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こんにちは。中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。
本日2つ目のブログは合格体験記NO8です。
合格体験記は九州の通年通信本気道場生のYさん。
司法書士でもある吉田さんは忙しいその士業業務の間を縫って、学習、合格の栄冠をつかまれました。そんなYさん体験記です。
1.名前:Y
2.仕事:九州で司法書士をしています。
以前は地元の地方銀行に勤務していました。
業務内容は、会社に関する登記、組織再編のスキーム作り・アドバ
イス、不動産取引時・金融機関担保設定時の登記、債務整理、財産
管理(後見等)と、地方では標準的なものです。
資格は、他に行政書士・宅地建物取引主任者・証券外務員2級を持
っています。
趣味:最近はお酒を飲みに行くことが趣味になっています。
年齢:2月で38歳になります。
家族構成:妻と長男(1歳5ヶ月)です。
3.受験物語
約5年前、銀行の紹介で銀行の取引先数社の組織再編を行う際、監査法人系のコンサルタント会社の方々と一緒に仕事をする機会があり、その際、中小企業診断士の資格をお持ちの方、受験中の方がおられ、関心を持ちました。
私の仕事が、皆さんの話が決まった後で案件を持ち込まれることが多く、予算面で大きな制約を受けたり、ご依頼の背景を把握できないまま関与することもありました。
そこで、中小企業診診断士の資格を取り、事前により深く関与して行きたいと思い、受験を志しました。
平成18年 1次試験科目合格(独学)
腕試しにと思って受験した経営法務のみ合格しました。
この当時は、平日は連日深夜まで仕事があり、週末も司法書
士会の委員で時間を取られていたので、勉強時間の確保に苦
労し、やむを得ず経営法務に絞ったというのが、実情でした。
平成19年 1次試験科目合格(独学)
科目合格のままでは最終合格は難しいと感じ、残り6科目合
格を目指しましたが、経営理論、運営管理、中小企業政策の
3科目合格。
平成20年 1次試験合格(独学)
残り3科目も合格。
平成20年 2次試験不合格(独学) 評価BBAC 総合B
1次試験の後からやっと2次試験の勉強を始めましたが、
独学だったため、与件文、問題文、解答の関係が全くわから
ないまま試験当日を迎えました。過去問に3年分程度目を通
した程度でした。他は受験本で知識を補充しました。
受験本のどこかに書いてあった「与件文の中から抜き出して
書けば大丈夫」といった記載を頼りに受験しました。
平成21年 2次試験不合格(通信・本気道場合宿参加)
評価BBBA 総合B
(1) 平成20年の2次試験発表後、TBCの2次対策講座を受講
しました。
しかし、1次受験の知識を忘れている箇所が多々あり講義の
内容を十分に理解できなかったこと、指定された答案の提出を
怠ったことなどから、思うような効果が出ませんでした。
また、講師の先生によって言われることが違うこともあり、
平成21年の夏頃には勉強する気持ちもなくしていました。
9月に入ってから、このままでは来年1次試験からの再受験に
なることから焦りを感じ、直前答練や模試の資料を大量に仕入れ、
過去問もそれに併せて勉強しました。
出産後の妻には大きな負担をかけながら、毎日夜遅くまで問
題を解く→模範解答を見る→模範解答と解説を暗記するという
サイクルを繰り返しましたが、本試験時の解法パターンを確立
することができないまま直前期を迎えました。
(2) 直前期に入り、解法パターンが定着しないまま、ほぼ独学に
近い状態だったため、何かいい勉強会はないものかとネットで
探していたら、青木先生の本気道場を見つけました。
早速、2次試験2週間前の合宿系本気道場に参加しました。2日間という短い間でしたが、問題作成から採点・解説まで
青木先生お一人が一貫して行うというシステム・受験上のよく
ある疑問や不安に的確に答えておられるレジュメで、何となく
試験にとりくむ姿勢が見えてきました。しかし、2週間という
時間では、自分の中で消化することができず、残念な結果にな
りました。
(3) 次の年は、1次試験からの再受験だったため、受験そのもの
