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おうち映画(海外)を5本

2021年07月23日 | 映画(海外)
「プラタナスの樹の下で」
原題 THE PLANE TREE
2011年 トルコ
【Netflix】

子供たちに煙たがられ、気にかけてくれるのは末娘の子・ボルシだけという年老いた母
よくある話ですが子供たちはそれぞれ問題を抱えていて手一杯なのです
施設に入った母が体調を崩したのをきっかけに各々は母への愛に気づいていくのでした

夫が経営者で一番羽振りが良さそうですが、実は事業が上手くいっておらず、おまけに夫は会社の女性と浮気をしているらしい長女、一見何の不自由も無く幸せそうな彼女が一番不幸かもしれません
仕事が上手くいかず妻に離婚を切り出されている長男、情けないけれど憎めません
金持ちの妻に頭が上がらず言いなりの次男、孫にあたる娘二人も憎たらしいです
バツイチで働きながらひとり息子・ボルシを育てている末娘、公私ともに頑張るお母さん、ボルシに対する躾はかなり厳しいけれど決して手をあげることはなく、真摯に息子に向き合う姿に愛情の深さが感じられます
それぞれ、良い子供たちなのに母親のこととなると…
4人が集まり母親のことを本音で話し合うところは日本人が見習うべき点と思いました

ボルシ役の男の子の可愛らしさにやられます
子供たちの家庭もそれぞれ収まるところにおさまったようでおばあちゃんの最期は幸せだったと言えることでしょう
      



「蝶の夢」
原題 THE BUTTERFLY’S DREAM
2013年 トルコ
【Netflix】

第二次大戦中、炭鉱で強制労働させられている2人の若き詩人
ある日、港で見染めた上流階級の美しい娘に同時に恋をした2人は、彼女の心を射止めるために愛の詩作を始めます
ところが2人の詩人と若い娘の楽しい日々は、階級の違いや結核という病により奪い取られてしまいます
詩人は、詩の先生のおかげで結核の療養所に入所でき完治はしませんが退院が叶い、1人は療養所で知り合った娘と結婚しますが、貧しい暮らしの中、彼女は盲腸炎で亡くなってしまい、もう1人も町に戻るものの愛した娘の姿はありませんでした
憧れだった本に2人の詩が掲載されますが既に死期は近く…
2人とも20代という若さで結核により亡くなりました
詩人たちは実在した人物ですが忘れられた存在だったそうです
当時の理不尽が横行するトルコ社会と若き才能ある詩人を失った先生の嘆きに胸が痛くなりました
      



「パパと見た星」
原題 EN LAS ESTRELLAS
2018年 スペイン
【Netflix】

才能溢れる映画監督だったヴィクトル(ルイス・カイェホ)は妻を亡くしてから立ち直れず、過去の栄光と酒に溺れ、僅かなお金で息子のイングマール(ホルヘ・アンドレウ)と生活しています
映画人としての父親を心から尊敬しているイングマールは嘘で塗り固められたヴィクトルの話を目をキラキラさせながら聞きます
ことあるごとに妻の幻影を見るヴィクトルですが何とかしてイングマールにまともな生活をさせてやりたいと奮闘するものの空回りばかりで、また酒に逃げる日々
ついに息子の養育能力が無いと判断され離れて暮らさなければならなくなり、最後の最後にもう一花咲かせようと学校から息子を連れだし昔ロケ地に使ったことのあるテーマパークを訪ねます
そこで、ついに妻の幻影を断ち切ることができたヴィクトルなのでした

ヴィクトルが息子に脚本を語る妻を探し求める男を描く作中作が意外に面白かったです
ラスト、今は廃墟となったテーマパークに賑やかだったかつての姿が重なり、BGMも相まってとても切なくなりました
ヴィクトルの生活はまだまだ厳しいでしょうがイングマールに支えられて立ち直って欲しいと思いました
      



「エクストリーム・ジョブ」
原題 EXTREAM JOB
2019年 韓国
【ムービープラス】

犯罪組織を検挙するためフライドチキン店を経営することになった麻薬捜査班
コ班長(リュ・スンリョン)、チャン刑事(イ・ハニ)、マ刑事(チン・ソンギュ)、ヨンホ(イ・ドンフィ)、ジェフン(コンミョン)らの奮闘を描くアクションコメディです
麻薬捜査の為とはいえフライドチキン店の経営にも手を抜かない“真面目さ”や、警察官より繁盛する店のほうが収入が多く心が揺れるところが人間臭くて好感が持てます
一見ダメチームのようですがコ班長を中心に結束したメンバーたちは最後にその身体能力を生かし大捕物を成功させます
明かされる彼らの経歴が素晴らしいです
一番情けなく笑えるのはコ班長の『ゾンビ』
ま、それで首領を捕らえることが出来るのですけどね

アクションよりコメディ要素が強いので期待したほどのワクワクは無かったですが笑えるシーンが盛りだくさんで大いに楽しめました

現韓国大統領似の上司が無能で笑えます(;・∀・)
      



「エノーラ・ホームズの事件簿」
原題 ENOLA HOLEMS
2020年 アメリカ
【Netflix】

原作 ナンシー・スプリンガー

主人公は名探偵シャーロック・ホームズの妹、エノーラ・ホームズ

1884年、イギリス
16歳の誕生日を迎えたエノーラ(ミリー・ボビー・ブラウン)が目を覚ますと母(ヘレナ・ボナム・カーター)が謎めいた暗号を残して行方不明になっていました
母を探しに単身ロンドンへ向かったエノーラは思いがけず青年貴族の失踪事件に関わったことから恐ろしい陰謀と謎に巻き込まれていきます

主人公はエノーラなのでシャーロック(ヘンリー・カヴィル)やマイクロフト(サム・クラフリン)はオマケみたいな感じですし、事件も推理もそれほどではなく、大人にはやや物足りない作品かもしれません
しかしミリー・ボビー・ブラウンのキュートで歯切れのよい演技についつい観るのを止められませんでした
危機に瀕する度にエノーラが思い出す、幼いころからの母とのあれこれ
母の教えがしっかり身についており、それが彼女を救ってくれるのです
続編ありを思わせるラスト
制作されたら是非観たいです

ミリーはとても可愛らしかったです♪
      

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