文春文庫
2015年8月 第1刷
226頁
著者の25歳から27歳の日常の中で出会った理想の家と愛すべき人々への偏愛・執着を記録した自叙伝風小説
『自叙伝風小説』という括りが面白いです
会社を辞めて築40年を超えた下宿風アパート「加寿子荘」で暮らし始めたのは22歳の頃
1年で引き払うことになるのですが、1年9か月後、再び愛する「加寿子荘」に戻ってきました
名前も性別も変えて…
表紙カバーと口絵に使われている加寿子荘の写真が良いです
淡々と書かれているので淡々と読み過ごしてしまいそうなのですが、著者が内に秘めた苦悩や痛みがジンワリ伝わってくるのが不思議
能町さんの『力』でしょうか
好き嫌いはあると思います
好きな人が「好きだ!」と言えばいいのだと、私は思います
ちなみに私が一番好きなのは大相撲について語っておられる時の能町さんです
能町さんの思いもよらない視点と鋭い指摘には目を見張るものがあります
今日から始まる九州場所での能町さんのコメントが楽しみ♪
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