ほぼ約20年前にオークションで手に入れた、米軍払い下げらしき電源ケース2個。
この箱の中にはフィルターユニットと、スイッチング電源ユニットが2つ入っていた。
3Pコンセントは箱両端に2つづつ設置。
電源ケーブル近くの白いコンセントは、フィルターを通した電源で大容量、反対側の黒いコンセントは何もしていない低容量の電源。
電源環境にも気にしだした中でこれを改良する事にした。
スイッチング電源を良く調べたら、何も用を成していない事に気付いた。
単なる無駄な電気を使っていただけだった。
これを取り出し、ここに絶縁トランス、アイソレーショントランスを2個取り付ける事にした。
予算がまだ無いので計画段階である。
フィルターユニットからトランスへ電気を供給し、そこから両端コンセントへ送る。
オーディオ用電源。
造るぜ。
用を成していなかったスイッチング電源を排除した。
この電源ボックスには3個のブレーカーがあるが、電源ケーブル間近のブレーカーは、フィルターを通過したコンセントだけのブレーカーで、反対側の2つのブレーカーの1つもこれのブレーカーである。
従ってこの電源ボックス専用ブレーカーは無い。
だから電源ケーブル間近のブレーカーをメインブレーカーとする為に、低容量コンセントも稼働させる為に配線を変更した。
電源ケーブル間近のブレーカーをメインブレーカー、反対側の2つのブレーカーを低容量コンセントとフィルター後の大容量コンセントとし、それぞれ別に機能する様にした。
後追いで絶縁トランスを追加してクリーン電源ボックスへ改造する。
メルカリで発見したアイソレーション電源を買った。
トランスと聞いて想像されるあの形ではなくて、トロイダル形のトロイダルトランスを使ったアイソレーション電源である。
メルカリの画像を見ると電源ケーブルとプラグは普及品が使われているので、これをオーディオに使うとなるとグレードアップが必要である。
これ以外にアイソレーション電源を自作する予定である。
自分でも作るが、プロケーブルのギタリスト電源も購入する。
ギタリスト電源はバランス電源。
100Vなら50Vずつ2つのプラグに振り分けられているから、極性を気にする必要がない。
これが音質に影響するのだろう。
自作となるとこんな芸当は出来ないから、部屋のコンセントと同じ仕様になる。
0Vと100V。
フィルターだけの音を聴いている。
フィルターからの電源をCDプレイアーとセレクターに供給。
中域から高域が目立ち聴き辛い。
面白くない。
駄目だなこりゃ。
ここに絶縁トランスを入れたらどうなるかな?
フィルターユニットを取り外した。
これにつながっていたケーブルは何と5.5sqの極太だったので、今回買った50VAのアイソレーショントランスの取り付けは見送り、0.75sqの方の電源ケーブル、コンセント間に挿入した。
はてさて音はどう変わるのか。
5.5sqの方はケーブルの太さに合うアイソレーショントランスを追加で買う事にする。
このトランスは大型になるので、筐体に収まらないのだ。
CDプレイアー電源となっている自作テーブルタップの電源プラグを、コンセントに直接つなげて聴いている。
中域低域の量感が戻った。
やはりあのノイズフィルターは工業用計測機器向けのユニットの様だ。
オーディオ機器には不向きである。
低域周波数が削られると言う事は、電源ノイズってのは低周波数領域で多いと言う事なのだろう。
電源環境はまだまだ改良の余地はあるから、どんどんやって行く。
目標はプロケーブルのギタリスト電源だが、これは極性が無い。
その理由は両極がホットだからである。
100Vなら両極共に50V印加されている。
つまりバランス電源なのだ。
極性のある電源、ホットとかコールドとか言ってる電源はアンバランス電源と言う。
機器の求める極性を合わせると音質が向上するとメーカーも言っているので、基本的には極性合わせで使いたい。
でもギタリスト電源はその必要が無いんだよね。
絶縁トランス1台購入。
500VA、重量10キログラム。
縦横はケースに収まるが、高さが大きくはみ出てしまう。
仕方が無い3.5sqケーブルに見合うトランスとはこんな物なのだ。
トランスを固定する為の穴を開けたり、蓋を切ったり、インシュレーターを熔接したりする。
一台目完成。
ヤフオクで購入。
500VAで重量は10kg。
筐体の裏に固定ボルトが露出して引っかかるので、スチロールモール材を貼り付けた。
トランス取り付けはM4タップを新たに開けて行なった。
5.5sqケーブルの接続は何とか足りた。
トランスからは2つの100Vが取り出せるが、一つで充分だ。
この2つの100Vを直列すると200Vが取り出せる仕組みになっている。
テスターで100Vを測ってみると、95.8V近辺だ。
110Vの所を測ってみると、107V近辺。
供給側の電圧は105V。
どうやら100V出力のターミナルでは電圧が足りないのだ。
110Vのターミナルが入力側の電圧に近い。
まあ中古のトランスだから経年劣化してるのだろうね。
結線は110V出力ターミナルへ接続した。
最後にE14ソケットを取り付けて、パイロットランプとした。
ランプは200V用のランプで弱々しく光る、これが良いのだ。
電源を供給してみた。
唸るうなる!
