2010年7月16日~23日にかけて、7泊8日のイタリア旅行へ行ってきました。
イタリアといえば、国擬人化コメディ漫画【ヘタリア】に登場するイタリアは
ずいぶんとヘタレでテキトーなやつという感じで描かれていましたが、
いくらなんでも誇張しすぎだろうと思っていました。
そんなテキトーな国があるわけがない、と。
実際にイタリアに行く前までは、そう思っていた時期が僕にもありました…。
本項では、実際にイタリアに行って見聞きした基本情報をいろいろ書いてみます。
もちろん、たったの一週間の滞在だったのでイタリアの一側面しか
捉えてないと思いますが、それでもいろいろと衝撃的でした。
ヘタリア・・・。その言葉の意味が今では少しはわかります。
イタリア国土
イタリアは南ヨーロッパに位置している半島国家です。
長靴のような形が特徴的。
面積は日本と同じくらいで、人口は日本の半分以下。
日本からは飛行機の直行便で12時間くらいかかります。
時差は8時間(サマータイム時は7時間)で、日本の方が時計は進んでます。
緯度的に結構北の方に位置するのに、無茶苦茶暑かったです。
紫外線は日本の三倍だとか。
ただ、日本みたいに蒸し暑くはなく、からっとした暑さなので
日陰に逃げれば劇的に涼しくなります。
また、日が出ている時間も長く、夜の8時を過ぎてもこんなに明るい!↓
すべて夏の話ですが。
冬は日も早く沈むし、寒いみたい。
イタリア人
これはヘタリアのイメージそのまんまでした。
陽気で人懐っこくて、そしてテキトー。本当にテキトー…。
以下、実際に見たり、現地に永住してる日本人ガイドさんから聞いた
イタリア人像を箇条書きしてみます。
入国審査ゲートのイタリア人、同僚と私語全快でパスポートをロクに見ずに
ハンコをくれる。時折、しゃべりに夢中になってハンコの手を止めて
行列がどんどん伸びてゆくことも…。
教会に入るときなどに、警備員による服装審査があるのだが、
審査基準は基本的にその警備員に依存する。マニュアルなどはない。
その人の基準でダメだったりOKだったりする。
褒めたりするとOKになる可能性が高くなるとか。どんだけテキトー…。
時間に超ルーズ。ホテルの時計は各部屋ごとにまちまちで、
フロントの時計すら正確じゃない。フロント時間でモーニングコールが
鳴るので、モーニングコールに期待してはいけない。
あと、五分前行動なんて言葉はイタリア人の辞書にはない。
電車のダイヤもあって無きがごとしのようで、時刻表的に後の時間の
電車が、前の時間の電車より先に発車することもあるらしい。
イタリア人の95%はカトリックといわれているが、実際に信仰心が
あるのはその半分以下だとか。
バカンスにすべてを賭けている。
大抵の勤め人は夏に二週間~一ヶ月のバカンスをとり、親戚の家や
外国に遊びに行き、身体を焼いたりして過ごす。
そして、バカンス明けには日焼け自慢大会が始まる。
日焼けが彼らのステータス。美白という言葉は、やはり辞書にはない。
また、クリスマスには給与一ヶ月分くらいをプレゼントにつぎ込み、
親族に配り歩く。とにかく人生をとことん楽しむのが彼らの基本理念。
とにかく、食べることが好き。
食事に最低一時間はかける。田舎の方では、職場の昼休みにわざわざ
家に帰って家族と一緒にランチをとったりするらしい。
そしてボリュームもすごい。
前菜 ⇒ パスタ ⇒ サラダ ⇒ メイン ⇒ デザート
など、一皿ずつ食事が出てくる。
レストランに入ったら、最低でも二皿は食べないとウェイターに
けげんな顔をされてしまう。
飲み物は水も有料。(2~3ユーロくらい)
ワインも水と同じような価格で飲めるので、ワインを飲んだ方がお得感。
そんなイタリア人だが、芸術にはマジでうるさい。