をやめようかとも思いました。受験を今すぐやめれば、家族と
一緒にいられる時間ができるし、仕事関係の勉強も中途半端な
状態で、司法書士に関連した分野で、新しい制度の理解が十分
にできると考えたためです。
しかし、「もう一息だったじゃない。来年受験すれば受かるよ」
という妻の一言で、もう一回頑張ってそれで駄目ならあきらめ
ようという気持ちになり1次試験からのストレート合格を目指
して勉強を始めました。
勉強を再開したのは、平成21年の年末頃だったと思います。
平成22年 1次試験合格(本気道場・TAC)
(総得点429点・調整後)
(1) 平成22年の年初から本気道場に通信で参加すると共に、T
ACのストレート合格を目指した講座を受講しました。
司法書士会の中でも日本司法書士会連合会という本部の委員
として東京や各地に出張する回数が増え、事務所を置いている
地区の支部長として、各種会議や支部のイベントを企画参加す
るために時間を取られることが多くなり、以前にも増して勉強
する余裕が少ない状態ではありました。
(2) そこで、他の受験生とは一緒の勉強法をしていても合格はでき
ないと考え、ちょっとしたすき間の時間で勉強できる方法を模索
しました。
1次試験については、薄手の過去問集やテキストを常に持ち
歩き、5分でも勉強できるような体制にしました。大きな本は
解体して持ち歩ける程度に分冊しました。
本気道場の通信にしても、可能な場合は、80分で一気に解答
をし、不可能な場合は、まず与件文読み込みを行い、別途改めて
問題を1,2問ずつ解くという変則的な方法をとりました(青木
先生すみません・・・)。音声データはiPodに落として、移動時
間などを利用して時間がある限り聞いていました。
そして、1次はTACの資料のみ、2次は本気道場の資料の
みに絞って、何回も繰り返す方法にしました。理由は、確実に身
につけた知識で試験に臨んだ方が安心できると思ったからです。
(3) 本気道場については、4月頃まで解答を提出していましたが、
おそらく底辺レベルの点数だったと思います。青木先生からは厳
しいコメントを頂く日々が続きました。そこで、問題を解く段階
では、成績が上位の方と勝負することは無理だと考え、復習に力
を入れました。
添削のコメントを何度も読み返し、そうなるためにはどのよう
にしたらよいか考え、行動するようにしました。
それから、試験当日にどうしたら、最高の状態に持ってこられ、
合格答案を書くことができるかということだけ考えるようにしま
した。
(4) 5月からは1次試験に専念するため、本気道場をお休みしまし
た。TACの直前答練にもなかなか参加できず、結局模試を全科
目受験することもできませんでした。
ここでも、考えを改め、本試験と同じ状態で準備することが無
理なら、1問1問を本試験と同じ状態で解くようにしようと考え
ました。
この考えの下で、全科目の1問1問を本試験だったらどうすう
のかと考えながら取り組み、間違えた問題については原因を分析
し(単なる読み間違いだったのか、知識不足だったのか等)、それ
ぞれに応じた対策をノートにまとめていきました。
さらに、出題者が考える背景は何なのかということも意識して
勉強しました。
(5) 1次試験受験直前は、勉強よりも体調を崩さないようにすること
と当日最高の状態で望めるようにすることを考えました。
当日、1科目目の経済学はあまり手応えのないまま終わりました。
しかし、1次で不合格ならば受験をやめるつもりでしたので、「どうせやめるなら悔いのないくらい頑張ってやめよう」と思い、2科目目以降も目の前の問題だけを考えて取り組みました。
その後の科目も運営管理以外手応えを感じられないまま1日目が
終わりました。
2日目は、経営法務については、過去仕事で関わった内容(破産
の配当金の計算、銀行の自己査定マニュアル)が出たので、専門で
ある会社法の出来も考えるとまあまあ出来たと思いました。自己採
点では87点で、このアドバンテージが合格につながりました。
経営情報システムは予想どおり、中小企業政策は平成20年より
も若干難しいと感じたものの6割を超えたと感じました。
自己採点の結果、6割を超えたのが、運営管理・経営法務・中小
