紫の物語的解釈

漫画・ゲーム・アニメ等、さまざまなメディアにひそむ「物語」を抽出して解釈を加えてみようというブログです。

【FF6】ロックとセリスの物語を追う[前編]

2010-02-18 00:26:36 | ○○の物語を追う


【ファイナルファンタジー6】に登場する「ロック」と「セリス」は、
歴代FFのカップルの中でも、特に応援してあげたい名カップルである。

今日はそんなおふたりにスポットライトを当てて、そのドラマを追って行きたい。
その前に、二人の基本情報を。


「ロック・コール」
世界をまたに駆ける冒険家の青年。ゲーム開始時25歳。
トレジャーハンターを自称するが、裏の顔は反帝国組織「リターナー」の諜報員。
会う女ほとんどに「守ってやる」と言ってしまう、"守ってやる病"持ち。


「セリス・シェール」
幼い頃より帝国にて英才教育を施されてきた帝国の女将軍。ゲーム開始時18歳。
弱者を踏みにじる帝国に疑問を持ち、反旗をひるがえす。
仲間になった当初は女将軍らしいトゲトゲしい口調が目立つが、後半になるにつれて
かわいらしくなっていくツンデレ系。

では、おふたりの馴れ初めから順に見ていこう。


 ふたりの出会い



リターナーの諜報員として、帝国に占領されたサウスフィガロの街にて情報を集めていたロックは
反逆罪で囚われている帝国の女将軍セリスを発見する。
持ち前の"守ってやる病"を発病させたロックは、さっそくセリスを救出する。



どうやら、セリスはロックにとって誰かに似ているようだ。
出会ったばかりのロックとセリス。このときは特に気にとめなかったこの言葉が、
後にセリスにとって重くのしかかってくることに・・・。

 ラヴ度:


 元・帝国将軍という過去

帝国を捨て、反帝国組織「リターナー」に協力することに決めたセリス。
しかし、元・帝国将軍という過去は簡単にはぬぐえない。

帝国によって祖国を滅ぼされたカイエンになじられるセリスだったが、ロックが必死にかばう。



セリス、少し胸キュン。

 ラヴ度:


 永遠に、レイチェル・・・



コーリンゲンの村で、ロックの過去が明らかとなる。
「レイチェル」。ロックにとっての大切なひとの名前である。

ロックとレイチェルは恋人同士だった。
しかし、ある日トレジャーハントのため入った洞窟でレイチェルが崖から転落してしまう。
一命は取りとめたものの、レイチェルは記憶を失ってしまっていた。



責任を感じたロックはコーリンゲンの村を出た。
しかし、それが彼に永遠の後悔を味わわせることとなった。



コーリンゲンは帝国の襲撃を受け、レイチェルは還らぬ人となった。
亡くなる直前、レイチェルは記憶が戻りロックの名前を呼んだのだという。
あのとき、コーリンゲンを離れていなければ・・・。

ロックはその後、ちょっと異常な行動をとる。
村の怪しげな老人が開発した薬で、レイチェルの遺体を保存。
さまよえる魂を呼び戻すことのできる秘宝を探し求めることを人生の目的としたのであった。



これにはさすがにセリスもドン引き。ラヴ度もマイナスか?

 ラヴ度:


 FF6が誇る名イベント「オペラ」

少し冷えた二人の仲を再び暖めたのは、FFシリーズ最高峰の名イベント「オペラ」での出来事だった。



オペラ座のダンチョーは困っていた。
オペラ座一の女優・「マリア」を、さすらいのギャンブラー「セッツァー」がさらいに来ると
予告状が届いたからだ。

ちょうど、飛空挺を探していた一行だったので、ロックがある奇策を提案をする。

セリスをマリアの替え玉としてオペラの舞台に立たせ、セッツァーの飛空挺にさらわせる。
そこを乗り込んでいって、飛空挺をちょうだいするというトレジャーハンターらしい発想である。


それを聞いたセリス、動揺するも・・・


しっかり練習。それにしてもこのセリス、ノリノリである。


半ば冗談で発案したロックもセリスの女優っぷりにどぎまぎ。
これが初めてレイチェルを重ね合わせることなくセリスを見た瞬間だったのかも。


セリス、「行ったれ」と思ったのか突っ込んだ質問をロックに浴びせる。


だが、攻撃はまんまとかわされた。
「そんなごまかし方あるか!」と、セリスもプレイヤーも思った瞬間。


まぁそんなこんなありつつも、オペラのイベントは終了し、二人の距離は一気に縮まった。

 ラヴ度:


 誤解、戸惑い、すれ違い

せっかくオペラで縮まった二人の仲が再び遠くなるイベントが発生。
帝国魔導士「ケフカ」のせこいハッタリにより、セリスに疑いの目が向けられる。



一番セリスを信じてあげなけらばならないロック、敵の発言をまともに受け取り
真っ先にセリスを疑う愚行。



セリス、捨て身の攻撃で無実を証明!(なんとか命は助かる)
セリスが戦士だったからよかったものの、あやうくレイチェルの二の舞になるところであった。
ロックの「守ってやる」発言も今はむなしく響く。

 ラヴ度:



ロック平謝り。
「仲間として・・・」は、セリスが期待していた言葉?



なんのかのあって、自然に仲直り。
まぁ、なんつーか、よかったね。

 ラヴ度:


 世界崩壊。そのとき、ぼくらは・・・



せっかく、ロックとセリスの仲直りが完了したのに、またケフカが暴走!
三闘神を復活させ、世界を崩壊へと導く。

異常な破壊衝動は、人工魔導戦士として不完全であり精神がいかれてしまっているから。

その日、世界は引き裂かれ、ロックとセリスも引き裂かれることとなる・・・。

「後編」へ続く

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