今年こそは新しいCDを出そうと思い、選曲からスタートして今はアレンジ、レコーディングできるレベルまでの曲の弾き込みの段階です。前回の自前録音よりさらにハイクオリティなレコーディングにすべく、録音環境を悩んでいたところ、3.11の震災。その後子供が学校に行っている間に何かあってはいけないと、平日はなかなか都内に出かけられない日が続きました。堀秀彰先生のレッスンを受けたり、前作のピアノ録音で何度か通った池袋のVIVOサウンドスタジオで、ピアノのレコーディングパックを頼もうかと思っていましたが、何かとバタバタする週末より平日の昼間の平穏な時間に何度か通いたい。でも池袋では大きな余震で電車が止まると帰れない・・・。何だか暗礁に乗り上げた気分でした。
普通のバンド用のスタジオなら大宮にもいくつかあるのですが、グランドピアノを常設しているレコーディング・スタジオってなかなかない。よもや家の近くの車で行けるところに、レコーディングのために作られたスタジオで、しかも私が馴染みのあるKAWAIのグランドを置いたスタジオがあるなんてことは、考えもしなかったんですが・・・。
あったんです

それもあまり運転の得意でない私でも簡単に行ける場所に

うきゃ~。
蓮田市にある
StrackSというスタジオ。思いっきり住宅街の中にありました。どうやらオーナーさんのご自宅の一角をスタジオにしてらっしゃるご様子。お部屋はグランドピアノのある広めのAスタジオと、アップライトのあるBスタジオの2つ。今日はAスタジオしか入ってないのですが、レコーディング仕様だけあって、TAMAのドラムも何か普通のスタジオにあるのとは違って、バスドラがやたらとデカい。レンタルのシンセもFantomGやMOTIFもあって、機材としても言うことナシ。建てられてまだ3年とあって中もきれいだし、家から車で10分のところにこんなにいいスタジオがあったなんてカンゲキ
それで肝心のピアノくんはというと・・・。相性バッチリかも・・・

ほんとすぐに指に馴染んだんですよ。タッチも軽すぎず重すぎず、音もKAWAIのものは比較的マイルドなので、高音がキンキンせずそれでいてある程度きらびやかで、レコーディングで使うにはバッチリでないの?!と。あまりに低音が深すぎると、録音した時に重くなるので、若干軽めの方が適しているように思われます。何でもオーナーさんのこだわりでKAWAIにしたとか。う~ん、やっぱりKAWAI好き。
レコーディングについてもお話伺ったのですが、何せミックスダウンに時間がかかるとのこと。レコーディングパックというのはその場でやってしまうので、えいや!になりがちとのことでした。ハイクオリティな音にこだわるのであれば、時間とお金をかけて音の加工をじっくりやってもらうのが得策とのこと。たださらに上を目指す場合、マスタリングに特化したスタジオに音源を持ち込む必要があるらしく、もうそうなってくるといくらお金があっても足りません、の世界です。
とにもかくにも、このスタジオで何曲かピアノを録っていただこうと思います

ちなみにピアノを録音するためのコンデンサーマイクは、以前タモリ俱楽部で(華大さんがタジタジになってた回)紹介されていたAKGというやつみたいです。マイクってほんと重要なんですね~。