MOCO'S

物を作ること、アートが好き。生きることを考えます。

ある人のいない世界

2018年01月12日 | 生きること
職業でもなく、普通に暮らしている人のうちどれくらいの人間が裁判なんかに関係するものでしょうか。
離婚の裁判とかも別にして。
初めて裁判所を訪れ、裁判を傍聴しました。被害者遺族と出廷して意見を述べることも可能でしたが犯人の前に立つ勇気はありませんでした。
遺族としては、裁判を傍聴する趣味なんてものはあり得ないものです。野次馬根性でよく見に行けるな、と。母の事件の裁判ではそのような人間はいないようでしたが、ニュースで流れる事故も、他人からは日々よくある事故のうちの1つにしか思われずすぐに忘れられてしまうのでしょう。


ある身近な人が突然居なくなった世界。もう何も見ることもできない、話す言葉もない、買い物のメモすら、もうこの先永遠に書かれることはないのです。