ハルキ文庫
2017年 8月 第一刷発行
2017年11月 第三刷発行
317頁
滋味深く静かな温もりを灯す12の美味しい物語
「紙カツと黒ソース」「目薬と棒パン」「さくらと海苔巻き」「油揚げと架空旅行」「明日、世界が終わるとしたら」「マリオ・コーヒー年代記」「毛玉姫」「夜間押ボタン式信号機」「〈十時軒〉のアリス」「いつか、宙返りするまで」「シュロの休息」「最終回の彼女」
ファンタジー色の濃いものからホンワカ優しい恋模様まで、全ての物語に出てくるのは台所に置かれたラジオから流れる静かな女性の声
ラジオ放送の内容がそれぞれの物語に軽い繋がりを持たせているのも吉田さんらしくて楽しいです
騒がしい世間をよそに暫し小説世界をそぞろ歩くのもよいかと
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