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おうち映画(海外)・さまよう刃/アーニャは、きっと来る

2022年09月29日 | 映画(海外)
「さまよう刃」
原題 ROVING EDGE
2014年 韓国
【Amazon Prime Video】

原作 東野圭吾

未成年の少年たちに最愛の娘を殺された父親の復讐を描きます
原作が本当に辛く、さらに韓国映画とくればどれほどの作品に仕上がっているのか
怖いものみたさで鑑賞しました

男手一つで育ててきた中学生の娘スジン(イ・スビン)を少年たちにレイプされたうえ殺されてしまったサンヒョン(チョン・ジェヨン)
ショックのあまり茫然としていた彼のもとに犯人の情報を記した匿名メールが届きます
メールに書かれていた住所を訪ねたサンヒョンは、そこで犯行時の動画を見て笑うチョルヨン(キム・ビショク)を発見し衝動的に殺してしまいます
事件を担当する刑事オッグァン(イ・ソンミン)はチョルヨンの殺害状況からサンヒョンが犯人と直感します
チョルヨンの携帯から主犯格の少年ドゥシク(イ・ジュスン)が江陵へ向かうのを知ったサンヒョンは急ぎ駅に走ります

テンポ良く進む展開に目が離せません
我が子を殺された親
我が子が犯罪者であっても庇う親
罪を犯してもまったく平気な少年たち
警察のメンツ、法律とは何か
様々な人間たちを赤裸々に描きます
サンヒョンには復讐を成し遂げさせてやりたい、しかし、復讐目的でさらに殺人を重ねて何になるのか
オッグァンはサンヒョンに新たな殺人を犯させないよう必死に追い続けます
原作と同じく重くて辛くて哀しい物語でしたけど観て良かったです

ラスト、サンヒョンが見た幻影にもらい泣き
さらにエンドロールでも驚き…サンヒョンは刑事オッグァンの思いを理解していたのです
結末は原作通りですがアレンジされたところが心憎く、さすが韓国、大いに感心しました

     





「アーニャは、きっと来る」
原題 WAITING FOR ANYA
2019年 イギリス、ベルギー
【ムービープラス】

原作 マイケル・モーパーゴ

ナチス占領下のフランスを舞台にユダヤ人救出作戦の行方を描いたヒューマンドラマ
救出されたユダヤ人は、本作では十数人ですが実際には全部で7500人以上が無事スペインに逃れたのだそうです

1942年、ピレネー山脈の麓にある小さな村
生活の大半を羊飼いとして過ごす13歳の少年ジョー(ノア・シュナップ)はユダヤ人の男性ベンジャミン(フレデリック・シュミット)と出会います
彼はユダヤ人の子供たちを安全なスペインへ逃がす計画をたてておりジョーも手伝うことに
ドイツ軍の厳しい監視の下、村中が一致団結をして計画を実行する日がやってきます

タイトルの「アーニャ」はベンジャミンの娘の名です
収容所に送られるところを逃がし、ジョーの暮らす村にあるベンジャミンの母の家に行くようにと言い含めておいたのです
なかなか登場しないアーニャ
彼女は無事、祖母の家に辿り着けるのでしょうか

この時代、ヨーロッパ大陸でこのようなことがあったとは知りませんでした
映画で学ぶ歴史です
また、ピレネー山脈の自然風景の美しさは感動ものでした
実際に見たことはありませんが旅した気分を味わえました

ジョーの祖父役にジャン・レノ
ベンジャミンの母と恋仲ってのはご愛敬かな

ノア・シュナップ君は「エイブのキッチン・ストーリー」で顔と名前を憶えました
美形ですよね~
どんな大人になるのか楽しみです
実際、彼の両親はユダヤ系だそうで「エイブの~」もイスラエル人とパレスチナ人の複雑な歴史が盛り込まれた内容でした

     


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