トレイゴム劣化だけの修理であった。
この1610は名機DCD-1650を産み出す始祖的機種である。
DACは3500gと同じ20ビットだから、音質に差異はない。
DENONらしい硬い高音から低音までしっかりとした音が聴ける。
だがやはり98900円と言う価格帯なので、それなりに部品がレベルダウンされている。
電源ケーブルは細い物。
トランスは1個。
電源回路はそれなり。
ドライブメカもそれなり。
筐体はプラスチックベースと鋼鈑の二重構造。
ボンネットを取り外した後の筐体にも鋼鈑が取り付けられている。
トレイの動作音だが、これも異音が出る。
高級機はトレイ動作音は少ないのだ。
まあ、小さい電源回路とトランス1個の電源で、この音が聴けるなら良いな。
改めてジックリ聴くと、これ音質最高だよ。
小さな楽器の音をシッカリ再現、低域もシッカリ出てる。
もしかしたら3500gより良いのかも?
修理時に一時的処置としていた電源スイッチが遂に逝ってしまった。
機能自体に問題は無いのだが、電源ボタンステーとの接続部品が折れてしまったので、どうしようも無くなったのだ。
これを見越して過去にイーベイから同型同仕様のスイッチを買っていたのだが、どこかへ行ってしまった。
こそで修理不可能なストックプレイアーからスイッチだけ取り外して交換した。
仕様は少し違うが問題無いだろ。
ちょいと加工が必要だったが、無事に蘇った。