高浜原発差止め受けて、明るく元気にキンカンパレード
本日11日は、東日本大震災5周年記念日です。津波や地震はもとより、多くの関連死の方々、さらに原発関連の自殺者を含め、すべての犠牲者の方々に心から哀悼の意を表したいと思います。同時に、今も福島県だけで10万人、3県では17万人の方々が避難を余儀なくされておりますが、こうした関係者の方々にも、心からお見舞いのあいさつを申し上げたいと思います。私たちも、3県の復興と、何よりも原発ゼロの日本社会を作り出す決意を新たにしたいと思います。
福島第一原発事故に関して言えば、未だ原因究明はされず、汚染水も一時の毎日400トンが今では550トンに増えるという状況です。にもかかわらず電力会社と、国、原子力規制委員会は、しゃにむに再稼働を急いでいます。
そのなかで、一昨日9日の大津地裁の山本善彦裁判長がすばらしい再稼働差し止め仮処分決定を出して下さいました。原告団・弁護団の奮闘と、勇気ある判決を出してくださった裁判官の皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。危険な高浜原発は、決定を受けて昨日19時59分には発電を停止しました。
判決文を読めば読むほど、裁判官と私たちの心はつながっているという思いがしました。
判決は何よりも、5年前の福島第一原発事故の教訓を踏まえた対応を、関電・原子力規制委員会・国に求めています。
国に対しては「国家主導で具体的で可視的な避難計画を策定すべき信義則上の義務が国家には発生している」として、国がそれを策定しようとしていないことを批判しています。
関電と原子力規制委員会に対しては、「福島第一原発事故と同様の事故発生を防ぐには、徹底した原因究明をすることが不可決」なのに、そのようなことをおろそかにして、新規制基準策定に向かう姿勢に非常に大きな不安を覚えるとしています。
この裁判官の思いは、各種世論調査で6割近い人びとが、原発再稼働に対して反対を唱えていることと響きあっています。そして全国各地でとりくまれている原発ゼロを求める運動とつながっています。
こうした流れを大きくするためにも、キンカン行動をはじめとした各種運動を強めましょう。明後日の3・13びわこ集会を成功させましょう。
さらに野党は共闘の声を大きくして、戦争法・立憲主義を高く掲げるとともに、原発などでもきちんとした合意をかちとり、原発にストップをかける内閣を作りましょう。
第182回キンカンパレードには42名が参加しました。中日新聞も取材に来てくれました。