【幽遊白書】飛影の物語を追う[魔界の門]

前回からの続き


　幽助誘拐騒動

暗黒武術会で急激に妖力が向上したため、魔界と人間界とをつなぐ門の
レベル制限に引っかかってしまった飛影。
彼は魔界に戻ることができなくなっていた。

飛影の目的は二つ。
「なくした氷泪石を探し出す」
「生き別れた妹を探し出す」
このうち、雪菜と再会を果たしたことで飛影の目的は氷泪石を探すことだけ
となっていた。
氷泪石はおそらく魔界にあるはずなので、すぐにでも魔界に帰りたかった
のだが、不本意ながら人間界にとどまって魔界に帰る方法を探すしかなかった。



そんな中、幽助が何者かにさらわれるという事件が起こる。
幽助を助けるために、桑原、飛影、蔵馬の三人で四次元屋敷という場所まで
赴かなければならないという。



ぼたんの「イタコ笛」により強制的に呼び出される飛影。心底迷惑そう。
それに、飛影は武術会の優勝で調子に乗って、油断してあっさり捕まってしまった
幽助に腹を立てていた。



協力を渋る飛影に、ぼたんは幽助を助けてくれたら霊界は飛影に一切関知しないことを約束した。
飛影は免罪になったとはいえ、霊界裁判で執行猶予の身であったのだが、
この一件で完全に無罪放免となることを約束させたのだった。

桑原、飛影、蔵馬の三人がそろったので、一行は四次元屋敷へ向かう。



四次元屋敷の入り口には謎の張り紙が・・・。
この家に入った者は「あつい」と言ってはいけないと書いてあった。



が、飛影は無警戒にその言葉を口にする。



それは敵の特殊能力であった。
禁句（タブー）を設定し、その言葉を領域（テリトリー）内で口にした者の
魂を奪い取るという能力。
飛影はまんまとこの能力にひっかかり、敵に魂を奪い取られてしまったのである。
武術会の優勝で調子こいてたのは飛影も同じだった。

能力者は、少し前まではただの人間だった者である。
このほかにも、影を踏んで動きを封じる能力者や、
触れた者に化けることのできる能力者も、この四次元屋敷にいた。

この幽助誘拐を仕組んだのは、幽助の師・幻海だった。
幻海いわく、最近、普通の人間にこのような能力を突然獲得する人間が増えているのだという。
それは、徐々に広がる魔界の門が原因であった。



何者かが魔界の門を開き、高レベルの妖怪を人間界に呼び込もうとしているのだった。
異能力者の出現は、魔界の門が開きかけている前兆なのだという。



飛影、むしろ好都合とばかりに「魔界へ帰る」発言。
魔界の門が開くのを阻止しようとする幽助たちと袂を分かつことになった。


　仙水との戦い



まぁ、なんだかんだ言いつつ、幽助を助ける飛影だった。
どうやら魔界の門を開こうとしているのは、仙水忍（せんすいしのぶ）という
元・霊界探偵の人間らしい。



飛影、仙水が持っている「黒の章」という人間の犯罪を記録したマニアックなビデオ
につられて協力を決意。



ところが、この仙水、とんでもない化け物だった。
人間にして、S級妖怪クラスの力を持つ人間。それが、仙水忍という男だった。



さすがにビビる飛影。素直に仙水との力の差を認める。
そして、幽助は・・・



仙水の一撃により、あっさりと絶命してしまった。



吹っ切れた飛影、黒龍波により仙水を魔界まで運ぶ。
この時点で飛影の妖力はA級クラスにまで昇りつめていた。

桑原の次元刀により魔界の門を破り、飛影、蔵馬、桑原、仙水はついに魔界に降り立つ。



しかし、仙水のS級パワーには三人がかりでもまったく歯が立たず。
仙水に、レベルMAXのRPG主人公とラスボスとの戦い、と屈辱的に例えられる。

死を覚悟したとき、魔界の空から何かが降りてきた。



なんと、絶命したはずの幽助が生き返って、空から降りてきたのである。
しかも、幽助がまとっていたのは「妖気」であった。
「魔族大隔世」。
幽助の祖先は魔族であり、その遺伝情報がここにきて覚醒したのだという。



これには一同、大爆笑。
幽助はつくづくわけのわからないヤツだ、と心底楽しくなる飛影。



その勢いのまま、仙水を撃破。
が、飛影、黒龍波の撃ちすぎで途中で眠ってしまい、仙水の最期を見届けられず。



しかも、眠ってるあいだに勝手に人間界に連れてこられてしまった。
桑原が破った魔界の門は霊界特防隊によって、再び閉じられてしまい、
結局、魔界に帰ることはできなくなってしまった。
が、黒の章はちゃっかり仙水から拝借していたらしい飛影。さすが盗賊。
でも、どこのビデオデッキで見るつもりなのやら。


　次回へ続く

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