういう意味でそこは共通だし、環境が違うから硬くならなくていいと思ったのです。
その日はそれで終わったのですが、すぐその後、仕事が終わって自宅にいるときに彼から連絡がありました。
彼は僕のすぐ家の近くに住んでいましたのです。
「青木さん。今日、玉突きに行きませんか?」
僕は「おお!いいじゃん!行こうぜ!」ともちろんすぐ応じました。
二人して、関内のプールバーに行きました。
21:00から24:30くらいまで、たっぷり黙々と球をつきました!
お互いコロナビールを傾けながら、バーボンのロックを傾けながら。
黙々と球を突き、お互いのショットを誉めたり、からかったり・・・・・。
勝って歓声を上げたりしながら、楽しみました。
2時間以上過ぎた時です。
彼がキューの先に滑り止めのチョークを付けながらこう言いました。
「青木さん。実は僕、転職を考えているんです。」と。
僕の前職は一部上場のメーカーで業界NO1の会社で、かつ給料も良く、仕事内容も非常に素晴らしい会社で途中でやめる人などほとんどいません。
しかも彼は非常に優秀で買われており、未来も明るかったはずです。それでもそういうのです。
僕は人事時代に採用した社員でNO1クラスに優秀な彼を引き留めるべきだったと思いますが、最初にでた言葉は以下でした。
僕もキューにチョークをつけ、球に狙いをつけながらこういいました。
「そうなんだ。よっぽどやりたいことがあるんだな。」と
その後、彼はいろいろ話をしてくれました。
「僕の前職の海外事業部はメーカーとして商品を代理店に卸して代理店から海外に販売する形式をとっていますが、もっと本格的に海外でマーケティングや販売を自分が主体としてやる本物の海外営業がやりたいこと。」
「会社が新人時代からすごくチャンスをくれて、自分の語学力や海外子会社管理、海外財務などが強化される元を作ってくれて、本当にうれしいと思っていて、転職するのは悪いと思っていること」
「そういう意味から転職は裏切りではないかと自己嫌悪している部分もあること」
「それでも自分はチャレンジしたく、転職をしたいこと」
「すでに日本NO1スーパーメーカーの本社海外事業部が内定していること(おーい!!!)」
「転職先がすごい会社だけに、自分が通用するのかとも正直思ってしまうこと」
「それでもいろいろ考えてしまうこと。」
僕たちは球を突きながら、色んなことを話をしました。
僕は最終的にこう言いました。
「ここが勝負と思っているならさ。
決断すればいいんじゃないか。
考えていることは成長に向かっていて俺はいいと思うし、勝負するのは自分だろ!
通用するかじゃなくて通用させればいいだろ!」と。
二人で帰りながら、彼はこう言ってくれました。
「今日は青木さんと玉突きに行けて本当によかった。いい玉突きでした!」と。
僕は
「そうだな。俺が勝ったしな。」と応じました。
彼は
「お礼に勝たせたんですよ。」
と言いました(しばくぞ!!!)。
その後、彼は会社をやめて、その日本NO1.いや。世界NO1にもなったスーパーメーカー本社に転職していきました。
その後、一度も会うことはありません。
それでも人事部として面接などで採用した僕にそういう話ができたことが少しでも彼の気持ちの整理に役立ったならよかったなと思います。
そして、突然の「青木さん。玉突きにいきませんか?」という粋な形で、僕に応じてくれた後輩の行動もとてもうれしかったです。
そういう相談のシチュエーションもいいですよね!!!
PS しかし、俺まで会社をやめて、しかも独立をして全国を研修講師・コンサルタントとして全国を飛び回るようになるなんて思わなかったな。
ん?もしかしてそういうのも僕の決断にもなんらか作用しているのか???
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こんばんは!中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。
皆さんは後輩が悩みを抱えているとき・・・・。
その悩みを相談されたとき、どんな風に相談にのってあげますか?
