読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

おうち映画(海外)・アンモナイトの目覚め/ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません~/ライトハウス

2023年01月10日 | 映画(海外)
「アンモナイトの目覚め」
原題 AMMONITE
2020年 イギリス
【ムービープラス】

19世紀イギリスを舞台に異なる境遇の2人の女性が化石を通じて惹かれあう姿を描きます

1840年代、イギリス西南部の海沿いの町ライム・レジス
人間嫌いの古生物学者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)は世間とのつながりを絶ち、母と2人観光客相手に土産物用のアンモナイトを売る店を経営しています
かつては彼女の発掘した化石が世間を賑わせ大英博物館に展示されましたが女性であるということで彼女の名はすぐ忘れられてしまいました
かつてのメアリーの実績を高く評価する裕福な化石収集家が妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)を連れて彼女のもとを訪れ、化石発掘に出かける間シャーロットを暫く預かって欲しいと頼まれます
美しく可憐なシャーロットと無口で男性的なメアリー
全く正反対の2人でしたが海岸で一緒に化石発掘を続けるうち惹かれあっていくのでした

男性社会のイギリス
専門分野で立派な功績をあげながら軽んじられているメアリー
生活の全てを夫に支配されているシャーロット
同じ屈託を抱える2人が惹かれあうのは自然なことだったのかもしれません

シャーロットが他の女性と親しく話すのを見て激しく嫉妬するメアリー
その表情から迸るような感情が見て取れます
ケイト・ウィンスレットの感情を抑えたくても抑えきれない気持ちを表現する演技にやられたって感じです

シャーロットが夫の元に戻り、また以前の生活に戻るだけだろうと思っていたら、夫の財力を使って優秀な古生物学者としてメアリーに光を当てようと屋敷に彼女の部屋まで用意するのに驚きました
“お嬢様”シャーロットは良かれと思ってしたことですが本当の意味でメアリーの心を理解出来ていなかったようです
この後、2人はどうなるのでしょう
決別するのでしょうか、上手く関係を続けていくのでしょうか
ラストシーンに続いてエンドロールでBGMがピアノ曲から波の音に変わり…
強い絆で結ばれている2人が同じ道を歩むとしても、別々の道を歩むとしても、女性として満ち足りた人生を送って欲しいと思いました

シャーロットの夫が間抜けに見えました(*_*)
   






「ブライズ・スピリット ~夫をシェアしたくはありません~」
原題 BLITHE SPIRIT
2020年 イギリス
【ムービープラス】

名作戯曲「陽気な幽霊」の映画化

ベストセラー作家のチャールズ(ダン・スティーブンス)は全く新作が書けずスランプの状態にあります
実は、彼の過去の作品は事故死した最初の妻エルヴィラ(レスリー・マン)が生み出したアイデアをまとめただけのものだったのです
現在の妻ルース(アイラ・フィッシャー)の父の依頼でハリウッド進出をかけた初脚本の執筆を前にエルヴィラの力が無ければ無理だと考えたチャールズは霊媒師マダム・アルカティ(ジュディ・ディンチ)に頼みエルヴィラをあの世から呼び戻そうとします

ジュディ・ディンチの名前で鑑賞しました

好みではありませんがそこそこ面白かったです
でも、それだけかな
映画にしなくても良かったのではないかしら
   




「ライトハウス」
原題 THE LIGHTHOUSE
2019年 アメリカ、ブラジル
【Amazon Prime Video】

実話をベースに、外界と遮断された灯台を舞台に2人の灯台守が徐々に狂気と幻想に侵されていく様を全編モノクロームで描きます

1890年代、ニューイングランドの孤島
4週間にわたり灯台と島の管理のためベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)が島にやってきます
初日からそりが合わず衝突を繰り返す2人
険悪な雰囲気の中、島を襲った嵐により島に閉じ込められてしまいます

登場人物はこの2人のみ
後はカモメとウィンズローの妄想の中の人魚くらいです

閉じ込められた空間で男ふたりがいがみ合い、怒鳴り合い、時に仲良く昔話をして、またいがみ合い…の繰り返し
終盤は観念的な内容で理解出来ず、ただ観ているだけでしたけれどBGM、霧、波の効果は絶大で忍び寄る逃げ場のない恐怖に強い印象の残る作品でした
制作現場はかなりキツかったでしょうねぇ
実話から得た着想を一本の映画に仕立てあげる力に感心しました
   


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TVドラマ(日本)・モダンラ... | トップ | 01/09 港区史跡散策路 名古屋... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(海外)」カテゴリの最新記事