ユニバーサルディスクプレイアー。
BDP―LX91もユニバーサルディスクプレイアーで、使用に耐える事になったのでメンテナンスをする事にした。
製造は2010年との表示が貼られていた。
三分割された筐体、ボンネットは普通のコの字。
左側は受電基板、中央はデジタル&HDML基板。
右側はアナログ回路基板。
ご丁寧にステレオ出力基板がある。
ステレオ出力基板は電源分配基板と共用の様だ。
三層構造なので確認できん。
8004のトレイには、高級感を出す為の起毛塗装(これ何と言う名称なのか?)がされていて、それが経年劣化で溶け出してディスクに付着、読み取りエラーの原因となっていた。
これに気付くまではディスクの不良だと思っていたが、気付いてからは非常な脱力感を感じたものだ。
そこで仕方なくその起毛塗装を何とかすべく、トレイを出した状態で黒塗装を施した。
それ以後読み取りエラーは無くなったが、メンテナンスと言う事で残りの部分の起毛塗装を除去した。
左側が起毛塗装を除去した後、中央右側が除去前。
除去には無水アルコールを使った。
無水アルコールは電気部品のクリーニングには最適な溶液だ。
基板もクリーニングできる。
除去完了。
一体メーカーはこの経年劣化をどう考えているのだろうか。
予想していないのか。
経年劣化でディスクが汚れるなんて予想もしていない?
フィルムカメラのモルトも同じだ。
あれも経年劣化で溶けて、煩わしい事になる。
2つのレンズをクリーニングし、接続コネクターに接点復活剤を吹き掛けて、レンズレールとトレイ駆動部にシリコンオイルを塗布して終了。
LX91があるとは言えまだまだ活躍してもらうぜ。
ディスクドライブ蓋の裏側に鉛テープを貼り付け、無用な振動を抑え込む対策をした。
ボンネットにも同じ振動対策を施した。
デジタルメイン基板と、操作系をつなぐフラットケーブルを抜き差ししていたら、端角が折れてしまい接点が剥がれてしまった。
ほんの数回抜き差ししただけだが、恐らく俺の手に渡る前にも何回か抜き差しされていたので劣化したのだろう。
仕方が無いのでフラットケーブルを買うしかないな。
スペックは以下の通り。
長さ250mm。
幅25mm。
接点ピン数24p。
ピンピッチ1.0mm。
恐らく、0.8mmピッチかも知れない。
イチカバチカで1.0ピッチを買ってみるか。
フレキシブルケーブル、フラットケーブルとも言う。
ピッチ1.0mmを買ったのだが見事に適中接続が確実になった。
残った問題はトレイの動作。
出て来ない時が多くなり試行錯誤したのだが、原因は解らずしまい。
それでも組み直したら何故か出て来る様になって何とか使えそうだ。
ドライブユニットを取り出したりしたのだが、原因不明。
怪しい所のめぼしはあるのだが。