お世話になっております。
先日 12日 アメリカ、カンザス州でハーフアイアンマン70.3に参加致しました。 レースレポートをおくらさせていただきます。
6月12日
アメリカ カンザス州 ローレンス 70.3
アイアンマンや日本でのロングのレースの経験が少ないためこのレースはプロとして参加する資格が降りず、エイジグループとして参加。
アメリカ、ヨーロッパはエイジグループでもプロ並みの選手が多いためとても参加しがいがあるレースでチャレンジにもなる。
約1350名の選手が参加。女子のプロのフィールドにはなんと3回世界チャンピオンで出るレースは新記録を更新するあのChrissie Wellington も出場!
彼女をこの目で見れるというだけでこのレースに来るかいはある。
サイパンから来た私には70F (約23度)という気温は‘寒い‘の一言。
スイムは約2キロ 1周のコースを泳ぐのだが、今回は湖でのスイム。 男性プロが6時半にスタートしその後約5分おきにカテゴリー別スタート。
私の年齢グループ(30-35歳)は7時04分スタート。
良いスタートを切るが湖と思いきや強風で波がすごい。右呼吸をすれば水を飲み、前にスタートしたグループの泳ぎが苦手な選手に追いつき最終的には誰が私のカテゴリーかがわからなくなった。気温に比べ水温は高め。フルのウェットスーツを着て泳いでいたのだが半分を過ぎるころには自分がウェットの中で汗をかいているのを実感。何位でスイムをあがったかはこの時点では知らされないままバイクへ。
バイクの最初
カンザスのバイクコースはハーフアイアンマンのレースにしてはアップダウンのあるコースとして有名である。現にトランジッションから最初の6キロは緩やかな坂がひたすらつずく。そしてやっとフラットに入ると今度は強風。この繰り返しの約90キロ。
サイパン、やマウンテンバイクで練習してきた私にとって坂は問題ではなかった。そのおかげで上り坂で選手を抜くことに成功。調子も乗ってきてできるだけ年齢、カテゴリーは関係なく、自分の前いる選手を目標に進んでいった。30マイルというサインをちょうど越えたその瞬間、左の膝のお皿に針で刺されたような激痛が走った。この痛みは4月に経験していたのでなぜ、膝のどこというのはすぐにわかった。大腿四頭筋腱。
この30マイルからは今までとは180°レースが変わった。
大勢の人に抜かされるが重たいギアーを使えばさらに痛みが悪化。 右足でかばっていたので右足ばかり使い、右足の筋肉は疲労。
バイクをコースを乗り切れるか不安。
5マイルごとにサインが道端に書かれていてカウントダウンを始める。 後20マイル、後15マイル、抜かされるのは悔しいが、それよりもレースを終えることができるか不安でしょうがない。
よくコーチにすべては頭から!!といわれていたので痛みを紛らわすよう違うことを考えてみるがただただ悪化していく。膝に水が溜まったような感じがしていく。
いろいろなことを考えた。‘体を知って、レースをやめることも大切‘‘いや、みんな辛い‘‘レースをしたくてもできない人もいる。‘ ‘走れるか?‘
‘やめる勇気も必要だ‘ ‘歩いてでも完走しろ‘
考えれるとやはり痛みは増すので結局出た結論は、バイクをこげなくなる所まではやる。ランも走ってみて決める。
今は遅くてもレースを楽しみ、風景を楽しむ。という結論だった。
とても自然にあふれたバイクコース、リスや、牛はもちろん鷹も飛んでいた。
50マイルのサイン! 後6マイル(10キロ)でトランジッション。‘バイクはいける‘と実感。
そしてランへ。最初は膝が曲がらずビッコを引いて2キロ地点まで。主人のKevinも応援してくれたが、バイザーを深くかぶりできるだけ顔を見せないよう彼の前を過ぎていった。不安だらけの最初の2キロ。
1周 10キロのコースを2周回する21キロのランコース。誰が1周目で誰が2周目、誰がどのカテゴリーかさえわからないくらいすべての人がランコース内を走っているため、常の誰かが前や、後ろや横を走っていてとても楽しいランであった。2,3キロを過ぎると膝もウォームアップされ痛みは軽減されたが、やはりいつもの走りはできなかった。ハートレイトは低く、体的にはまったく問題がないが飛ばすことができなかった。
それはもし飛ばしたら多分2周目には行けないと自分でわかっていたためである。
今できる痛みを最小限にした走りでゴールまで行こう。ここまできたら途中でやめることはできない。歩いてでもゴールまで行こう。と1,2回とまりストレッチをして2周目に入った。‘レースを終えることはできる‘と確信したが走っているのか早歩きをしているのか、、、それでも1マイル 10分以内を保ち5時間24分でゴール。
レースを終えれたということに感謝、よくがんばった自分の足、体に感謝。
3月のサイパンのレースでは体も気持ちのすべてが100%でレースをできたが、やはりそれを毎回こなすのはかなりの努力が必要なのだと実感。体がついていっても精神的についていかないレース。やる気、精神的には万全なのだが、体が言うことを聞いてくれないレ-ス。
レースで1位になることはとても大切であるが、自分に勝つ。どんなに辛く、痛くともレースを終える、それが自分に勝つということであり、昔から両親にも‘完走することに意義がある‘ということがやはりどんなスポーツでも1番大切なことなのではないだろうかと学んだこのレース。
いろいろあるがこれもまた経験のひとつなのだと学んだ。
いつも心、体が100%すべてを出し切れるレースができるよう今後練習をして、レースに臨みたいと思いました。
いつも応援ありがとうございます。
前日の土曜にはアイアンKIDS!!
世界チャンピオンの走り!!
