「ブレス しあわせの呼吸」
原題 BREATH
2017年 イギリス
【ムービープラス】
1959年、出張先のナイロビでポリオに感染したロビン(アンドリュー・ガーフィールド)
若くして全身麻痺となり余命宣告を受けたロビンと妻・ダイアナ(クレア・フォイ)、彼らを支える人々を描きます
本作のプロデューサー、ジョナサン・カベンディッシュ自身の両親の実話に基づいているそうです
イギリスに戻り息子が生まれるも人工呼吸器がなければ息も出来ず病院で絶望の日々を送るロビン
病院を出たいと望む彼のためにダイアナは自宅での看護を決意します
この時代の障がい者への理解の無さに驚くばかり
特にドイツの病院の患者を人ではなくまるで物扱いの様子には目が点になりました
ロビンの友人が開発制作した小型の人工呼吸器と電動車いすのお陰でロビンの行動範囲は大きく広がり海外旅行や、障がい者への理解を求める活動にも参加するようになります
自分の置かれた状態に負けず前向きに強く生きるロビン
妻のダイアナも強い意志で彼を支えます
しかし、長年の人工呼吸器の使用でロビンの気管支や肺に傷がつき吐血を繰り返すようになります
最後に彼が選んだ道は『尊厳死』
先日、日本でも女性を安楽死させた医師2人が逮捕されました
上っ面をなぞるだけの綺麗ごとで済ませないよう真剣な議論が必要かと思います
邦題の“しあわせの呼吸”は蛇足以外の何物でもありません!
「トーク・トゥ・ハー」
原題 HABLE CON ELLA
英題 TALK TO HER
2002年 スペイン
【シネフィルWOWOW】
4年前に交通事故に遭って以来、昏睡状態に陥ったまま一度も目覚めることなく病院のベッドに横たわる若く美しい女性・アリシア(レオーノール・ワトリング)
看護士のベニグノ(ハビエル・カマラ)は4年間彼女を世話し続けると共に、決して答えてくれることのない相手に向かって毎日語り続けていました
ベニグノの献身ぶりは異常といってもよいほどですが究極の愛とはこういうことを指すのかもしれません
ベニグノは許されないことをしましたが彼の苦悩もわからなくはないです
人は皆、孤独なのでしょうか
この映画、髙村薫「冷血」に出てきたような?
「ハドソン・ホーク」
原題 HUDSON HAWK
1991年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】
隠されたダ・ヴィンチの発明品をめぐって展開される希代の怪盗、ハドソン・ホーク(ブルース・ウィルス)の活躍を描くコメディ・アクション
コメディもアクションも中途半端
1991年はこんな程度でも許されたかもしれませんが、今はダメですよねえ
駄作でした
「いつか晴れた日に」
原題 SENSE AND SENSIBILTY
1995年 アメリカ、イギリス
【Netflix】
原作 ジェーン・オースティン「感情と分別」
舞台は19世紀初頭のイギリス
過酷な運命に翻弄されながらも三姉妹(エマ・トンプソン、ケイト・ウィンスレット、エミリー・フランソワ)が多難な恋を通して成長し真実の愛を得るまでを情緒豊かに描きます
恋の相手役はヒュー・グラント、アラン・リックマン
この時代のイギリス貴族社会の恋愛や男性の裏切りに関する倫理観はいまひとつ理解し辛いものがありますが、そういうものと思って観るしかありませんね
イギリスの田舎の自然風景の美しさは毎度のこと
加えて現在より少しふっくらとしている若きケイト・ウィンスレットの美しいこと!
三姉妹の母親役のジェマ・ジョーンズを観ながら、シアーシャ・ローナンが年を重ねたらこんな感じかしら、なんて思いました
今、同じくオースティン原作のイギリスのテレビドラマ「高慢と偏見」をCSで録画したのを観ているところですが貴族社会のあれこれ、自然風景の美しさは似た感じです
若き日のコリン・ファース=ミスター・ダーシーが素敵です(#^^#)
「ファイヤー・フォックス」
原題 FIREFOX
1982年 アメリカ
【BSプレミアム】
音速の6倍で飛行しレーダーに影すら残さないソ連の戦闘機ミグ31をロシア語に堪能なアメリカ空軍のガント大佐(クリント・イーストウッド)が基地に潜入し奪い去るまでを描きます
モスクワに潜入してからミグ31を奪い去るまでの緊張感がすごかったです
ガント大佐が奪い去った1号機を追う2号機との空中戦は自分も一緒に飛んでいるような感じで酔いそうでした
最後にガント大佐が夕日に向かって飛びながら「家に帰ろう」と言うのですが、それってどうよ
他国に侵入して力づくで奪っておいて家に帰ろうは無いでしょ?
映画制作当時、東西冷戦の真っただ中だったことを考えればそうなのかしら
ちなみに監督・制作もクリント・イーストウッドです
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