関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

moments in life / 秋田 慎治

2006年05月29日 01時10分10秒 | 音楽
子育てに追われ、子育てに悩む毎日。そんな私に元気と癒しをくれるアルバムに、久々に出会いました。
秋田慎治さんについては、TKYのキーボーディストということしか知識がありませんでした。今月のJAZZ LIFEを本屋で立ち読みして、1972年生まれ、奈良県出身ということと、JAZZ LIFEのカラーページにインタビューがでかでかと載るくらいすごい人、ということがわかりました。
関西の人だと知り、何だか聴いてみたくなって日曜日にCDを買いに行きました。
家に帰り、CDを聴こうにも案の定「ケロロみる~」と3歳児にテレビ&ステレオを占領され、仕方がないので寝室のラジカセで最初の2曲ほどを聴きました。
夕方の薄暗がりの中で聴いた1曲目「Spread to the Sky」、いつもは家事をしながら聴くことが多いので、何もしないでぼんやり外を眺めながら、本当に久し振りに音楽だけを聴きました。優しくて繊細なピアノの音色とあくまでソフトなベースとドラム。やっぱりピアノ・トリオは良いなあ、と感じる1曲です。
一転して2曲目の「Summer Time」はテナーサックスの入った、なかなかに激しいジャズ。やはりタイトルが夏なので、演奏も熱い。
前半で「これはカッコイイ!」と思ったのが4曲目の「Love for Sale」という曲。原曲がどういうものかは定かではないのですが、聴いたことがあるように思います。このアルバムの中で唯一ポップな曲なのでは?「こういう楽しげなピアノを弾けたらいいなあ~っ」と憧れる1曲です。

静かめな曲はイントロがどれもとても素敵で、どんな曲が始まるのか期待がふくらみます。イントロって重要なんだなあとあらためて気づかされました。
8曲目のタイトルもずばり「introduction」は、フルートが入るまで様々に転調してゆく長めのイントロがほんとうにきれいで、それだけで曲になりそう。フルートのスティーブ・サックスさんは、以前ジャズピアノで知り合ったクリスチャンの女性が、阿佐ヶ谷の教会で一緒に演奏していると話してくれたミュージシャンで、実際にお会いしたことはないのですが、その阿佐ヶ谷の教会に一度行ったことがあり、何となく親しみを感じます。(その女性は故郷の北海道に戻ってしまわれたため、阿佐ヶ谷へ行くこともなくなり、ちょっと寂しいです)

10曲目の「Road to the Lord」は歌詞カード(歌詞がないジャズでもそういうのでしょうか)にあるように確かに「映画を見たような気が」する曲。いろんな風景を思い起こさせるような、何か懐かしいような・・・。
12曲目の「WTC」もとても静かで美しい。「Solitaire」は明るめでちょっと短めな最後を飾るのにふさわしい感じの曲。

ジャズ・ピアノが好きで、そんなに詳しくはないけれど何人かの演奏を聴いてきて思うのですが、秋田さんのピアノは好きです。コード運びがかっこいい。できることならマネしたい!
窪田さんにハマって一時「エレクトーンを習いたい!」と思っていたのですが、ここ最近は「やっぱりジャズピアノをもっと極めるべき」と考えています。ピアノはとにかく自分で全部弾かなきゃならない。そこでどれだけ自由に、かっこよく、そしてきれいに弾けるか。やっぱりピアノは奥が深いです。

それにしても関西出身のジャズ・ミュージシャンはすごい人が多いです。一番関西人として有名なのはやはり綾戸智絵さんでしょうか。以前ドキュメンタリー番組で初めて見たときは、がんを克服したシングル・マザーが、40歳でジャズ・ピアニストとしてテビュー、みたいな感じで紹介されていて、「すごい人だなあ」と感動して見ていました。しゃべり方はほんとに大阪のおばちゃんだけど、内面はとても素敵な女性なんだと思う。
あと世界的にすごいのは小曽根真さん。小曽根さんのラジオ番組の公開ライブで、弾いて欲しい曲のリクエストを受け付けていて、ちょうどジャズピアノを習い始めたときだったのでそんなことも書いてメールで応募したところ、メールの中身まで読んでいただいて、ビル・エヴァンスの「My foolish heart」を弾いてくださったことは一生の思い出です。(その時のオンエアを録音したMDは宝物のひとつ)やっぱり目標の「My foolish heart」は小曽根さんにお願いした手前、弾けるようにならないと。
納浩一さんもライブではゆったりとした関西弁で、聞いていてうれしくなります。あと神保さんとの活動もすっかり定着した則竹裕之さんも関西の人。

GOGO!われらが関西人!!わたしもがんばらな!

アガルタの聴ける唯一の場所

2006年05月24日 06時54分49秒 | 音楽
これは言い訳です。下の子のお誕生ウィークでお誕生会などが多数あり、ブログが1週間ものごぶさたになってしまいました。でもブログやめたわけではないので、どうぞ長~い目で見てやってください。すみません。
で、先日の日曜日のお話です。

3歳になった娘が、テレビで見て行きたいと言っていたところに、お友達に無料の入場券をもらったので、お誕生月の特典もあるらしいというので、初めて多摩センターにあるサンリオピューロランドに行ってきましたが・・・。
暗いところが苦手な娘に大泣きされ、お誕生会のイベントが終わった30分後にはもうこことさよならか?と思いつつ、唯一明るいエントランスに戻り休憩していると、偶然そこにキャラクターが出てきていたのです。わりとすぐに順番もまわってきて、一緒に写真が撮れたので、娘の気分もちょっと回復。(キティちゃんは忙しいせいか出てきていませんでしたが、ボーイフレンドのダニエルくんと握手して写真撮って、昔テレビを見ていた兄もうれしそう)

その後食事をしてレストランを出たところで、これもまた計算したかのように、ちょうどイルミナントというパレードが始まり、最後まで見ることができました。もう4、5年になるのでしょうか。アガルタがまだライブなどやって活動していた最後の頃に、ピューロランドの新しいパレードの音楽を担当する、というので、一度行ってみたいと思っていました。ただ、上は男でちょっと男の子一人を連れて行くようなところではなく、やっと女の子が生まれたと思っても、大きくなる頃にはもう違うパレードになってるだろうと、ほとんどあきらめていたら、案外長くやっててくれたんですね、サンリオさん。(親はこれが目当てで行ったようなもの)
アガルタのラテン・フレーバーのどんちゃかリズム・サウンドにのって、中国雑技団の驚愕の技あり、キャラクターときらびやかなお姉さんの踊りあり、キティちゃんの宙吊り?ではなくゴンドラ登場ありと、なかなかの見ごたえでした。室内が暗いので電飾もきれいで、昼間にピカピカが見れてちょっと得した気分。ただ30分のショーの間、アガルタが聴けるのは2回だけで、あとは普通にロックっぽかったりクラシックっぽかったりする、いわゆるパレード用の音楽というか。全篇角松カラー全開だったら面白かったのに。(ショー全体の音楽監督が角松なのかどうかはわかりませんでした、たぶん違うと思う)

東京ディズニーランドは、クラシックを基調とした伝統的な感じがして、フュージョン好きにはちょっと物足りないところも。大阪のユニバーサル・スタジオは昔のアメリカのロックが場内のいろんなところで流れていたし、パレードの音楽もファンキーで、ダンナさまと「音楽はここが一番カッコイイね」と。テーマパークによって音楽にもカラーがありますが、どこもお金かけてるな~というのは感じました。
あと、ピューロランドのダンサーには中国の方が多く、買って帰ったショーのDVDなどを見るかぎり、白人のキャストは見当たらなかった気がします。これもカラーの一つなのでしょうね。

お土産をどっさり買って(まるでお土産を買いに行ったようなもの)滞在時間3時間で帰ってきました。疲れた~。でもイルミナント観てキャラクターと写真撮ってお昼を食べて、ひととおり楽しめたので、大泣きも記念の一つということで。

TRIX祭り!Road Star で大漁ダァ!?

2006年05月16日 23時38分56秒 | テレビ
夕食が終わる8時ごろからテレビを見ることが多いのですが、火曜日は長男も私も大好きな「学校へ行こう!MAX」を毎週見ています。今日は下田の海でV6のメンバーが大物を釣り上げるという企画でした。
最初夕食の片づけをしながら見ていたら、長男が「この曲知ってる!うちにCDある!」と言い出し、釣りで大騒ぎしているメンバーの声とナレーションがかぶさったBGMを一生懸命聴いていると・・・。

「何?TRIX?え、あ、Road Star!!」

キャッチーな曲やいかにもスポーツ番組のBGMに合いそうな曲が多いTRIXなのに、今までテレビの、しかもゴールデン・タイムにあまりお耳にかかったことがなかったので、それはそれはうれしくて、娘も加わりみんなで大はしゃぎ。
1回聴けただけでも得した気分だったのが、魚がヒットするたびに平井君の「ギュイ~ン」というイントロが流れ、その度に大笑いし、魚が釣れるとEL&Pの「The Score」に曲が代わってはい、チーズ!それが延々と続き、きっと観ている人の8割くらいが「もうええわ!」とツッコミを入れるくらいのしつこさで、釣りのネタを放送していた25分の間に何と、イントロから9回、曲の途中からも入れると10回もの「Road Star」が聴けたのでした。(放送終了後「あの曲は何ていう曲ですか?」との電話がTBSに殺到!?なわけないか)

ほんと、なかなか笑えました。釣りの場面に「Road Star」はよく合う!これからは釣り番組でもTRIXがバンバンかかること間違いなし!(って釣り番組を見たことないので、もしかするとすでにかかっていたりして)

そしてそして「はい、チーズ!」の曲がまた懐かしい、思い出深い曲だったのです。EL&P(エマーソン・レイク&パーマー)の曲は「展覧会の絵」くらいしか知らないのですが、この「The Score」は昔、バンドでコピーしたことのある、EL&Pの唯一の曲なのです。(しかもこの曲の入っているアルバム「EL&P」の「P」はパーマーでなくパウエルなんだそうで)
カシオペアがやりたくてサークルでフュージョン・バンドを組んだものの、当初ギターがおらず、3人でやっておりました。選曲会議のとき、ドラム氏の持ってきたのが、彼の好きだったEL&Pのこの曲。キーボード担当の私はぶっとびました。こんなややこしい曲できない、というかやりたくなーい!カシオペアのさわやかさなんてみじんもない、プログレッシヴさ。でもでも、選ばれてしまったんです、ベースの影のリーダーに・・・。必死で耳コピしたのを覚えています。ほんとキーボード泣かせ、というかキーボードいじめ。よくもこんな曲を持ってきたよな、そこのダンナ!

TRIXのニューアルバム発売日もだんだん近づいてきました。楽しみ楽しみ。発売後はブログ検索で、ずらずら~っと出てくるんでしょうね。それも楽しみです。私もがんばって書くぞー!明日は娘の3歳の誕生日です。

こんなん作りました

2006年05月13日 23時50分58秒 | 音楽
GW明けにCharのことを書いてから、ちょっとごぶさたしておりました。来週下のお子ちゃまが3歳になるので、変身が好きな彼女にちょっとしたコスプレを楽しんでもらおうと、キャンディキャンディばりのフリフリワンピースを作ってみました。
私の母は自分の服を全部作ってしまうほどの洋裁名人で、それを見よう見まねで少しは作ったりしていましたが、フリルやレース付けなどは初めてだったので、大変ながら楽しく作れました。これを着せて明日サンリオ・ピューロランドに行く予定が、風邪を引いてしまったため、来週に持ち越しになりました。それにしても今日はストーブをつけるくらいさぶかったですね~。

洋裁をしている時はとにかくテレビはつけないで、CDを聴きながら没頭してやっておりました。ある日急に頭の中にフレーズが浮かんできて聴きたくなったのが、養父貴の「フィーリング・ライト」。ソロ・アルバムのタイトルにもなっているこの曲、Minako "mooki" Obata のボーカルがファンキーで、大好きな曲です。アルバム全体も妙に懐かしいシンセの音や、きれいで優しい養父さんのギターが、私達30代後半には耳馴染みがよく、いい意味で20年前に作られたアルバムと言われてもOKという感じ。何でもこの方がTRIXの初代ギタリストだそうで、そのまま参加されていたらTRIXも今とは違う方向に行っていたのでしょうか。(それはそれで聴いてみたかったりする・・・でも平井くん好き)

あと、CDショップで見つけて衝動買いしたのが、ウィレム・ヨーステンの「ブリュッセルエアポート」という、飛行機の紙ジャケがかっこいいオシャレ系のアルバム。「LOUNGE STYLE」というシリーズのうちの1枚のようで、ジャケットの「JAZZ MUSIC FOR LIFE」の文字や「エレピの浮遊感が心地よい佳作ぞろい」とのキャッチコピーにも惹かれて・・・。
好きなアーティストの新譜はもちろん聴くけれど、時々冒険してみたくなる時ってありません?私はラウンジ・ミュージックと呼ばれる、ヨーロッパのオシャレな音楽をいろいろ聴いてみたいけれど、何を聴けばいいのかわからないので、たまにはお店の「オシャレですよ~」的な誘いに乗ってみようかと。
「You'd be so nice to come home to」や「Summer Time」などのジャズの名曲も、アシッド・ジャズのループのようなドラムにのっかって、すっかりカフェでかかっているような音楽に変身していました。分類するとやっぱりアシッド・ジャズになるのかなぁ。

しかし、ジャズという音楽は幅が広いですね。ジャズを聴かない人が「よくわからないから聴かない」というのも、わかる気がします。


OSAMPO / Char

2006年05月07日 23時26分10秒 | 音楽
以前教育テレビのネタでも触れましたが、「みんなのうた」4月と5月のオンエア曲、Charの「OSAMPO」のCDを買いました。愛犬との毎日のお散歩について歌った曲なんだそうで、ジャケットにもかわいい犬の写真が。(ほんとにCharの犬だったりして)ギター、ヴォーカルだけでなく、全ての楽器を演奏しているようで、ピアノなんかもとても味わいがあっていいカンジです。音楽生活30周年を記念したシングルらしいのですが、肩の力の抜けた大人のブルージーさがなぜか子供にもウケ、うちのお子ちゃまたちにも大人気です。

全部で3曲入っているのですが、2曲目の近所の野良猫を歌った「Cat Food」がまたいかしたファンキー・ナンバーでカッコイイ!終盤のギター・ソロではニャーニャーと猫がないているようで楽しいです。

3曲目は「Osampo Ⅱ(LIVE)」ということで、1曲目とは全く違う曲が入っていました。Charは今きっと、わんことのおさんぽが最高に楽しいんだと思う。ほんとにいきいきと楽しそうに歌っています。いい歳の取り方だなあ・・・。

GWに子供と3人でお散歩してみました。ちょっと汗ばむくらいのちょうどいい季節になってきたことと、家にいるとビデオだゲームだになってしまうのが、たんぽぽの綿毛を飛ばしてみたり、街路樹の葉っぱの形を眺めてみたりと、いっしょになって楽しめる。OSAMPOって楽しいなーってつくづく思いました。

この曲を作ってくれたCharに感謝!アリガトウ

遠くへ行きたいのテーマ

2006年05月02日 23時01分37秒 | 音楽
先日の日曜、出かける準備がてら早起きし、家族が寝ている間に「夜王」の最終回の録画を観ながら洗濯物をたたみ、録画を止めるとたまたま「遠くへ行きたい」が始まりました。言わずと知れた日テレの日曜朝の定番長寿番組。テーマ曲は誰もが聴いたことのある「♪知~らな~いま~ちを~」というあの曲ですが、いろんな人が歌っていて、4/30の放送では森山良子さんの歌でした。
何気に聴いていると、バックの演奏がそれはそれはナイスなジャズなんですね。森山良子さんといえば、ライブのツアーに最近小野塚晃さんがピアノで参加されていることを思い出し、「もしかするともしかするぞ」と聴いておりますと、それを裏付けるかのように画面に作詞・永六輔 作曲・中村八大に続いて「編曲・納浩一」の文字が。わあお。これは間違いないっ!
納さんは小野塚さんと渡辺貞夫グループでもご一緒だし、小野塚晃トリオにも参加されていて、ジャズ・ピアニスト小野塚晃とは切っても切れないベーシスト。最近出されたソロ・アルバム「琴線」でもとても渋いウッドベースを聴かせて下さいました。
ただ、ここまで来てもまだ疑う私。しかし・・・。
テーマ曲が終わり、「この番組はご覧のスポンサーの提供で・・・」というバックに流れていたやはりテーマ曲をシンセで弾いたBGMの音が、14Th Dimension ”Hearts”の5曲目「Far away」のイントロに代表される、音抜けの良いアンデスの笛のような、知っている人が聴いたら「ああ、小野塚さんの」とわかる音で、思わず大笑いしてしまいました。(ここまで書いて違う人だったらどうしよう・・)

ちょうど2週間ほど前、テーマ曲が終わった後にテレビをつけると、ピアニストの西村由起江さんがベヒシュタインのピアノがある学校を訪ねる旅、というのをやっていて、ベヒシュタインがお好きな小野塚さんは観ていらっしゃるかな、などと考えていたところでした。

最近日本の定番曲のジャズ・アレンジについていろいろと書いて来ましたが、この曲もまさに超がつくほど有名なメロディを見事にジャズに変えていました。ジャズのアレンジはどれだけ元のコード進行を裏切るかで、かっこよさが決まると思うんです。だけどでたらめじゃいけないし。それを譜面に書けるようになるには、やはり私の苦手な理論が必要になるのかなー。うーん、キビシイっ。

さて、明日から3泊4日の予定でダンナさまの実家のある群馬へ行ってまいります。普通ダンナさまの実家は居心地が悪いという奥さまが多い中、わりと楽しく過ごせるのがありがたい限りです。ではでは。