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奥田英朗「リバー」

2025年02月12日 | あ行の作家


集英社
2022年9月 第1刷発行
648頁

群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで若い女性の全裸死体が発見されます
10年前の未解決殺人事件と酷似した手口は同一犯か、模倣犯か
かつて容疑をかけられた男・池田
取り調べを担当した元刑事・滝本
娘を殺され執念深く犯人捜しを続ける父親・松岡
若手新聞記者や一風変わった犯罪心理学者、新たに浮上する容疑者たち・刈谷と平塚
人間の業と情を抉る群像劇x緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説

648頁という長さに途中で飽きてしまうのではないかと思いましたが、上手いタイミングで変わる視点とリンクが絶妙で、犯人は誰か、動機は?、手口は?が気になるところが、登場人物たちの人間模様に惹かれてどんどん読み進むことができました

現実社会の話
最近は動機がわからない事件が多いと聞きます
本来、人間の心理や行動はそういうもので法律で判断できないものなのかもしれません
奥田さんは犯罪に関してわかったようなことを書くのは嫌だったとのこと
あくまで犯罪にまつわる人間ドラマ
読み応え十分でした



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