「さすがネコ!!」 と思うことはないだろうか。
その並外れた、反射神経、狩りの本能に……。
のんびりまったりくらしているような猫にも、野性が潜んでいる。
時折、それを発見する。
子供のころ飼っていた「みー公」
昔の猫はすごかった。
“狩り”がすごい。
小さいころ、スズメを拾って、短期間保護していた。
ある日、家の中で、スズメがかごから逃げてしまった。
すると 「みー公」はいきなりスズメを追って、天井まで駆け上がった。
一瞬の出来事だった。
普段とは、まったく違った顔をしていた。
うしろの家に、池があり、おおきい金魚やら、鯉を飼っていた。
「みー公」はその大物を捕まえてきて、我が家のベッドの下で食べていた。
父が、「そんなことしたら、殺されるぞ…!」って言ってた。 (他人様が大切にしている鯉を…!)
普段はおとなしい「みー公」が野性を見せる瞬間だった。
「ルドルフ」もこんなことがあった。
以前、いろいろな種類の金魚を集めて飼っていた。
水槽をじーっと見ていた。 殺気を感じる。
…水槽のふたは欠かせなかった。
迷い込んできた弱った小鳥を家で保護して、鳥かごに入れ、猫が届かないように高いところに吊り下げていたことがあった。
なんと 「ルド」は下から鳥かごに飛びついて、ぶら下がった!!
かわいそうに…小鳥はその時のびっくりしたストレスからか、数日で死んでしまった。
「ちょろ」もよく虫を捕まえてきた。
今飼っている「クロ」もベランダからカナブンを捕まえてくる。
だけどこうやって見ると、この頃の猫は遊ぶためで、食べるための”狩り”をしなくなったように思う。
獲物も小物だ。 確かにチャンスもないのか…。
のんびり平和そうな表情の我が家の2匹の猫を見て思う。
まだ、この猫たちにもそんな隠れた”野生”があるんだろうか。