Mieko Carey
先日 12日 アメリカ、カンザス州でハーフアイアンマン70.3に参加致しました。 レースレポートをおくらさせていただきます。
6月12日
アメリカ カンザス州 ローレンス 70.3
アイアンマンや日本でのロングのレースの経験が少ないためこのレースはプロとして参加する資格が降りず、エイジグループとして参加。
アメリカ、ヨーロッパはエイジグループでもプロ並みの選手が多いためとても参加しがいがあるレースでチャレンジにもなる。
約1350名の選手が参加。女子のプロのフィールドにはなんと3回世界チャンピオンで出るレースは新記録を更新するあのChrissie Wellington も出場!
彼女をこの目で見れるというだけでこのレースに来るかいはある。
サイパンから来た私には70F (約23度)という気温は‘寒い‘の一言。
スイムは約2キロ 1周のコースを泳ぐのだが、今回は湖でのスイム。 男性プロが6時半にスタートしその後約5分おきにカテゴリー別スタート。
私の年齢グループ(30-35歳)は7時04分スタート。
良いスタートを切るが湖と思いきや強風で波がすごい。右呼吸をすれば水を飲み、前にスタートしたグループの泳ぎが苦手な選手に追いつき最終的には誰が私のカテゴリーかがわからなくなった。気温に比べ水温は高め。フルのウェットスーツを着て泳いでいたのだが半分を過ぎるころには自分がウェットの中で汗をかいているのを実感。何位でスイムをあがったかはこの時点では知らされないままバイクへ。
バイクの最初
カンザスのバイクコースはハーフアイアンマンのレースにしてはアップダウンのあるコースとして有名である。現にトランジッションから最初の6キロは緩やかな坂がひたすらつずく。そしてやっとフラットに入ると今度は強風。この繰り返しの約90キロ。
サイパン、やマウンテンバイクで練習してきた私にとって坂は問題ではなかった。そのおかげで上り坂で選手を抜くことに成功。調子も乗ってきてできるだけ年齢、カテゴリーは関係なく、自分の前いる選手を目標に進んでいった。30マイルというサインをちょうど越えたその瞬間、左の膝のお皿に針で刺されたような激痛が走った。この痛みは4月に経験していたのでなぜ、膝のどこというのはすぐにわかった。大腿四頭筋腱。
この30マイルからは今までとは180°レースが変わった。
大勢の人に抜かされるが重たいギアーを使えばさらに痛みが悪化。 右足でかばっていたので右足ばかり使い、右足の筋肉は疲労。
バイクをコースを乗り切れるか不安。
5マイルごとにサインが道端に書かれていてカウントダウンを始める。 後20マイル、後15マイル、抜かされるのは悔しいが、それよりもレースを終えることができるか不安でしょうがない。
よくコーチにすべては頭から!!といわれていたので痛みを紛らわすよう違うことを考えてみるがただただ悪化していく。膝に水が溜まったような感じがしていく。
いろいろなことを考えた。‘体を知って、レースをやめることも大切‘‘いや、みんな辛い‘‘レースをしたくてもできない人もいる。‘ ‘走れるか?‘
‘やめる勇気も必要だ‘ ‘歩いてでも完走しろ‘
考えれるとやはり痛みは増すので結局出た結論は、バイクをこげなくなる所まではやる。ランも走ってみて決める。
今は遅くてもレースを楽しみ、風景を楽しむ。という結論だった。
とても自然にあふれたバイクコース、リスや、牛はもちろん鷹も飛んでいた。
50マイルのサイン! 後6マイル(10キロ)でトランジッション。‘バイクはいける‘と実感。
そしてランへ。最初は膝が曲がらずビッコを引いて2キロ地点まで。主人のKevinも応援してくれたが、バイザーを深くかぶりできるだけ顔を見せないよう彼の前を過ぎていった。不安だらけの最初の2キロ。
1周 10キロのコースを2周回する21キロのランコース。誰が1周目で誰が2周目、誰がどのカテゴリーかさえわからないくらいすべての人がランコース内を走っているため、常の誰かが前や、後ろや横を走っていてとても楽しいランであった。2,3キロを過ぎると膝もウォームアップされ痛みは軽減されたが、やはりいつもの走りはできなかった。ハートレイトは低く、体的にはまったく問題がないが飛ばすことができなかった。
それはもし飛ばしたら多分2周目には行けないと自分でわかっていたためである。
今できる痛みを最小限にした走りでゴールまで行こう。ここまできたら途中でやめることはできない。歩いてでもゴールまで行こう。と1,2回とまりストレッチをして2周目に入った。‘レースを終えることはできる‘と確信したが走っているのか早歩きをしているのか、、、それでも1マイル 10分以内を保ち5時間24分でゴール。
レースを終えれたということに感謝、よくがんばった自分の足、体に感謝。
3月のサイパンのレースでは体も気持ちのすべてが100%でレースをできたが、やはりそれを毎回こなすのはかなりの努力が必要なのだと実感。体がついていっても精神的についていかないレース。やる気、精神的には万全なのだが、体が言うことを聞いてくれないレ-ス。
レースで1位になることはとても大切であるが、自分に勝つ。どんなに辛く、痛くともレースを終える、それが自分に勝つということであり、昔から両親にも‘完走することに意義がある‘ということがやはりどんなスポーツでも1番大切なことなのではないだろうかと学んだこのレース。
いろいろあるがこれもまた経験のひとつなのだと学んだ。
いつも心、体が100%すべてを出し切れるレースができるよう今後練習をして、レースに臨みたいと思いました。
いつも応援ありがとうございます。
前日の土曜にはアイアンKIDS!!
世界チャンピオンの走り!!
Mieko Carey