
「ルド」がいなくなり、「ちょろ」一匹になった。
私たちには、「ちょろ」がいることが、救いだった。淋しい気持ちを埋めてくれた。
「ちょろ。 ルドが死んじゃったんだよ…。」
「ちょろ」はわかるだろうか。
「るど」が消えていなくなってしまったことが…。
大切な家族がひとり(一匹)いなくなり、二度と会うことができないこと…。
もしかしたら、犬なら、飼い主の、ただならぬ雰囲気を読み取ることができるのかもしれない。
訳はわからなくても、悲しそうな表情もしてれるかもしれない。
猫は、淡々としているように見える。
普通に一日が始まる…。
「あれ? 変だな。アイツがいない。」
少なくとも、そんなことは思うだろうな。
超然とした表情の中に、何を思い、何を感じているんだろう。
猫の気持ちはやっぱりわからない。
だけど、普通に日常が過ぎていく。
私たちの気持ちを置き去りにして…。
いつものように、「ちょろ」は朝ごはんを食べ、ちょっと運動して、ゴロゴロ言って甘えて、昼寝して…。いつもと何一つ変わらない。
それが、不思議と救いだった。