企業政策の3科目でした。経済学は41点でしたが、トータルで4
21点(調整前)でしたので、1次試験は通過できたとの感触を得
ることが出来ました。
私の場合、経済学・財務会計・経営情報システムの3科目がなじ
みもなく点も伸びなかったので、最悪でも50点台がとれるように
して、点が伸びやすい他の科目に力を入れました。
経営法務については、苦手科目にされている方が多いと思います。
私の場合は、専門として仕事をしている分野ともかぶっていたの
で、取り組みやすかったのですが、通常の会社では、法務関係の業
務に関与しなければ、仕事では意識しない分野だと思います。
1次試験では、それぞれの専門で強い科目を伸ばす方向で取り組
むのも一つの方法だと思います(要は強みを生かすということです)。
(6) 1次試験の結果を青木先生に報告したところ、早速2次の勉強を
した方がよいとのご返事を頂いたので、5月以降放置していた本気
道場の問題や資料に取り組むと同時にTACの模試等も受けました。
点数については、思うように伸びませんでしたが、青木先生が常
に言われているロジカルシンキング等の本も一緒に読み、何をどう
すれば合格するのかを模索していきました。
9月のTACの模試を受験した際に、与件文・問題文・解答のつ
ながりがわかるようになり、それ以降は、過去の問題を復習する際
にも、外れた答えがなくなりました。
本気道場でも、TACの模試でも底辺レベルのまま終了し、本試
験に望むことになりました。
(7) この時期は、過去の本気道場の与件文読みと問題構成を繰り返し
て取り組みました。事例Ⅳについては、毎日計算を欠かさず繰り返
しました。
繰り返す都度間違える問題や思考の流れを整理し、ノートにまと
め、少しでも時間があるときは常に見返すようにしていました。
2次試験でも5分間で勉強できるような体制に持って行きました。
(8) 試験当日は、1次試験のときと同じホテルに泊まり、朝の行動も
同じようにするなど、1次に合格したときと同じような行動を取り
ました。
あまり意味のないことかもしれませんが、私の中での成功パター
ンがあると考え、うまく行ったときの状態に近づけるためにこのよ
うにしました。
事例Ⅰは、これまでより与件文が取り組みやすく、問題も解答し
やすかったように思いました。解答を考えながら、企業買収に伴う
メリット・デメリットも余白に書いていきました。
事例Ⅱも、問題文を読んだ段階では取り組みにくいように感じま
したが、与件文を読んでみると対応させる箇所を自然に見つけるこ
とができました。
このとき、解答する箇所を間違えてしまい、残り20分しかない
中で、200字程度書き直すというハプニングもありました。
事例Ⅲは、自分の中では得意科目だったのですが、かなり難しく
感じました。
与件文にはっきりと、海外に進出することが前提として書かれて
おり、これまでの定石である「海外進出を避け、国内で付加価値を
高める」方向性は使えないと判断しました。
そこで、与件文の中から解答に使える部分を探し、だからどうな
るのかということを問題文の答えとなるまで何度も考えました。
解答をほぼ埋めることができた状態で終わりましたが、これまで
の定石に頼ったり、与件文から粘り強く思考した上で解答をしてな
かったら、完全に不合格だったと思いました。
事例Ⅳについては、最初の指標では長所しか見つめることができ
ず、長所を3つ書いてしまいました。最後の問題は文章を書きやす
かったので、早めに終わらせ、第2問と第3問の計算問題に時間を
使いました。
計算問題には手応えのないまま全部書き終えた時点で終了となり
ました。
私はもともと成績上位者になるような答案を書くことができない
状態でしたので、野球で例えると、満塁ホームラン狙いよりも盗塁
やバントを使ってでも小刻みに点を取れるような答案作りを心がけ
ました。
(9) 後で、各予備校の模範解答を見ると、私の答案とは全く違うこと
が書いてありましたが、「これが終われば家族と一緒の時間が出来る」
ことしか考えていなかったので、落胆することもありませんでした。
ただ、不合格ならあきらめて今の資格に仕事に専念することを考
