「ドント・ウォーリー」
原題 DON’T WORRY,HE WON’T GET FAR ON FOOT
2018年 アメリカ
【Amazon Prime Video】
実在した風刺漫画家ジョン・キャラハン(1951~2010)の半生を描きます
オレゴン州ポートランドで酒浸りの毎日を送るキャラハン(ホアキン・フェニックス)は飲酒運転の自動車事故により胸から下が麻痺し車椅子での生活を余儀なくされています
これまで以上に酒に溺れるキャラハンは周囲の人々とも衝突し自暴自棄な生活を送っていましたが、あるきっかけにより自分を憐れむことをやめるようになります
持ち前の皮肉と辛辣なユーモアを発揮し不自由な手で絵を描くキャラハンの周囲にはいつも彼を見守る人たちの存在がありました
悪いのは周囲、自分ではない
被害者意識に凝り固まった卑屈で孤独な弱い男、キャラハン
イライラさせられる男です
主演がホアキン・フェニックスということで観たのですが早々に後悔…
でも、過去と現在が時系列を無視してバラバラに描かれることで早いうちにキャラハンが漫画家として成功しアルコール依存症を克服していることがわかるので何とか観ていられました
禁酒クラブに参加し、行きつ戻りつを繰り返しながら断酒のステップを上がっていくキャラハン
『弱い人間ほど強くなれる』『他者と自分を許すこと』
に気づいて迷惑をかけた人々に謝罪して回るキャラハン
彼らは最初からキャラハンを否定しているのではなかったことが明らかになります
全てはキャラハンの心のありようだったのです
それにしても依存症克服の困難なこと
恐ろしいものです
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