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映画・家族を想うとき

2019年12月19日 | 映画(海外)
原題 SORRY WE MISSED YOU
2019年 イギリス、フランス、ベルギー
【伏見ミリオン座】

労働者階級に寄り添った作品を作り続けてきたケン・ローチ監督最新作です

イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家
建築業で真面目に働いてきたリッキー(クリス・ヒッチェン)は念願のマイホームを持つことができそう、だったのですが銀行の取り付け騒ぎの煽りを食らってマイホームは手に入らず残ったのは借金だけ
さらに職も失い賃貸住宅で細々と暮らす日々を送っていました
何とか打開しようとフランチャイズの宅配ドライバーとして独立したリッキーは苛酷な現場で理不尽な要求を突きつけられたり、時間に追われながらも1日14時間、週6日、マイホーム購入の夢をかなえるため懸命に働くようになります
妻のアビー(デビー・ハニーウッド)もパートタイムの介護福祉士として時間外まで1日中働いています
家族の幸せのためと思っての仕事が家族が一緒に過ごす時間を奪い、長男のセブ(リス・ストーン)と長女のライザ(ケイティ・プロクター)は寂しさを募らせていきます
特にセブは素行不良で停学となってしまいリッキーの苛立ちは募るばかりですし、夫婦喧嘩も増えていきます
そんなある日、リッキーは仕事中に暴漢に襲われ荷物を奪われてしまったうえ大怪我をしてしまいます

娯楽映画ではありません
最初から最後まで辛い内容です


只一人、アビーが介護を受ける人々に見せる心からの優しさと思いやりには救われます
そして、アビーの存在が空中分解しそうだったターナー家を再びひとつにしてくれた、はずです
ラスト、リッキーの横顔からは、負けるもんか、前に進むぞ、という気迫が伝わってきました

日本でも宅配業者や介護職の労働環境改善が叫ばれています
イギリスも同じなのですね…

セブ役のリス・ストーン君の低音ボイスが素敵でした(#^.^#)

    




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2 コメント

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Unknown (latifa)
2020-08-21 14:22:32
こにさん、こんにちは!
さっき見たところです。

>アビーが介護を受ける人々に見せる心からの優しさと思いやり
いやあ、感動しました。こんな介護士さんだったら、ぜひぜひお願いしたいです。
素晴らしい女性だなあ、と感心しまくりでした。

あと息子君の声の良さ、私もそれ、すごく印象に残りました。
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latifaさん (こに)
2020-08-22 09:00:25
アビー、人として素晴らしい女性ですよね。
家族だけじゃなくて全ての人への対応が見事。私など足元にも及びません。

リス君の声、素敵でしたよね。
伊東紗莉さんやカンバーバッチさん、アラン・リックマンさんetc
私、低めハスキーボイスが好きみたいです♪
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