2002年
フジテレビ
全10話
【時代劇専門チャンネル】
騙されて、また騙されて、盤嶽よ、何処へ行く
幼い頃に両親を失い天涯孤独な身の上の浪人・阿地川盤嶽(あぢがわばんがく)
剣術は一流の腕を持ち、唯一友とするのは剣術の師匠からもらった名刀・日置光平(へきみつひら)
嘘が大嫌いで嘘がまかり通る世の中が許せない盤嶽が旅する中で皮肉にも嘘に騙され続けるという話です
全10話を通して登場するのは盤嶽(役所広司)だけ
ゲストが豪華です
例えば、鈴木京香、桃井かおり、南野陽子、中江有里、伊藤かずえ、江戸家猫八、上岡龍太郎、宇崎竜童、寺尾聡、國村準etc
出演シーンがほんの数分なんて人もいて本当に贅沢です
そして、共通するのは話の冒頭に登場して盤嶽を騙した人間が最後にも登場してやはり騙し続けるところ
「騙していてごめんなさい」なんて殊勝な台詞はありません
でも、彼らは自分の食い扶持を稼ぐための嘘をついているだけで根っからの悪人ではないのですね
憎めないです
真っ赤な顔をして『騙したな!』と怒る盤嶽ですが、何故か許してしまう…
街道を行く盤嶽の後姿に重なるのが『騙されて、また騙されて、盤嶽よ、何処へ行く』の文字です
こんな面白い時代劇があったとは全く知らなかったです
毎回、役所さんの声の大きさや殺陣の上手さに拍手を送り微笑ましく観ました
殺陣はありますが、全て峰打ちと殴る蹴るですし^^
原作は戦前の大衆文学作家、白井恭二「盤嶽の一生」
普及版が未知谷から出ていますが読もうかどうしようか迷っているところです(^_^;)
(理由:お値段が高い、ドラマのイメージが変わるのが怖い)
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