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アンソロジー「地」

2021年01月18日 | アンソロジー


ポプラ社百年文庫45
2010年10月 第1刷発行
149頁

ヴェルガ「羊飼イエーリ」
訳・河島英昭
幼いころから馬を追い野宿しながら実直に働いてきた少年イエーリ
成長し愛するマーラと結婚するも彼女の手酷い裏切りに遭い…

キロガ「流されて」
訳・田中志保子
毒蛇に咬まれた男がその人生を終えるまでの短い一日

武田泰淳「動物」
動物園の子熊に子どもが指を噛まれたことをきっかけに巻き起こる男たちの思惑
体面を保ちながら敵愾心を燃やす者たちの顛末やいかに

自然の大きさに比べれば人間は何とちっぽけで無力なことか
自然のままに生きられず、じたばたし、抗い、迷い、苦しむことから逃れられない人間の性を描く3編
短い話ながらどれも「ど~ん」と来る内容で、次は明るい物語が読みたくなりました


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