えていたのですが、合格したときのことを考えていませんでした。
(10) 合格発表の日、自分の受験番号が掲載されているのを見て、本当
に驚きました。この1年、悔いのないよう診断士試験をあきらめる
ために勉強を続けてきたのに、合格してしまい、これからどうしよ
うと思ったのが正直なところでした。
ずっと長い間解き方がわからなかった2次試験の解法を教えて頂
いた青木先生には本当に感謝しています。それから、私のわがまま
に長い間文句も言わずに付き合ってくれた家族に感謝したいと思い
ます。
4.これからの夢
(1)経営と法務のリンクによる効率のよい経営環境の提供
事業を行う上では、どうしても売上増加・経費抑制をどうするかという点
に意識が行きがちで、契約を結んだり、訴訟や登記手続きが関係する場合に
あまり意識が及ばないことが多いのではないかと思います。
確かに、利益が出て、現金が手元に残らなければ事業を続けることはできませんが、これらの手続きを軽視すると思いがけない費用や時間がかかることも多いのが現実です。
診断士として登録できたときには、経営全般と法律実務の関係を示して、
より効率のよい契約や法務手続きのあり方を提供できる仕事をして行きたいと考えています。
(2)海外取引のサポート
また、今年度の事例Ⅲのように、海外取引が増えると思います。
そのために、可能な限り海外の情報を提供し、様々なルートを持つ診断士
になりたいと考えています。
(3)企業再生のサポート
地方では、経営不振に悩む企業が多数存在しています。
その方策として、現在は経営者が自分で深く各種制度を学び、事業計画を
作り実行するか、金融機関の指図に黙々と従うことのどちらかが主流のよう
な気がします。
忙しい経営者にとって各種制度を深く学ぶことは困難なことが多いので、
事業計画は経営者の代わりに作り、実行するときのお手伝いができればと考
えています。
そして、経営不振の原因を明らかにして、経営者や利害関係者と共に再生
し、厳しい環境でも生き残っていける事業にできるよう頑張りたいと考えて
います。
以上
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こんにちは。中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。
本日2つ目のブログは合格体験記NO8です。
合格体験記は九州の通年通信本気道場生のYさん。
司法書士でもある吉田さんは忙しいその士業業務の間を縫って、学習、合格の栄冠をつかまれました。そんなYさん体験記です。
1.名前:Y
2.仕事:九州で司法書士をしています。
以前は地元の地方銀行に勤務していました。
業務内容は、会社に関する登記、組織再編のスキーム作り・アドバ
イス、不動産取引時・金融機関担保設定時の登記、債務整理、財産
管理(後見等)と、地方では標準的なものです。
資格は、他に行政書士・宅地建物取引主任者・証券外務員2級を持
っています。
趣味:最近はお酒を飲みに行くことが趣味になっています。
年齢:2月で38歳になります。
家族構成:妻と長男(1歳5ヶ月)です。
3.受験物語
約5年前、銀行の紹介で銀行の取引先数社の組織再編を行う際、監査法人系のコンサルタント会社の方々と一緒に仕事をする機会があり、その際、中小企業診断士の資格をお持ちの方、受験中の方がおられ、関心を持ちました。
私の仕事が、皆さんの話が決まった後で案件を持ち込まれることが多く、予算面で大きな制約を受けたり、ご依頼の背景を把握できないまま関与することもありました。
そこで、中小企業診診断士の資格を取り、事前により深く関与して行きたいと思い、受験を志しました。
平成18年 1次試験科目合格(独学)
腕試しにと思って受験した経営法務のみ合格しました。
この当時は、平日は連日深夜まで仕事があり、週末も司法書
士会の委員で時間を取られていたので、勉強時間の確保に苦
労し、やむを得ず経営法務に絞ったというのが、実情でした。
平成19年 1次試験科目合格(独学)
科目合格のままでは最終合格は難しいと感じ、残り6科目合
格を目指しましたが、経営理論、運営管理、中小企業政策の
3科目合格。
平成20年 1次試験合格(独学)
残り3科目も合格。
