訳・枇谷玲子
早川書房
2017年9月 発行
258頁
デンマークの僻地に住む一家
ほぼ自給自足の幸せな暮らしはクリスマスに起きた事件を境に一変
変わり者の父は偏屈さを増し、物静かな母は体重が増し動けなくなり
少女リウはゴミ屋敷と化した家で、隔絶された世界しか知らず育っていきます
祖母の死体を前にクリスマスのお祝いをする父親と7歳になる娘のリウ、という奇妙な場面で始まる本作
ミステリーと思って読み始めましたが、スリラー?
場面は、リウの父親の子供時代、祖父、伯父、若かりし日の両親、自分に双子の弟がいた日々に変わります
そこに挟まれるのは、身体が大きくなり過ぎて部屋から出られなくなった母親からリウへの手紙
父親の自分への愛情を疑わず信じ切っているリウ
彼女の生活が幸福なのか不幸なのか
第三者には測りかねます
愛と忠誠心と慈愛、喪失への恐怖、物や人への執着、愛情から生れた狂気を、不気味で恐ろしく、怪しく奇妙で、切く描いた物語
リウはこの後どうなっていくのか
答えは用意されていません
東欧や北欧の作家さんの著書は読む機会が少ないこともあってか意外性があって、これまで外れがありません
勿論、本作も面白かった!
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