卒業後の進路について、
「HPに先輩の体験談が載ってたよ、面白いと思った。読んでみたら?」という
を送っていたら、
「研究室によって、進路が全然違うんだよ、これに(俺の)T研究室の卒業生の進路が載ってるよ」
satonekoが
送ってくれたpdfファイルを開くと、
satonekoがお世話になっている研究所の所長であるT教授の論文が載っていた。(大学発行の本に掲載されたもの)
非常に感銘をうけたので下記に転記した。
まだまだ続くのだけど、書き出しの一部である。
教育にとって重要なことは「教えること」ではなく、「面白さを伝えること」につきると思う。
何かを教えようとするとき、その面白さが生徒に伝わって、火がつけばあとは環境を整えておくだけで自分でどんどん吸収していく。一方、面白くないと思っている生徒には教員がどんなに手取り足取り工夫して教えてもだいだいダメである。試験のためにイヤイヤ勉強しても決して身に付かず、試験が終わると忘れてしまう ということは誰しも経験があるのではないだろうか。
サイエンスの面白さは何か。それはわからないことが沢山あることだ。研究には正解がない。だから面白いのである。世界の誰も正解を知らない答えを探しているときや、世界の誰も達成したことがないことに挑戦しているワクワク感は、一度味をしめると病みつきになる。この面白さをいかに伝えるかが科学教育のカギである。教員が正解を知っている実習実験や教科書の勉強だけからは、サイエンスの真の面白さは決して伝わらない。
世界に勝てる研究者を育成するためにはなるべく早い時期から研究に取り組んでもらい、その真の面白さを味わってもらうことが重要だと思う。
_サイエンスはアート、自然と文化に触れて感性を磨く_
_研究力は実践で鍛えるしかない_
_高校生にも最先端研究の英才教育を_
1年間の全寮制バイオキャンプについても書かれていて、
satonekoの毎日が実験づくしの研究であること、そして寮生活の一部を知ることができた。
satonekoの高校時代の恩師、グッチ先生のことを「子供みたいだよね」と言ったことがある。
すると、
satonekoが言った。
「T先生もそうだよ」(研究所長のこと)
そっか! やっぱりね。 なんか感性が違うよね。
子供の頃の純粋な 「これ何? なんでこうなるの? こうしたらどうなるの? やってみたい。・・・」
っていう心を持ち続けてるような。