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高田郁「想い雲 みをつくし料理帖」

2019年12月12日 | た行の作家
ハルキ文庫
2010年3月 1刷発行
2017年5月 31刷発行
275頁

みをつくし料理帖シリーズ第三弾

豊年星―――「う」尽くし
想い雲―――ふっくら鱧の葛叩き
花一輪―――ふわり菊花雪
初雁―――こんがり焼き柿

相も変わらず次から次へと降りかかる苦難災難を、「つる家」周囲の人々の協力を得て乗り越える、澪、芳、種市らを描きます

今回、一番印象に残ったのは「初雁」
下足番のふきの弟が奉公先から飛び出して行方不明になってしまった間、澪の味付けが不安定になった時に手伝いにきてくれていた老婆・りうに言われた厳しい言葉に、澪が何時しか自分を特別な料理人であるかの如く錯覚してしまっていたことを深く反省し改めて思いを新たにするところです
ねえ、澪さん、とりうは娘の瞳を覗きこんで、こう続けた
「どんな時にも乱れない包丁捌きと味付けで、美味しい料理を提供し続ける。天賦の才はなくとも、そうした努力を続ける料理人こそが、真の料理人だとあたしゃ思いますよ」
言葉もなかった

澪には成長あるのみですね^^

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4 コメント

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6年前、退職して落ち着いたあたりに (narkejp)
2019-12-13 08:38:11
おもしろくて読んでいた記憶があります。りうさんの指摘、まことに正しいですね。素人料理人修行中のワタクシが言うセリフではありませんが(^o^)/
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/2d9ad79bddec9a4227d6105d890759a0
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narkejpさん (こに)
2019-12-13 14:04:16
このシリーズは読破しようと1冊読んでは次のを補充するようにしています。まだ3作目、先が楽しみです^^

narkejpさんは真面目に料理修業されていると思います。毎回紹介されるレシピ、こっそり楽しみにしているのですよ(#^.^#)
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たしかに、第3章でした。 (narkejp)
2020-01-11 16:54:21
シリーズを全巻一気読みしています。『想い雲』での某氏のいいセリフは、たしかに第3章でした。駒繋ぎ、油断するとすぐはびこって、動力刈り払い機を振り回してようやく退治します。果樹園管理上は、あまり歓迎できる植物ではありませんが、物語上では名セリフですね(^o^)/
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narkejpさん (こに)
2020-01-12 14:07:44
シリーズは読み始めたら止められそうもありませんね!

踏まれても抜かれても自らを諦めることがない
というのと
果樹園での迷惑加減
とでは
大きな差がありますねぇ。



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