2013年 アメリカ
原題 August:Osage Country
名古屋市中区にある伏見ミリオン座の『おはよう!ミリオン座』で観賞
一般1800円のところを1000円、コーヒー付
話題になった1本を再上映
8/11~15、早朝8:35~
4月公開時に見逃したので、早起きして行ってきました
オクラホマ州、オーセイジ郡の片田舎、8月
詩人のベバリー(サム・シェパード)の妻・バイオレット(メリル・ストリープ)は口腔癌を患い、薬の多飲で精神状態までおかしくなっている様子
ある日、ベバリーが行方不明になったとの知らせが、次女のアイビー(ジュリアン・ニコルソン)からコロラドに住む長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)の元に入る
夫のビル(ユアン・マクレガー)、娘のジーン(アビゲイル・ブレスリン)と共に実家に急ぐバーバラ
そこには母・の妹・マティ・フェイ(マーゴ・マーティンテイル)と、その夫・チャールズ(クリス・クーパー)も駆けつけていた
再会を喜ぶ間もなく、バーバラに毒づくバイオレット
この母と娘にはどうしようもない確執があるようです
その夜遅く、湖でベバリーの遺体が発見されたという報せが
ベバリーの葬儀に集まる親族たち
フロリダに住む末娘・カレン(ジュリエット・ルイス)と婚約者・スティーブ(ダーモット・マローニー)も場違いな赤いスポーツカーでやってくる
葬儀に遅れてきたのはマティ・フェイのひとり息子・リトル・チャールズ(ベネディクト・カンバーバッチ)
バーバラは夫と別居中だし、反抗期の娘に手を焼いている
男運に恵まれないカレンは明らかに怪しいスティーブを運命の人と信じ切っている
ひとり地元に残って両親の世話をしてきたアイビーは密かに従兄弟のリトル・チャールズと交際しており、二人でニューヨークへ行く約束をしている
そのリトル・チャールズは気が弱く、特に母親には頭が上がらない
登場人物たちは誰も彼も何かしら悩みや隠し事を抱えているようです
葬儀の後、一同は食卓を囲む
ベバリーを偲ぶ会食になるはずが、バイオレットの毒舌が全部ぶち壊してしまいます
誰もが触れようとしない話題に踏込み、家族の本音を暴いていくバイオレットについにバーバラの堪忍袋の緒が切れ母娘の取っ組み合いの喧嘩が始まってしまう
14歳のジーンが大人たちに菜食主義をとやかく言われるシーンがあるのですが
名だたる俳優たちを前にアビゲイル・ブレスリンが目いっぱい頑張っていたと思います
先輩たちの演技から大いに学び成長していって欲しいものです
会食の後
落ち着くかと思われた一家に、これでもかこれでもか、次から次へと新しい事実が明らかになります
どうしようもないところまで落ちてしまった家族たちに再生の道はあるのでしょうか
同じ関係修復でも父と息子のようにはいかない母と娘
自分が、嫌っている母親と同じものを持っているのに気づいているバーバラのどうしようもない苛立ち
さらに母親も、その母親から意地悪をされていたと聞いた時の悲しみ
日本だとそこまでやるか、となるところでしょうが
これはアメリカ映画
メリル・ストリープvsジュリア・ロバーツだけでも鑑賞価値アリです
男性俳優陣は女性陣の引き立て役でしたね
それはそれで大変重要な役回り、台詞もあるのですが
早起きして鑑賞した価値のある映画でした
過激な言葉の応酬が続く、あの凍りつくような食卓のシーンが忘れられません。
男たちは心優しく、なんとか収束させようと必死でしたね。
8:35~で、コーヒー付き1000円だなんて、そんな映画館があるんですね。
札幌にもそういう所があればいいのに・・・。残念です。
凄まじいアメリカ家族の毒気に中てられてしまいました。
アイビーが本当に可哀相。
あんまりです!
この後、バイオレットはネイティブアメリカンの女の子と二人で静かに暮らしていけるのかしら。そうならないところがザ・アメリカですかねぇ。
平日限定なので普段は行けないのですが、ちょうどお盆休みだったのでいそいそと出かけてきました。
館内は50人くらいだったかしら。もう少し入っていても良いと思うのですけどネ。