平成20年 2次試験不合格(独学) 評価BBAC 総合B
1次試験の後からやっと2次試験の勉強を始めましたが、
独学だったため、与件文、問題文、解答の関係が全くわから
ないまま試験当日を迎えました。過去問に3年分程度目を通
した程度でした。他は受験本で知識を補充しました。
受験本のどこかに書いてあった「与件文の中から抜き出して
書けば大丈夫」といった記載を頼りに受験しました。
平成21年 2次試験不合格(通信・本気道場合宿参加)
評価BBBA 総合B
(1) 平成20年の2次試験発表後、TBCの2次対策講座を受講
しました。
しかし、1次受験の知識を忘れている箇所が多々あり講義の
内容を十分に理解できなかったこと、指定された答案の提出を
怠ったことなどから、思うような効果が出ませんでした。
また、講師の先生によって言われることが違うこともあり、
平成21年の夏頃には勉強する気持ちもなくしていました。
9月に入ってから、このままでは来年1次試験からの再受験に
なることから焦りを感じ、直前答練や模試の資料を大量に仕入れ、
過去問もそれに併せて勉強しました。
出産後の妻には大きな負担をかけながら、毎日夜遅くまで問
題を解く→模範解答を見る→模範解答と解説を暗記するという
サイクルを繰り返しましたが、本試験時の解法パターンを確立
することができないまま直前期を迎えました。
(2) 直前期に入り、解法パターンが定着しないまま、ほぼ独学に
近い状態だったため、何かいい勉強会はないものかとネットで
探していたら、青木先生の本気道場を見つけました。
早速、2次試験2週間前の合宿系本気道場に参加しました。2日間という短い間でしたが、問題作成から採点・解説まで
青木先生お一人が一貫して行うというシステム・受験上のよく
ある疑問や不安に的確に答えておられるレジュメで、何となく
試験にとりくむ姿勢が見えてきました。しかし、2週間という
時間では、自分の中で消化することができず、残念な結果にな
りました。
(3) 次の年は、1次試験からの再受験だったため、受験そのもの
をやめようかとも思いました。受験を今すぐやめれば、家族と
一緒にいられる時間ができるし、仕事関係の勉強も中途半端な
状態で、司法書士に関連した分野で、新しい制度の理解が十分
にできると考えたためです。
しかし、「もう一息だったじゃない。来年受験すれば受かるよ」
という妻の一言で、もう一回頑張ってそれで駄目ならあきらめ
ようという気持ちになり1次試験からのストレート合格を目指
して勉強を始めました。
勉強を再開したのは、平成21年の年末頃だったと思います。
平成22年 1次試験合格(本気道場・TAC)
(総得点429点・調整後)
(1) 平成22年の年初から本気道場に通信で参加すると共に、T
ACのストレート合格を目指した講座を受講しました。
司法書士会の中でも日本司法書士会連合会という本部の委員
として東京や各地に出張する回数が増え、事務所を置いている
地区の支部長として、各種会議や支部のイベントを企画参加す
るために時間を取られることが多くなり、以前にも増して勉強
する余裕が少ない状態ではありました。
(2) そこで、他の受験生とは一緒の勉強法をしていても合格はでき
ないと考え、ちょっとしたすき間の時間で勉強できる方法を模索
しました。
1次試験については、薄手の過去問集やテキストを常に持ち
歩き、5分でも勉強できるような体制にしました。大きな本は
解体して持ち歩ける程度に分冊しました。
本気道場の通信にしても、可能な場合は、80分で一気に解答
をし、不可能な場合は、まず与件文読み込みを行い、別途改めて
問題を1,2問ずつ解くという変則的な方法をとりました(青木
先生すみません・・・)。音声データはiPodに落として、移動時
間などを利用して時間がある限り聞いていました。
そして、1次はTACの資料のみ、2次は本気道場の資料の
みに絞って、何回も繰り返す方法にしました。理由は、確実に身
につけた知識で試験に臨んだ方が安心できると思ったからです。
(3) 本気道場については、4月頃まで解答を提出していましたが、
おそらく底辺レベルの点数だったと思います。青木先生からは厳
しいコメントを頂く日々が続きました。そこで、問題を解く段階