「メールで相談に乗る?」
「ラインで?」
「飲みながら?」
「仕事の場面で?」
どれも僕も良く使います。
しかし、時々は違う場面で話をするときもあります。
僕がサラリーマン時代のことです。
僕が人事部の時に採用した人材で、海外事業部で大変活躍していた人材がいました。
僕も強く提案して、関西地区の大学で説明会を強化した中での採用枠で採用した人材で、留学経験も1年ほど学生時代からあって、語学力もそこそこ高かったのですが、人が非常にいいせいか、いい会社を受けても受けても部長面接や最終面接までいくのだが、なかなか内定が取れないといっていました。
SPIやYG検査などの性格特性分析でもそう出ていました。
学生時代、僕が3つ目の選考である一次面接を通すときに、こう伝えました。
「〇〇君の穏やかなところ、人を思いやるところはとても素晴らしいところ。周りをよく見るところも本当に素晴らしいところだよ。
だけど、ビジネスマン、いや、男はここというときには、それを成功させるために強く前にでたり、主張したり、魅力を伝える強さと決断力を見せる必要がある。
採用活動は人生の決断であり、そして、まさに人生のここというときではないかな。だからそういう強さを部長面接でも最終面接でも、そして人生でも出してほしい。」と・・・・。
彼はその後、すべて合格しました。
もちろん、そのことはすぐに忘れたと思うので、そのことで合格したとは全く思いません。
彼は海外事業部を希望していました。
海外事業部は僕のサラリーマン時代にはその会社でまさにぐいぐい売上を上げていた花形の部署で人気は非常にありました。
僕は彼は海外事業部にいったら絶対伸びると思っていたので強く、会社内で推薦しましたし、彼の魅力を伝えまくりました。
語学力のスペックもあり、彼は海外事業部に入部。
すぐ海外子会社派遣の対象にもなり、素晴らしく成長し、海外事業部で期待される若手のホープでした。
そんな彼が日本に帰ってきて、ちょっとたったころ、僕はすでに人事ではない部署にいましたが、彼がちょっといろいろ考え込んでいるようなのを大勢で飲みに行った時などや会社で会った時などに気になっていました。
だから聞いてあげたかったのですが、まあ、相手から言ってきてもいないのに、そんな話を切り出すのもおかしいし、仮に仕事場でも普通に飲みに誘ってもそういう話にはならないだろうなと思っていました。
なにも言ってこないのに相談なんてやぼだし、彼は本来、他に相談できる人だっているはずなのです。
だからこう声をかけてみました。「〇〇(彼の名前)!今度。ちょっと、玉突きに行かない?」
彼は ビリヤードが好きだし、僕も大学時代はプールバーでバイトをしていました。
そういう意味でそこは共通だし、環境が違うから硬くならなくていいと思ったのです。
その日はそれで終わったのですが、すぐその後、仕事が終わって自宅にいるときに彼から連絡がありました。
彼は僕のすぐ家の近くに住んでいましたのです。
「青木さん。今日、玉突きに行きませんか?」
僕は「おお!いいじゃん!行こうぜ!」ともちろんすぐ応じました。
二人して、関内のプールバーに行きました。
21:00から24:30くらいまで、たっぷり黙々と球をつきました!
お互いコロナビールを傾けながら、バーボンのロックを傾けながら。
黙々と球を突き、お互いのショットを誉めたり、からかったり・・・・・。
勝って歓声を上げたりしながら、楽しみました。
2時間以上過ぎた時です。
彼がキューの先に滑り止めのチョークを付けながらこう言いました。
「青木さん。実は僕、転職を考えているんです。」と。
僕の前職は一部上場のメーカーで業界NO1の会社で、かつ給料も良く、仕事内容も非常に素晴らしい会社で途中でやめる人などほとんどいません。
しかも彼は非常に優秀で買われており、未来も明るかったはずです。それでもそういうのです。
僕は人事時代に採用した社員でNO1クラスに優秀な彼を引き留めるべきだったと思いますが、最初にでた言葉は以下でした。
僕もキューにチョークをつけ、球に狙いをつけながらこういいました。
「そうなんだ。よっぽどやりたいことがあるんだな。」と
その後、彼はいろいろ話をしてくれました。
「僕の前職の海外事業部はメーカーとして商品を代理店に卸して代理店から海外に販売する形式をとっていますが、もっと本格的に海外でマーケティングや販売を自分が主体としてやる本物の海外営業がやりたいこと。」
「会社が新人時代からすごくチャンスをくれて、自分の語学力や海外子会社管理、海外財務などが強化される元を作ってくれて、本当にうれしいと思っていて、転職するのは悪いと思っていること」
「そういう意味から転職は裏切りではないかと自己嫌悪している部分もあること」
「それでも自分はチャレンジしたく、転職をしたいこと」
「すでに日本NO1スーパーメーカーの本社海外事業部が内定していること(おーい!!!)」
「転職先がすごい会社だけに、自分が通用するのかとも正直思ってしまうこと」
「それでもいろいろ考えてしまうこと。」
僕たちは球を突きながら、色んなことを話をしました。
僕は最終的にこう言いました。
「ここが勝負と思っているならさ。
決断すればいいんじゃないか。
考えていることは成長に向かっていて俺はいいと思うし、勝負するのは自分だろ!
通用するかじゃなくて通用させればいいだろ!」と。
二人で帰りながら、彼はこう言ってくれました。
「今日は青木さんと玉突きに行けて本当によかった。いい玉突きでした!」と。
僕は
「そうだな。俺が勝ったしな。」と応じました。
彼は
「お礼に勝たせたんですよ。」
と言いました(しばくぞ!!!)。
その後、彼は会社をやめて、その日本NO1.いや。世界NO1にもなったスーパーメーカー本社に転職していきました。
その後、一度も会うことはありません。
それでも人事部として面接などで採用した僕にそういう話ができたことが少しでも彼の気持ちの整理に役立ったならよかったなと思います。
そして、突然の「青木さん。玉突きにいきませんか?」という粋な形で、僕に応じてくれた後輩の行動もとてもうれしかったです。
そういう相談のシチュエーションもいいですよね!!!
PS しかし、俺まで会社をやめて、しかも独立をして全国を研修講師・コンサルタントとして全国を飛び回るようになるなんて思わなかったな。
ん?もしかしてそういうのも僕の決断にもなんらか作用しているのか???