恐らくカラオケやサラウンド用スピーカー。
ペア2200円。
型番からの値付けだな。
プラスティックエンクロージャーで、持った感じはそれなりの重量がありしっかりしている。
ユニットは10cmのフルレンジ。
ボーズやフォステクスの10cmに近い性能かな?
初聴で違和感が酷かった。
中音域が目立つな。
チープ感が酷い、安い音、小さいラジカセの音。
値段なりの音しか出ないのか。
これを解消改善しようとコーンを硬化させたくて塗装したりクリア塗料を染み込ませたりした。
けど改善されない。
ある事を思いついて中を見る事にした。
ん? 吸音材の奥に基板が見える。
あれ? フルレンジなのに何故?
プラス側だけにネットワークが組まれていた。
違和感はこれが原因か。
ネットワークがユニットの性能を制限していたのだ。
わざと高音域と低音域をカットしていたのだ。
サラウンド用なら高音域は必要だが、カラオケだと高音域は邪魔だよな、ノイズになる。
即座にネットワークをバイパスするケーブルを作成、接続した。
2200の音量は増し、高音域から低音域までスムーズに出力される様になった。
特に高音域の音質は格別だ、綺麗に出て来る。
ネットワークでこれが隠されていたのだ。
ネットワークをバイパスした事で、このスピーカーは8000円くらいの音に上昇したのではないかな。
ネットワークは本来はユニットの能力を高める為に使うのだが、物に因ってはユニットを守り制限する為にも使われる。