やさしい家庭看護
◆ご病人を楽にする工夫◆
静かに横になっているだけでも疲れはたまります。
できるだけ楽な姿勢で過ごせるように、
まくらや毛布、クッション、座ぶとん、背もたれなどを使って、工夫します。
また、寝たきりのご病人は、いつも同じ姿勢をとっているので、
ひじやひざなどの関節や腰などがかたくなり、痛んだりすることもあります。
手や足を軽く動かしてあげると、楽になります。
◆楽な姿勢の工夫◆
《座るときの姿努》
座いすを使うと楽。
座ぶとんを重ねて背もたれ部にあて、腰の下にしっかり座いすを入れる!
《寝ているときの姿勢》
腰の下に小さめのまくらを入れる。
ひざ下には、大きめのまくらか、2つに折った座ぶとんを入れる。
横向きなら、足と足、腕と脇腹の間に何かをはさむ。
◆寝たきりのご病人にたいする工夫◆
《腕を動かす運動》
腕は片方ずつ、手首とひじを支えてゆっくり上げ、頭の横まで曲げる。
無理は禁物です。
《足を動かす運動》
ひざを持ち上げるように曲げ、ゆっくり伸ばす。
◆看護の工夫◆
いすを利用して背もたれにする。
1.いすをさかさにし、壁などで支えて、背をもたれさせる位置に!
2.座ぶとん3枚とまくらを組み合わせてクッションに!
3.寄りかかったら、ひじや足を安定させる!
【参考・参照・引用】
小学館 家庭の医学