「定められし運命」
原題 MALGRE-ELLES
英題 AGAINST THEIR WILL
2012年 フランス
【Amazon Prime Video】
1943年、ナチス支配下のフランス・アルザスでドイツ軍の労働奉仕施設で働くアリスとリゼット
施設で何者かによるテロが発生
関与を疑われた2人は別の場所に移送されます
そこはユダヤ人根絶のための強制収容所と対照をなす純潔アーリア人増殖を目的とする施設、レーベンスボルンでした
アリスは軍人の相手をさせられ、リゼットは小間使いとして働かされます
やがて、アリスは妊娠、望まない子の出産を拒み死を選ぼうとしますが、リゼットの説得に応じ、一人の善良なドイツ人将校の助けを借り、施設を脱出
反ナチスの村人たちの世話を受け穏やかな日々の中、無事女の子を出産します
しかし、アリスはやはり死を選び、残された赤ん坊はリゼットが育てることになります
映画は、若い女性が祖母の語る戦争体験をビデオ撮影するシーンから始まり、戦中に時折現代が挟まれて物語は進みます
辛いのなら収録は止めても良いという女性に、大丈夫と答える祖母
今なら語れる、語らなければならないという強い思いに、こちらも心して観なければ、という気持ちになりました
ドイツ人将校や村人たちにも、まともな考えの持ち主がいたのには救われます
祖母の名前は?
そして最後に登場する祖父の名前は?
あー、生きていてくれて良かった、とホロリとさせられました
日本国内での扱いは地味ですが良い映画です
お薦めします
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