では、成績が上位の方と勝負することは無理だと考え、復習に力
を入れました。
添削のコメントを何度も読み返し、そうなるためにはどのよう
にしたらよいか考え、行動するようにしました。
それから、試験当日にどうしたら、最高の状態に持ってこられ、
合格答案を書くことができるかということだけ考えるようにしま
した。
(4) 5月からは1次試験に専念するため、本気道場をお休みしまし
た。TACの直前答練にもなかなか参加できず、結局模試を全科
目受験することもできませんでした。
ここでも、考えを改め、本試験と同じ状態で準備することが無
理なら、1問1問を本試験と同じ状態で解くようにしようと考え
ました。
この考えの下で、全科目の1問1問を本試験だったらどうすう
のかと考えながら取り組み、間違えた問題については原因を分析
し(単なる読み間違いだったのか、知識不足だったのか等)、それ
ぞれに応じた対策をノートにまとめていきました。
さらに、出題者が考える背景は何なのかということも意識して
勉強しました。
(5) 1次試験受験直前は、勉強よりも体調を崩さないようにすること
と当日最高の状態で望めるようにすることを考えました。
当日、1科目目の経済学はあまり手応えのないまま終わりました。
しかし、1次で不合格ならば受験をやめるつもりでしたので、「どうせやめるなら悔いのないくらい頑張ってやめよう」と思い、2科目目以降も目の前の問題だけを考えて取り組みました。
その後の科目も運営管理以外手応えを感じられないまま1日目が
終わりました。
2日目は、経営法務については、過去仕事で関わった内容(破産
の配当金の計算、銀行の自己査定マニュアル)が出たので、専門で
ある会社法の出来も考えるとまあまあ出来たと思いました。自己採
点では87点で、このアドバンテージが合格につながりました。
経営情報システムは予想どおり、中小企業政策は平成20年より
も若干難しいと感じたものの6割を超えたと感じました。
自己採点の結果、6割を超えたのが、運営管理・経営法務・中小
企業政策の3科目でした。経済学は41点でしたが、トータルで4
21点(調整前)でしたので、1次試験は通過できたとの感触を得
ることが出来ました。
私の場合、経済学・財務会計・経営情報システムの3科目がなじ
みもなく点も伸びなかったので、最悪でも50点台がとれるように
して、点が伸びやすい他の科目に力を入れました。
経営法務については、苦手科目にされている方が多いと思います。
私の場合は、専門として仕事をしている分野ともかぶっていたの
で、取り組みやすかったのですが、通常の会社では、法務関係の業
務に関与しなければ、仕事では意識しない分野だと思います。
1次試験では、それぞれの専門で強い科目を伸ばす方向で取り組
むのも一つの方法だと思います(要は強みを生かすということです)。
(6) 1次試験の結果を青木先生に報告したところ、早速2次の勉強を
した方がよいとのご返事を頂いたので、5月以降放置していた本気
道場の問題や資料に取り組むと同時にTACの模試等も受けました。
点数については、思うように伸びませんでしたが、青木先生が常
に言われているロジカルシンキング等の本も一緒に読み、何をどう
すれば合格するのかを模索していきました。
9月のTACの模試を受験した際に、与件文・問題文・解答のつ
ながりがわかるようになり、それ以降は、過去の問題を復習する際
にも、外れた答えがなくなりました。
本気道場でも、TACの模試でも底辺レベルのまま終了し、本試
験に望むことになりました。
(7) この時期は、過去の本気道場の与件文読みと問題構成を繰り返し
て取り組みました。事例Ⅳについては、毎日計算を欠かさず繰り返
しました。
繰り返す都度間違える問題や思考の流れを整理し、ノートにまと
め、少しでも時間があるときは常に見返すようにしていました。
2次試験でも5分間で勉強できるような体制に持って行きました。
(8) 試験当日は、1次試験のときと同じホテルに泊まり、朝の行動も
同じようにするなど、1次に合格したときと同じような行動を取り
ました。
あまり意味のないことかもしれませんが、私の中での成功パター