トランスが唸る。
唸るがそれほど騒音ではない。
しかし、そもそものクライオコンセントの極性が逆なので、これをやり直さなければならない。
単線1.6sqで来ていて、1.6sqでブレーカー、クライオコンセントにつなげているが、極性合わせのついでに2.0sq単線に変更する。
電工作業だが、電気工事士には頼まない。
こんな軽作業で工事費なんて払ってられない。
簡単な作業は自分でやる。
これがマニアの鉄則。
無論大元のブレーカーは遮断してから作業する。
今まで設置していた単線1.6sqを、2.0sqに変更した。
自作電源のブレーカーをオンにしたら、パイロットランプの光量が若干高くなった気がする。
ひょっとして電圧が上がったのか?
接点が増えたとも思えるし、供給量が増えたとも思える。
やはり電源は純度ではなく、許容量なのだ。
完成したので実用化し始めた。
検電ドライバーで極性チェックしたら、短長両方がホットになっていた。
絶縁トランスを通過させると、こうなる事を知らなかったので、一旦再び運び出して接続をチェック。
異常無し。
再実用化の段階で50VAトランスのコンセントにAVアンプを挿したらトランスが容量不足でトリップしてしまった。
他の機器と同時使用が出来ない。
再度運び出して、50VAトランスを取り払う事にした。
50VAトランスに触ると熱くなっていた。
ショート炎上寸前だ。
電源プラグからの1.25sqケーブルを500VA入力に接続し、100V出力を新たな2.0sqケーブルでブレーカーに接続した。
これで後部のコンセントも500VAで接続出来る。
このVAと言う単位、電気の素人には判断が出来ん。
トランスの大きさ重さで判断するしかない。
極性合っていないが、試聴中。
P―500Lはテクニカのタップ経由で電源接続。
C-06αも絶縁トランス後のコンセントに接続している。
3500gもテクニカのタップに接続。
高音中音域の音の出がハッキリしている。
これは聴き易い。
疲れない。
ノイズが少ないからだろう。
音が痩せている感じはしない。
これは良いね。
P―500Lに電源供給しても、500VAトランスの発熱は無し。
同型のケースがもう一台あるので、今日それに入れる為の絶縁トランスを新品で購入した。
ヤフオクで手に入れた絶縁トランスは中古。
外観の造りが同じなので、恐らく同じ工場で作った物と思われる。
絶縁トランス一台でこんなに音が変わるとはね。
オーディオとは怖い趣味だ。
新品の絶縁トランスが来た。
何とヤフオクで買った物と全く同じ物であった。
これは嬉しい誤算。
付属の説明書も同じ。
同じ品質でアイソレーション電源を作れるのは嬉しい。
早速穴開け、タッピング作業をする。
弐号機完成。
しばらく初歩的ミスしてしまい、ブレーカーダウンが続いたが、ミスに気付き改善したら通電OKとなった。
残るは極性整頓と共にデザインの良いプラグに換えて完成。
DIYの店で手に入るパナソニックのプラグはイマイチなんだよね〜。
電源プラグを変更した。
ヤフオクで安目に設定されている支那製の電源プラグ。
過去に一度買って、造りが良かったので再び、今回は三個買った。
黒いプラスティック製を一個、アルミボディの物を二個。
ケーブルはボルトとプレートで挟み込んで固定するタイプ。
プラグ後部の固定はM3ボルトでケーブルを固定する。
黒いプラグの方はブレードがロジウムメッキされているそう。
アルミボディの方はブレードが銅ムクらしい。
支那製とは言え造りがしっかりしているので、かなり信頼性は高い。
コンセントに差し込むにはかなり力が必要。
これは良い傾向。
でも一個くらいはオヤイデとかフルテックプラグを使いたい。