有名な元プロ野球監督や元総理大臣が、突然脳卒中で倒れマスコミで話題になり知名度が上がったのが“心房細動”とよばれる不整脈です。年齢とともに発症頻度も増えますが(80歳以上の高齢者では8%)、40、50代の方にも珍しくはありません。
心房細動とは、文字通り心臓の心房と呼ばれる部屋が小刻みに(バラバラに)興奮する不整脈です。心房が心室と連関して規則的に収縮しないため、心臓のポンプ機能が約2割低下すると考えられています。 この不整脈は、発作性(数分~7日以内持続)、持続性(自然停止せず7日以上持続)、慢性(除細動不能)と分類されます。
症状は、動悸、労作時息切れ、胸部不快感などが一般的ですが、全く無症状の方もおられます。
原因は、加齢、高血圧、心臓弁膜症などに伴う心房筋の変性に、肺静脈や上大静脈からの異常興奮が伝導して起こると考えられています。
心房細動は、不整脈自体による症状以外に、重要な問題点が二つあります。一つは、ポンプ機能低下による心不全です。もう一つが、心房内に血液がうっ滞することにより、心房内に血栓とよばれる血の塊ができることです。この血栓が、血流に乗って流れていき末梢動脈に詰まると、何の前触れもなく突然塞栓症を引き起こします。脳動脈に詰まると脳塞栓症となり、半身麻痺など重篤な合併症をきたします。
治療として、症状の改善には、再び規則正しい脈に戻すために抗不整脈薬や電気的除細動、カテーテルアブレーションをおこないます。規則正しい脈に戻らない場合は、たとえ無症状でも心不全発症の予防と血栓形成の予防が必要です。
皆様も、時には自分の脈を触れてみて、生まれてから一日も休まず動き続けてくれている心臓をチェックしてくださいね。
心房細動とは、文字通り心臓の心房と呼ばれる部屋が小刻みに(バラバラに)興奮する不整脈です。心房が心室と連関して規則的に収縮しないため、心臓のポンプ機能が約2割低下すると考えられています。 この不整脈は、発作性(数分~7日以内持続)、持続性(自然停止せず7日以上持続)、慢性(除細動不能)と分類されます。
症状は、動悸、労作時息切れ、胸部不快感などが一般的ですが、全く無症状の方もおられます。
原因は、加齢、高血圧、心臓弁膜症などに伴う心房筋の変性に、肺静脈や上大静脈からの異常興奮が伝導して起こると考えられています。
心房細動は、不整脈自体による症状以外に、重要な問題点が二つあります。一つは、ポンプ機能低下による心不全です。もう一つが、心房内に血液がうっ滞することにより、心房内に血栓とよばれる血の塊ができることです。この血栓が、血流に乗って流れていき末梢動脈に詰まると、何の前触れもなく突然塞栓症を引き起こします。脳動脈に詰まると脳塞栓症となり、半身麻痺など重篤な合併症をきたします。
治療として、症状の改善には、再び規則正しい脈に戻すために抗不整脈薬や電気的除細動、カテーテルアブレーションをおこないます。規則正しい脈に戻らない場合は、たとえ無症状でも心不全発症の予防と血栓形成の予防が必要です。
皆様も、時には自分の脈を触れてみて、生まれてから一日も休まず動き続けてくれている心臓をチェックしてくださいね。