ンがあると考え、うまく行ったときの状態に近づけるためにこのよ
うにしました。
事例Ⅰは、これまでより与件文が取り組みやすく、問題も解答し
やすかったように思いました。解答を考えながら、企業買収に伴う
メリット・デメリットも余白に書いていきました。
事例Ⅱも、問題文を読んだ段階では取り組みにくいように感じま
したが、与件文を読んでみると対応させる箇所を自然に見つけるこ
とができました。
このとき、解答する箇所を間違えてしまい、残り20分しかない
中で、200字程度書き直すというハプニングもありました。
事例Ⅲは、自分の中では得意科目だったのですが、かなり難しく
感じました。
与件文にはっきりと、海外に進出することが前提として書かれて
おり、これまでの定石である「海外進出を避け、国内で付加価値を
高める」方向性は使えないと判断しました。
そこで、与件文の中から解答に使える部分を探し、だからどうな
るのかということを問題文の答えとなるまで何度も考えました。
解答をほぼ埋めることができた状態で終わりましたが、これまで
の定石に頼ったり、与件文から粘り強く思考した上で解答をしてな
かったら、完全に不合格だったと思いました。
事例Ⅳについては、最初の指標では長所しか見つめることができ
ず、長所を3つ書いてしまいました。最後の問題は文章を書きやす
かったので、早めに終わらせ、第2問と第3問の計算問題に時間を
使いました。
計算問題には手応えのないまま全部書き終えた時点で終了となり
ました。
私はもともと成績上位者になるような答案を書くことができない
状態でしたので、野球で例えると、満塁ホームラン狙いよりも盗塁
やバントを使ってでも小刻みに点を取れるような答案作りを心がけ
ました。
(9) 後で、各予備校の模範解答を見ると、私の答案とは全く違うこと
が書いてありましたが、「これが終われば家族と一緒の時間が出来る」
ことしか考えていなかったので、落胆することもありませんでした。
ただ、不合格ならあきらめて今の資格に仕事に専念することを考
えていたのですが、合格したときのことを考えていませんでした。
(10) 合格発表の日、自分の受験番号が掲載されているのを見て、本当
に驚きました。この1年、悔いのないよう診断士試験をあきらめる
ために勉強を続けてきたのに、合格してしまい、これからどうしよ
うと思ったのが正直なところでした。
ずっと長い間解き方がわからなかった2次試験の解法を教えて頂
いた青木先生には本当に感謝しています。それから、私のわがまま
に長い間文句も言わずに付き合ってくれた家族に感謝したいと思い
ます。
4.これからの夢
(1)経営と法務のリンクによる効率のよい経営環境の提供
事業を行う上では、どうしても売上増加・経費抑制をどうするかという点
に意識が行きがちで、契約を結んだり、訴訟や登記手続きが関係する場合に
あまり意識が及ばないことが多いのではないかと思います。
確かに、利益が出て、現金が手元に残らなければ事業を続けることはできませんが、これらの手続きを軽視すると思いがけない費用や時間がかかることも多いのが現実です。
診断士として登録できたときには、経営全般と法律実務の関係を示して、
より効率のよい契約や法務手続きのあり方を提供できる仕事をして行きたいと考えています。
(2)海外取引のサポート
また、今年度の事例Ⅲのように、海外取引が増えると思います。
そのために、可能な限り海外の情報を提供し、様々なルートを持つ診断士
になりたいと考えています。
(3)企業再生のサポート
地方では、経営不振に悩む企業が多数存在しています。
その方策として、現在は経営者が自分で深く各種制度を学び、事業計画を
作り実行するか、金融機関の指図に黙々と従うことのどちらかが主流のよう
な気がします。
忙しい経営者にとって各種制度を深く学ぶことは困難なことが多いので、
事業計画は経営者の代わりに作り、実行するときのお手伝いができればと考
えています。
そして、経営不振の原因を明らかにして、経営者や利害関係者と共に再生
し、厳しい環境でも生き残っていける事業にできるよう頑張りたいと考えて
います。
以上
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