紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

聖地巡礼ヘタリア紀行[ミラノ・ヴェローナ編]

2010-07-25 17:11:00 | その他
前回(基本情報)からの続き


イタリア旅行一日目はミラノ・ヴェローナを観光しました。

  ミラノ概要



ミラノはイタリア北部に位置する都市で、
イタリア有数の商・工業・金融の中心地です。
ファッションの街としても有名で、ミラノ・コレクションという
服飾ブランドの新作発表会も開かれています。
夏のこの時期はバカンスシーズンということもあって、
ミラノのビジネス街からは一斉に人が消えるのだそうです。
実際、観光地から離れたビジネス街を歩いてる人はあまり見かけなかったです。


  スフォルツェスコ城


ヨーロッパといえば中世の城塞!
ということで、ミラノの貴族の居城・スフォルツェスコ城へ。
現在は内部は博物館となっていて、中世の武具や
ミケランジェロの彫刻作品なども展示されているらしいけど
今回は城の入り口から中庭を抜けての散策だけ。


石造りの壁に木のつるが絡まってる風景は、天空の城ラピュタを
彷彿として胸ときめくものがあるな!


水がなくなったお堀に、かつて武器として使われた石の砲弾が
無造作に置かれているのもなんか良い感じ。


城塞の全容を示したパネルから、スフォルツェスコ城が星形の城塞
であることがわかる。
日本でいうと江戸期に造られた函館の五稜郭が星形城塞だが、
イタリアでは中世からすでに星形城塞の築城技術が発展してたんだね。

城の中庭を犬と一緒に散歩するオジサンがいたり、
城壁に沿ってジョギングするねーちゃんがいたりと、
ミラノの人にとって城が日常の存在となってるとこも良いです。
イタリアって歴史的な遺跡がその辺にごろごろ転がってるので
そこで生活してる人の日常と密接してるんですね。
こりゃ、ドゥオーモにラクガキされてもあんまり怒らないわけだ。


  ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア

ミラノスカラ広場でスカラ座とダ・ヴィンチの像を横目に見ながら
進むと、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアの入り口が
目の前に現われます。


なんだか噛みそうな名前ですが、要はアーケード街です。
といっても、日本のそこらの商店街のアーケードとはワケが違います。


いちいち建物が美しい・・・。
ノーテンキそうに見えるイタリア人の手でこれらの建物が造られていると
思うと、なんだかイタリア人を見直してしまいます。
このアーケード街にはプラダの本店もありました。
見たときは朝早かったから閉まってたけど。
ちなみにヴィットーリオ・エマヌエーレ2世とは、
19世紀、戦国時代のように小都市が争っていたイタリアを統一した、
イタリア王国の初代国王なのだそうです。
日本でいう徳川家康のような人物なのでしょうか?
といっても、この人がガッレリアを造らせたわけではなくて、
単にこの人の名前にちなんで名づけられたようです。


ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世は、イタリア人に大いにリスペクト
されてるようで、イタリアのいたるところに彼の彫像が立ってます。
これは、ガッレリアを抜けた先のドゥオモの広場に立っていたもの。


  ミラノのドゥオーモ

ガッレリアを抜けると、圧倒的な建築物が眼前に立ちはだかります。


ミラノのドゥオーモです。
ドゥオーモとは、カトリックの各教区の中心となる教会のこと。
とにかくデカイ。そして、尖塔ひとつひとつに細かい彫刻!
1386年に建設着工してから、完成したのはなんと1813年!
完成に500年越しとは・・・。スケール半端ないねぇ。


外側じゃなくて、内部もキレイ。
フラッシュ焚かなければ撮影もOKという寛容さ。
イタリアは撮影もOKという博物館や教会が多いです。


懺悔室。実際に使われているものらしいです。


露伴先生みたいに写真バシバシ撮っておきました。
さすがに中に入るまではしなかったですが。


お金を払えば、ドゥオーモの屋根の上に登れます。
屋根の上からミラノの街を一望。
歴史的遺産以外の建物も個性的だなー。

この後、ジェラート食ったりリゾット食ったりして
ミラノを満喫太郎し、ヴェローナへ向かいました。


  ヴェローナ概要


ヴェローナはミラノの東に位置する中世の町並みがよく残っている古都です。
【ロミオとジュリエット】の舞台となった町としても知られ、
町自体が世界遺産に指定されています。


少し掘ると古代ローマ時代の遺跡が出てきたりして、
ヴェローナの町にはちょいちょい発掘の穴が空いてたりします。


  ジュリエッタの家

ヴェローナには、【ロミオとジュリエット】のジュリエット
(イタリア語ではジュリエッタ)の家が残っています。
【ロミオとジュリエット】は、イギリス人の劇作家・シェイクスピアが
著作した戯曲ですが、シェイクスピアはこのヴェローナに伝わる
ロミオとジュリエッタの話を下敷きに、あの有名な悲劇物語に仕上げました。

神聖ローマ帝国皇帝派のロミオの家とローマ教皇派のジュリエットの家は
敵対関係にあったが、ロミオとジュリエットの二人は恋におちてしまう。
という話ですね。


当時のイタリアは神聖ローマ皇帝、ローマ教皇、
東ローマ皇帝によって分割されていて、各家もどちらに付く付かないとか
いろいろあったんでしょうね。

シェイクスピア自身はヴェローナには訪れたことはなかったようです。
まぁ、とにかくそのジュリエッタの家がヴェローナには残っています。


ごらんの通り。
今では博物館となっており、多くの観光客が聖地巡礼に訪れています。


戯曲中、ジュリエットが顔を出すバルコニーも実際にはこんな感じ。


ジュリエッタの家に続く門は全世界のカップルの熱い想いに
包まれまくって大変なことに。


家の前に立っている彫像の胸を触ると幸せになれるという伝説があるようで、
彫像の胸はあらゆる人に揉みしだかれてテッカテカになってました。


  円形劇場


また、ローマのコロッセオのような円形劇場もありました。
これは古代ローマ時代のものだそうです。


町中には野外音楽ステージが作られてるところもあって、
音楽ライブが古都で行われるっていうのも雰囲気があって良いなーと思いました。


ここにもヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の彫像が。
本当にリスペクトされてるのなー。

一日目の観光はこんな感じで、翌日はいよいよ【ARIA】でおなじみの
ヴェネツィアに向かいます。


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