高い金を払ってオペラを観に行き、演者がすこしでも間違えたり
下手だったりすると強烈なヤジが飛ぶらしい。
「イタリア人は耳だけはホントにいい。他はまるでダメだけど」
と、イタリア在住42年の日本人ガイドさんが言ってました。
…まだまだ書きたいことがたくさんあるが、このへんでやめときます。
とにかく、ヘタリアのキャラ像とピッタリでした。
観光地
イタリアの主要産業は「観光」。
とにかく、遺跡や美術品にあふれているイタリアの強みを生かした
産業なのだけど、観光地は必ずしも観光客に優しいとはいえなかったり。
まず困るのはトイレ。なかなか無い…。
あっても、数十セントの有料トイレがほとんど。
カフェやレストランに食事に入り、トイレを借りるパターンが王道らしい。
ただ、カフェは飲み物を立って飲むのと座って飲むのとでは
値段が倍近く違うという、アコギな商売をしてくる。
でも、公共のベンチは暑い場所ばかりにあるので、渋々座ってしまう
観光客の辛さ…。本当に商魂たくましいなー。
お土産品も豊富。でも、値段が売ってる場所でまちまち。
そこで買った品と同じものが、ここでは半分以下の値段で売ってる
ということがザラにある。
初見で品物の価値なんてわからないからなー。
観光客にもそれなりのレベルが求められるみたい。しんどい…。
あと、スリとかサギが本当に多い。
カバンは常に前持ちにして警戒しつつ観光するので、
日本で観光する倍くらい疲れます。
売店の売り子で、たまにつり銭をごまかす人がいるので、
購入のたびにつり銭はもちろん数えます。
でも、イタリア人の感覚からすると、騙す人が悪いんじゃなくて、
騙される方がドジでマヌケなのです。
これは村上春樹の紀行文にも書いてありましたが、本当でした。
でも、苦労するだけあって観光資源は本当にスゴイ。
ドゥオモの彫刻の繊細さとか、美術館の絵画の迫力とかは、
日本の観光資源がザクだとしたら、イタリアはガンダムです。
圧倒的です。
苦労してでも観る価値のものだと思います。
イタリア人はその観光資源にあぐらをかいてるように見えるケド…。
イタリア人⇒日本人への目線
観光地を歩いてると、イタリア人の売り子などから日本語で
話しかけられることもあります。
「ヘイ、ワカチコ!ヨシモト!トゥース、ゲッツ!」
とか
「ナカタ、ナカムーラ!」
とか。
イタリアはサッカー大国だからナカタ、ナカムラはわかるとして、
お笑い芸人のギャグはどこから情報を得てくるのかは不明。
テレビ番組かな?
イタリア滞在中、ホテルで観たテレビ番組で日本を紹介してるものがありました。
ナレーションのイタリア語は全然わからなかったですが、
多分、日本のデコトラの運転手を紹介したドキュメント番組なんだと思います。
また、日本のアニメも結構やってました。
ポケモン。ピカチュウの声は大谷さんそのままの声でしたが、
サトシとかはイタリア語ペラペーラでした。
グレンラガン。ちょうどテッペリン攻略の回でした。
しょこたんの主題歌は日本語でそのまま。
ふたりはプリキュア(初代)。
主題歌もしっかりイタリア語で歌い直されていて、感動。
そしてなぜか、アタックNo.1がやってました。
イタリアってバレーボールさかんなの?
日本アニメのグッズも売られてたり。
イタリア人の少女がこれを持ってる姿を想像すると微笑ましいですね。
あと、これは書籍なんですが、日本の文化を紹介しているのだろう
書籍を何冊か見かけました。
これ。ただの浮世絵紹介本に見えるでしょうけど、
中身は春画の紹介でした。しかも、大人の事情で日本では紹介できない
ものばかり。
日本人はここに載ってる浮世絵はほとんど見たことないでしょうね…。
あと、これ。日本の漫画を紹介する本?
