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アンソロジー「絆」

2020年08月22日 | アンソロジー


ポプラ社百年文庫2
2010年10月 第1刷発行
2011年 1月 第2刷
149頁

海音寺潮五郎「善助と万助」
筑前黒田家に伝わる「ふるさとものがたり」に記された話ということ
「いやじゃ! おれは一生やつと口をきかぬと決心したのじゃ」
若い頃から黒田家に仕える、一本気過ぎて手の付けられないほど頑固な万助と、思慮深い善助
今は家老となった、極端に性格の違う2人が引き起こす珍騒動と友情を描きます
海音寺さん、初読みです
昔の作家さんのほうが回りくどく説明が長いと思いがちですが逆ですね
無駄のない簡潔な時代小説、面白かったです


コナン・ドイル「五十年後」
訳・延原謙
職を求め恋人・メアリーを残しイギリスからカナダへ渡ったジョン
ジョンを信じて待ち続けるメアリーですが待てど暮らせど彼は戻ってきません
ジョンはメアリーを裏切ってしまったのでしょうか
そして50年の月日が流れ…
最後は感動感涙でした

コナン・ドイルといえばシャーロック・ホームズですが、コナンドイルが残した作品はホームズシリーズ以外のもののほうがはるかに多いのだそうです
恥ずかしながら全く知りませんでした


山本周五郎「山椿」
互いの両親が亡くなって以来、ずっと梶原家を切り盛りしてきた現当主・梶原主馬の従姉妹・みち
主馬が家老の娘・きぬと結婚することになりみちは遠縁の家に移り住みます
しかし、きぬは主馬と口をきこうとしないばかりか操を守り続けあげくに自害しようとします
きぬの態度に腹を据えかねた主馬は彼女を厳しく問いただし、事情を知った後、一計を案じます


長い時に渡り、人を信じる忍耐力と希望、絆を描いた3作
素晴らしい作品に出会えました



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