2011公開
Contagion | |
監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
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脚本 | スコット・Z・バーンズ |
製作 | マイケル・シャンバーグ ステイシー・シャー グレゴリー・ジェイコブス |
製作総指揮 | ジェフリー・スコール マイケル・ポレール ジョナサン・キング |
出演者 | マリオン・コティヤール マット・デイモン ローレンス・フィッシュバーン ジュード・ロウ グウィネス・パルトロー ケイト・ウィンスレット |
見どころ
ウィルスの感染拡大によって世界が混乱に陥ってゆく様を、オールスターキャストと徹底したリアリズムで描き出す。
ネット経由の情報拡散を踏まえた物語は、圧倒的な緊迫感。
『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。
接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。
キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレットなど実力派スターが集結。
ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。
ウイルス惨禍の世界的な進行状況を「発生×日目」というテロップ付きでシミュレートし、素っ気ないほど冷徹なタッチで映画のムードを低温状態に封じ込める。
フリーランスのブロガーが発信する勇み足情報が事態の混乱に拍車をかける逸話も、いかにも今風だ。
ストーリー
ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。
フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。
ウイルスの致死率がより現実的な20~30%に設定された「コンテイジョン」は、スリリングというよりひたすら不気味な映画だ。
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グウィネス・パルトロウ扮するアジア出張帰りのキャリアウーマンが冒頭いきなり発症し、病院で無残に開頭される描写に驚愕。
マット・デイモン演じる夫が医師から妻の死を説明されてもまったく現実を認識できず、「で、いつ妻に会えるんです?」と聞き返すシーンが妙に生々しい。
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このグウィネス死亡の衝撃的な導入部を、その後の感染経路特定のサスペンスに活用する構成がまた実にうまい。
終幕の回想シーンでは、中国でベスが感染する何日も前に、ブルドーザーが木をなぎ倒し、コウモリが飛んで逃げていく。
1匹が豚小屋に飛び込み、バナナのかけらを落とす。
そのバナナをブタが食べる。
ブタはされて、それを調理したコックがカジノでベスと握手をして、ウイルスが彼女に感染する。
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