食事の介護 ※飲み込み障害がない人向け
人間にとって、一番大事なこと・・・
安全なものを、安心して食べること・・・
物をちゃんと食べることは、お年寄りにとって
大切なことです。
体の不自由なお年寄りに、食事の手助けをする場合、
食べ物がのどに詰まったりしないように注意しましょう。
また、お年寄りが楽しく食事ができるよう、
ちょっとした工夫を知っておくといいでしょう。
お年寄りに食事の介助をするとき、まず心配なのが、
食べ物を誤って気道に入ってしまう誤嚥(ごえん)です。
通常、口の中でそしゃくされた食べ物は、舌を使って
のどから食道に送られます。
その際、のどの部分で食道の入り口と交差する気道のふたが
調子よく閉じないと、食べ物が誤って気道の方に入り込む
恐れがあります。
飲食物が肺の組織に損傷を与えて肺炎になったり、
気道をふさいで窒息の原因になったりします。
のどの筋肉の働きが弱くなったお年寄りは注意が必要です。
誤嚥(ごえん)を防ぐためには、
①気道のふたがあいたままになりやすい、上を向いた姿勢での
食事をさける。
②のどを通りづらい食べ物は、やわらかくしたりとろみをつけたり
して調理を工夫する。
③一口で食べる量を少なくし、ティースプーン一杯程度にすること。
脱水症状( 水分不足)にも注意しましょう。
口の中に残った食べかすが気道に入るのを防ぐため、
歯のケアに気を使うことも大事です。