梱包を解いて、検証作業開始。
DACが載っている、裏側基板の空きコネクターである。
薄いトタン底板を塗装、サンスイα9に付いていたインシュレーターを貼りつけ。
現在試聴中。
最初は癖が判らず難儀したが、何とか再生まで漕ぎ着けた。
流石に40年余り前の機器なので、反応速度が遅い。
スイッチを押してからインターバルがある。
メインスイッチをオンして、トレイを出すにはストップボタンを押さねばならない事が判明。
どうやらメインスイッチオンと同時にディスクモーターが回るから、一旦停止させないと駄目らしい。
ディスクは読み込む。
再生スイッチの反応は悪い。
タクトスイッチ交換かな?
トレイ動作ベルトは前オーナーが交換していた。
インシュレーターは単に出っ張りが四つあるだけ。
底板は何と0.5ミリトタン板だ。
それなのに重い。
筐体骨格がダイキャスト製だ。
これに基板、トランス、ドライブ、が載っている。
裏にはヒートシンクが配置されている。
この仕様でサイズはシステムステレオサイズ。
小型で扱いやすそうだが、重いので度肝を抜かれる。
その反面音質はアナログ質。
柔らかく優しい。
これが人気の一因なんだね。
底板とインシュレーターを何とかしたいね。
音声出力はRCAケーブルが直接引き出されている。
ケーブルが基板に半田付けされている。
これが優しい音質の大元だろう。
変えてしまうとバランスが崩れるかもな。
電源ケーブルはオリジナルだったが、プラグが市販の物に変えられていた。
これは仕方なく高級品に変更する。
これの音はね、疲れないんだよ。
久々のCD−34。
直出しのRCAケーブルの右チャンネルが接触不良だったので、やむを得ず排除し、筐体取り付け型のRCAジャックを取り付けた。
取り付けには電源整流部のヒートシンクごと取り外し、RCAケーブルが出ていた穴を流用して、新たに8.5ミリの穴を開けてそこに汎用RCAジャックを取り付けた。
通常音声信号にはシールドケーブルを使い、ノイズが介入するのを防ぐのだが、今回はベルデンの内部配線用のケーブルが余っていたので、それを使った。
電源投入時に、何故かスピーカーにノイズが載る現象が出ていたので、他の方のブログを参考にし、電源整流回路のトランジスタを一個、手持ちの新しい物に交換した。
薄い銅板ヒートシンクをついでに追加した。
取り外していたすべてのパーツを取り付けて、イザ試聴!
電源投入時にはノイズは聞えない。
電源部からの煙上も無い。
どうやら当てずっぽうなトランジスターであったが、許容範囲だった様だ。
ディスクを入れてみる。
このチャッキングシステムは秀逸である。
読み込まない。
ディスクが汚れている可能性もある。
手で拭いて再度読み込みに挑戦。
おお! 読み込んだ。
音出し試聴開始。
左右から音出しはしている。
もう少し試聴してから、ラックに収める。
それよりもソニーのジャンクアンプ音が片チャンネル途切れるな。
ポリュームが原因だな。
トレイ&チャッキングの動作を動画に記録した。
このCD−34にはパイロットランプが無い。
FL管表示カウンターはあるが、再生していない状態だと表示はオフになる。
そこでパイロットランプを追加した。
手持ちのLEDは12ボルトなので、12ボルトの所を探していたら、ここが見付かった。
DACが載っている、裏側基板の空きコネクターである。
この両端端子が12ボルトであった。
ここからケーブルを伸ばしLEDに接続し、トレイの部分に導く。
LED設置場所は前面パネルのトレイの上。
前面パネルとトレイの隙間から光が漏れる様にしたいのだが。
暗くないと効果は判らんな。
CD−34のインシュレーターはあって無い状態。
足の様な出っ張りの中に制震材が貼り付けてあるだけだ。
それを剥がして立派なインシュレーターを貼り付ける。
薄いトタン底板を塗装、サンスイα9に付いていたインシュレーターを貼りつけ。
現在試聴中。
何が聴き易い大人しい音だ。
何がアナログ的な優しい音だ。
全然違うじゃないか。
高音域凄いぞ、低音域は足りない気がする。
オリジナルとは変更されている部分があるから、変わってしまったのかも知れないが。
しかしこの音が14ビットDACの音だとは。
駄目だCDを読み込まない頻度が高い。
他の方の修理ブログを見ると、ディスプレイ操作系基板の、フィリップスコンデンサーを交換したら、これが改善されたとする記事をみつけた。
これに賭けるしかないな。
コンデンサーはチューブラ型4個、内容を合わせるのは困難なので、この中で最大容量で4個揃えて取り換える。
この時代のフィリップス製コンデンサーは液抜けが多いそうだね。
チューブラ型コンデンサーの種類は多くなく、樽型コンデンサーにしようか迷ったけど、結局チューブラ型にした。
容量は過大だけど仕方がない。
売っていないのだ。
100∨100μFだ。
これを4個、イリノイと言うアメリカ社製だが製造元は台湾。
大は小を兼ねる理論で取り付ける。
表示&操作系用の基板コンデンサーだから、音質には貢献しない。
ただし再生がスムーズになるらしい。
コンデンサーを交換した、表示部はまともになったが、相変わらずディスクは読み込まない。
運良く読み込む場合もある。
これでは常用は程遠い。
サーボ系基板のコンデンサーを交換してみるか。
ここにも同じコンデンサーが使われている。
容量抜けが起きて電導性が悪くなっている筈だ。
だが予算が無い。
予算が無いが手持ちの新品使用済みならある。
リード線がカットしてあるので、取り回しに苦労するが。
イチかバチかでピックアップ直後のフィリップスコンデンサーを一個交換した。
普通にトレイを収めただけでは変化無し。
読み込まない。
トレイを収め荒っぽくスタートボタンを押す。
すると何と再生を始めるじゃないか。
コンデンサー交換の効果か?
音も出る。
その後普通にディスク読み込みも出来る様になった。
何だこれは。
これではまだまだ完璧とは言えない。
次はサーボ系基板のコンデンサー交換をして変化を確かめたい。
もう訳解からん。
気まぐれなプレイアー。
たまに機嫌が良いのか、ディスクを読み込む時がある。
これでは信頼がおけんではないか。
サーボ系基板のコンデンサーを交換して改善を期待するしかないな。