漫画は漫画でも、エロ漫画を紹介した本でした。
赤い部分はカバーになっていて、外すととんでもない絵があらわれます。
だいたいわかるでしょうけど。
コレがフツーに空港で売られてるって、イタリアごいすーです。ごいすー。
語ることが多すぎて、なかなか本筋に入れませんね。
次回の記事で、いよいよ実際に観光した各都市について
ひとつひとつ記事にしていきたいと思います。
ミラノ ⇒ ヴェローナ ⇒ ヴェネツィア ⇒ ピサ ⇒ フィレンツェ
⇒ オルヴィエート ⇒ カプリ島 ⇒ ヴァチカン ⇒ ローマ
いろいろな都市を観ました。
がんばってそれぞれ書いてみます。
ミラノ・ヴェローナ編へ
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イタリアといえば、国擬人化コメディ漫画【ヘタリア】に登場するイタリアは
ずいぶんとヘタレでテキトーなやつという感じで描かれていましたが、
いくらなんでも誇張しすぎだろうと思っていました。
そんなテキトーな国があるわけがない、と。
実際にイタリアに行く前までは、そう思っていた時期が僕にもありました…。
本項では、実際にイタリアに行って見聞きした基本情報をいろいろ書いてみます。
もちろん、たったの一週間の滞在だったのでイタリアの一側面しか
捉えてないと思いますが、それでもいろいろと衝撃的でした。
ヘタリア・・・。その言葉の意味が今では少しはわかります。
イタリア国土
イタリアは南ヨーロッパに位置している半島国家です。
長靴のような形が特徴的。
面積は日本と同じくらいで、人口は日本の半分以下。
日本からは飛行機の直行便で12時間くらいかかります。
時差は8時間(サマータイム時は7時間)で、日本の方が時計は進んでます。
緯度的に結構北の方に位置するのに、無茶苦茶暑かったです。
紫外線は日本の三倍だとか。
ただ、日本みたいに蒸し暑くはなく、からっとした暑さなので
日陰に逃げれば劇的に涼しくなります。
また、日が出ている時間も長く、夜の8時を過ぎてもこんなに明るい!↓
すべて夏の話ですが。
冬は日も早く沈むし、寒いみたい。
イタリア人
これはヘタリアのイメージそのまんまでした。
陽気で人懐っこくて、そしてテキトー。本当にテキトー…。
以下、実際に見たり、現地に永住してる日本人ガイドさんから聞いた
イタリア人像を箇条書きしてみます。
入国審査ゲートのイタリア人、同僚と私語全快でパスポートをロクに見ずに
ハンコをくれる。時折、しゃべりに夢中になってハンコの手を止めて
行列がどんどん伸びてゆくことも…。
教会に入るときなどに、警備員による服装審査があるのだが、
審査基準は基本的にその警備員に依存する。マニュアルなどはない。
その人の基準でダメだったりOKだったりする。
褒めたりするとOKになる可能性が高くなるとか。どんだけテキトー…。
時間に超ルーズ。ホテルの時計は各部屋ごとにまちまちで、
フロントの時計すら正確じゃない。フロント時間でモーニングコールが
鳴るので、モーニングコールに期待してはいけない。
あと、五分前行動なんて言葉はイタリア人の辞書にはない。
電車のダイヤもあって無きがごとしのようで、時刻表的に後の時間の
電車が、前の時間の電車より先に発車することもあるらしい。
イタリア人の95%はカトリックといわれているが、実際に信仰心が
あるのはその半分以下だとか。
バカンスにすべてを賭けている。
大抵の勤め人は夏に二週間~一ヶ月のバカンスをとり、親戚の家や
外国に遊びに行き、身体を焼いたりして過ごす。
そして、バカンス明けには日焼け自慢大会が始まる。
日焼けが彼らのステータス。美白という言葉は、やはり辞書にはない。
また、クリスマスには給与一ヶ月分くらいをプレゼントにつぎ込み、
親族に配り歩く。とにかく人生をとことん楽しむのが彼らの基本理念。
とにかく、食べることが好き。
食事に最低一時間はかける。田舎の方では、職場の昼休みにわざわざ
家に帰って家族と一緒にランチをとったりするらしい。
そしてボリュームもすごい。
前菜 ⇒ パスタ ⇒ サラダ ⇒ メイン ⇒ デザート
など、一皿ずつ食事が出てくる。
レストランに入ったら、最低でも二皿は食べないとウェイターに
けげんな顔をされてしまう。
飲み物は水も有料。(2~3ユーロくらい)
ワインも水と同じような価格で飲めるので、ワインを飲んだ方がお得感。
そんなイタリア人だが、芸術にはマジでうるさい。
高い金を払ってオペラを観に行き、演者がすこしでも間違えたり
下手だったりすると強烈なヤジが飛ぶらしい。
「イタリア人は耳だけはホントにいい。他はまるでダメだけど」
と、イタリア在住42年の日本人ガイドさんが言ってました。
…まだまだ書きたいことがたくさんあるが、このへんでやめときます。
とにかく、ヘタリアのキャラ像とピッタリでした。
観光地
イタリアの主要産業は「観光」。
とにかく、遺跡や美術品にあふれているイタリアの強みを生かした
産業なのだけど、観光地は必ずしも観光客に優しいとはいえなかったり。
まず困るのはトイレ。なかなか無い…。
あっても、数十セントの有料トイレがほとんど。
カフェやレストランに食事に入り、トイレを借りるパターンが王道らしい。
ただ、カフェは飲み物を立って飲むのと座って飲むのとでは
値段が倍近く違うという、アコギな商売をしてくる。
でも、公共のベンチは暑い場所ばかりにあるので、渋々座ってしまう
観光客の辛さ…。本当に商魂たくましいなー。
お土産品も豊富。でも、値段が売ってる場所でまちまち。
そこで買った品と同じものが、ここでは半分以下の値段で売ってる
ということがザラにある。
初見で品物の価値なんてわからないからなー。
観光客にもそれなりのレベルが求められるみたい。しんどい…。
あと、スリとかサギが本当に多い。
カバンは常に前持ちにして警戒しつつ観光するので、
日本で観光する倍くらい疲れます。
売店の売り子で、たまにつり銭をごまかす人がいるので、
購入のたびにつり銭はもちろん数えます。
でも、イタリア人の感覚からすると、騙す人が悪いんじゃなくて、
騙される方がドジでマヌケなのです。
これは村上春樹の紀行文にも書いてありましたが、本当でした。
でも、苦労するだけあって観光資源は本当にスゴイ。
ドゥオモの彫刻の繊細さとか、美術館の絵画の迫力とかは、
日本の観光資源がザクだとしたら、イタリアはガンダムです。
圧倒的です。
苦労してでも観る価値のものだと思います。
イタリア人はその観光資源にあぐらをかいてるように見えるケド…。
イタリア人⇒日本人への目線
観光地を歩いてると、イタリア人の売り子などから日本語で
話しかけられることもあります。
「ヘイ、ワカチコ!ヨシモト!トゥース、ゲッツ!」
とか
「ナカタ、ナカムーラ!」
とか。
イタリアはサッカー大国だからナカタ、ナカムラはわかるとして、
お笑い芸人のギャグはどこから情報を得てくるのかは不明。
テレビ番組かな?
イタリア滞在中、ホテルで観たテレビ番組で日本を紹介してるものがありました。
ナレーションのイタリア語は全然わからなかったですが、
多分、日本のデコトラの運転手を紹介したドキュメント番組なんだと思います。
また、日本のアニメも結構やってました。
ポケモン。ピカチュウの声は大谷さんそのままの声でしたが、
サトシとかはイタリア語ペラペーラでした。
グレンラガン。ちょうどテッペリン攻略の回でした。
しょこたんの主題歌は日本語でそのまま。
ふたりはプリキュア(初代)。
主題歌もしっかりイタリア語で歌い直されていて、感動。
そしてなぜか、アタックNo.1がやってました。
イタリアってバレーボールさかんなの?
日本アニメのグッズも売られてたり。
イタリア人の少女がこれを持ってる姿を想像すると微笑ましいですね。
あと、これは書籍なんですが、日本の文化を紹介しているのだろう
書籍を何冊か見かけました。
これ。ただの浮世絵紹介本に見えるでしょうけど、
中身は春画の紹介でした。しかも、大人の事情で日本では紹介できない
ものばかり。
日本人はここに載ってる浮世絵はほとんど見たことないでしょうね…。
あと、これ。日本の漫画を紹介する本?
漫画は漫画でも、エロ漫画を紹介した本でした。
赤い部分はカバーになっていて、外すととんでもない絵があらわれます。
だいたいわかるでしょうけど。
コレがフツーに空港で売られてるって、イタリアごいすーです。ごいすー。
語ることが多すぎて、なかなか本筋に入れませんね。
次回の記事で、いよいよ実際に観光した各都市について
ひとつひとつ記事にしていきたいと思います。
ミラノ ⇒ ヴェローナ ⇒ ヴェネツィア ⇒ ピサ ⇒ フィレンツェ
⇒ オルヴィエート ⇒ カプリ島 ⇒ ヴァチカン ⇒ ローマ
いろいろな都市を観ました。
がんばってそれぞれ書いてみます。
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