2019年公開
スタッフ・キャスト
解説
「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。
道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。
原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。
第79回ベネチア国際映画祭で、DCコミックスの映画作品としては史上初めて最高賞の金獅子賞を受賞して大きな注目を集め、第92回アカデミー賞でも作品賞ほか11部門でノミネートされ、主演男優賞と作曲賞を受賞した。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。
しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。
これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。
「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。
2019年製作/122分/R15+/アメリカ
原題:Joker
配給:ワーナー・ブラザース映画
あらすじ
時は1981年。財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らすアーサー・フレック
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。
発作的に笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、年老いた母を養いながら2人で生活していた。
アーサーの夢は、一流のコメディアンになって人々を笑わせること。
尊敬する大物芸人のマレー・フランクリンが司会を務めるトークショーで脚光を浴びる自分の姿を夢想していた。
ある日のこと、アーサーは同僚のランドルから護身用にと拳銃を借り受けたが、これを小児病棟の慰問中に落としてしまい仕事をクビになる。
ランドルにも裏切られ、絶望の気持ちで地下鉄に乗っていると、酔っ払った男3人が女性をナンパしている場面に出くわす。
そこで笑いの発作が起きてしまい、気に障った3人に絡まれて暴行されるも、反射的に全員を拳銃で射殺した。罪悪や恐怖だけでなく、言い知れぬ高揚感がアーサーを満たしていった。
この地下鉄殺人は貧困層から富裕層への復讐と報道され、ゴッサム市民から支持を集める。
さらに殺された男たちの勤めていたウェイン産業のトップであるトーマスが、色めき立つ市民を「ピエロ」と嘲ったのを機に事態は加熱。
貧困層と富裕層との軋轢が益々悪化、ピエロの仮面を被った市民による抗議デモが頻発した。
アーサーの凶行は図らずして、貧困層が憎悪を爆発させる要因となってしまった。
一瞬にしてゴッサムシティはピエロに扮した市民の暴動によって混沌と化した。
富裕層の人々が悪辣な暴行を受け、街のあちこちで火の手があがった。
場面は変わり、どこかの病院で精神分析を受けるアーサーの姿が映される。
ジョークを思いついたと言う彼に対し、カウンセラーはそれを話すよう頼む。しかしアーサーは、「君には理解できないさ」と断り、フランク・シナトラのThat's Lifeを口ずさむ。
そして血の付いた足跡を残し、病院の職員に追われながら脱走を図ろうとし、物語は幕を閉じた。
受賞歴
第43回 日本アカデミー賞(2020年)
受賞
最優秀外国作品賞 |
---|
第92回 アカデミー賞(2020年)
受賞
主演男優賞 | ホアキン・フェニックス |
---|---|
作曲賞 | ヒドゥル・グドナドッティル |
ノミネート
作品賞 | |
---|---|
監督賞 | トッド・フィリップス |
脚色賞 | トッド・フィリップス スコット・シルバー |
撮影賞 | ローレンス・シャー |
衣装デザイン賞 | マーク・ブリッジス |
編集賞 | |
音響編集賞 | |
録音賞 | |
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 |
第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)
受賞
最優秀主演男優賞(ドラマ) | ホアキン・フェニックス |
---|---|
最優秀作曲賞 | ヒドゥル・グドナドッティル |
ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ) | |
---|---|
最優秀監督賞 | トッド・フィリップス |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます