昨日は 地元で定期的に行われる狂言の会に行ってきました。
演目
■ 萩大名(はぎだいみょう)■
【役名・出演者名】
大名・野村万之介 太郎冠者・竹山悠樹 亭主・石田幸雄
【内容】
近々都から帰国することになった田舎大名が、太郎冠者の案内で、
とある庭園に萩の花見に出かける。
風流者の亭主が、来客に必ず一首所望することを知っている太郎冠者は、
「七重八重 九重とこそ思ひしに 十重咲きいづる 萩の花かな」と
いう聞き覚えの歌を大名に教えておく。
見事な庭を楽しんだ後、いよいよ歌を詠むことになるが、大名は
やはり忘れてしまい 太郎冠者もあきれるという内容でした。
無風流な大名を風刺するだけでなく、無邪気で大らかなものとして
描いているところに狂言らしさがある作品でした。
■蝸牛(かぎゅう)■
【役名・出演者名】
山伏・野村萬斎 太郎冠者・野村万作 主・深田博治
【内容】
修行を終えて帰る途中の山伏が竹やぶで休んでいると、主人の命で、
長寿の薬になるという蝸牛(かたつむり)を捕りに太郎冠者がやってくる。
太郎冠者が山伏を蝸牛だと思い込み声をかけると、面白がった山伏は
蝸牛になりすまして太郎冠者をからかう。
さらに山伏は、囃子言葉に浮かれてなら同行しようと、太郎冠者に
かたつむりの囃子言葉を教えす。
戻ってきた太郎冠者に 主人は 蝸牛(かたつむり)ではなく
山伏だと教えるが 山伏に囃子言葉を言われると どうにも止まらない。
結局は 主人も楽しそうと 太郎冠者と共に囃子言葉を言いながら
踊りだす・・というような作品でした。
解説 高野和憲
前回よりも 少し短めで もう終わりですか?という感じもしましたが
楽しかったですし また 『にほんごであそぼ』の影響か 子供さん
(幼稚園児・小学生)もいました。